出産祝いを贈る際には、のし袋に入れて贈るのがマナーです。しかし、のし袋にはさまざまな種類があり、表書きや名の書き方など、マナーも複雑です。
この記事では、出産祝いののし袋の選び方と書き方について、わかりやすく解説します。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
- 出産祝いののし袋の選び方
- 出産祝いののし袋の書き方
- 出産祝いののし袋の相場
出産祝いを贈る際には、ぜひ参考にしてください。
出産祝い 「のし袋」のマナーは？
のし袋とは、お祝いや弔事などの際に、金銭を包んで贈る際に使用する袋です。のし袋には、色や水引の種類、表書きや名など、さまざまな決まりがあります。
出産祝いのご祝儀は「のし袋」に入れるのがマナーです
出産祝いを贈る際には、「のし袋」に入れるのがマナーとされています。のし袋は、出産のお祝いの気持ちを込めて贈るものであり、その気持ちをより丁寧に伝えるために欠かせないものです。
のし袋には、以下の3つの役割があります。
お祝いの気持ちを表現する
のし袋の色や水引、表書きなどには、それぞれ意味があります。例えば、白地ののし袋は清潔で明るい色合いであり、出産を祝う気持ちにふさわしい色とされています。また、紅白の水引は縁起の良い結び方とされているので、出産祝いに適しています。表書きは「御祝」または「御出産御祝」が基本であり、出産のお祝いの気持ちを表現しています。
贈り主の情報を明記する
のし袋には、贈り主の名前と金額を記入します。これにより、贈り主が誰からお祝いをもらったのかを、受け取った側が確認することができます。
受け取りやすくする
のし袋は、お金やプレゼントを包むための紙袋です。のし袋に入れることで、受け取りやすくなり、お祝いの気持ちがより伝わります。
このように、のし袋にはさまざまな役割があり、出産祝いを贈る際には必ず用意しておきたいものです。
出産祝い「のし袋」の選び方
出産祝いを贈る際の「のし袋」の選び方には、以下のポイントに留意しましょう。
- のし袋の色は、お祝いの場合は白地が基本です。白は清潔で明るい色合いで、お祝いの気持ちを表現するのに適しています。弔事の場合は黒やグレーなどの地味な色が基本です。
- 水引（紙でできたリボン）は、お祝いの場合は紅白の蝶結び（花結び）が基本です。蝶結びは、縁起の良い結び方とされているので、お祝いに適しています。
なお、弔事の場合は、結び切りの水引が基本です。結び切りの水引は、一度結ぶとほどけないことから、不幸が繰り返されないという意味があります。 - のし袋の表書きには、「御祝」または「御出産御祝」などが基本的な表現です。これらの表記は、祝福の意味を示すものであり、適切な挨拶となります。
- 名前は贈り主の名前をフルネームで記入します。これにより、贈り主が誰であるかが明確に伝わり、感謝の意を示す一環となります。
出産祝いを贈る際には、これらのポイントに気を付けてのし袋を選ぶことによって、喜ばれる贈り物となるでしょう。
「のし袋」の表書きの書き方は？
のし袋の場合
のし紙の場合
表書きの名目
一般的に使用される名目は、「寿」や「御結婚御祝」「御祝」などです。これらの表記は、祝福の意を表すものであり、適切な選択です。
表書きの書き方
表書きは、中央上部に名目を書き、中央下部に贈り主のフルネームを書きます。この配置が一般的で、美しい見た目を保つための標準的な書き方です。
名目の文字
名目の文字は、濃い黒の筆か筆ペンを使用して書くのがマナーです。これにより、文字が鮮明で美しく見えます。
フルネームの書き方
個人で贈る場合は、中央下部に自分のフルネームを書きます。連名で贈る場合は、格や年齢が高い人から左から順に並べて書きます。これは、敬意を表す方法です。
中袋の記入
中袋には、中央に「金○萬円」のように、中に入れる金額を書きます。また、中袋の裏側には、贈り主の「住所」と「氏名」を書きます。これにより、贈り主が分かりやすくなります。
筆記具の注意
表書きや中袋の記入には、毛筆や筆ペンを使用するのがマナーです。ボールペンや万年筆など、他の筆記具は避けましょう。毛筆や筆ペンを使うことで、文字が美しく仕上がります。
これらの指針に従って「のし袋」を書くと、贈り物がより意味深く、受け取る側に感謝と喜びを伝えることができます。
出産祝いののし袋の相場はいくら？
出産祝いののし袋の相場は、贈る金額によって異なります。
- 5,000円以下：300円～500円
- 5,000円～10,000円：500円～1,000円
- 10,000円～30,000円：1,000円～2,000円
- 30,000円以上：2,000円～3,000円
ただし、これはあくまでも相場であり、贈る相手との関係性やご自身の経済状況に合わせて、金額を調整しても問題ありません。
目上の人や親しい友人・親戚など、関係が深い相手には、高めの金額を包むのが一般的です。一方、同僚や職場の上司など、目上ではない相手には、控えめな金額を包むのがよいでしょう。
また、のし袋の種類によっても、価格が異なります。シンプルなデザインのものは比較的安価で、華やかなデザインのものは高価になります。
のし袋を選ぶ際は、贈る金額や相手との関係性、好みなどを考慮して、適切なものを選びましょう。
水引の結び方
なお、のし袋を購入する際は、水引の結び方にも注意しましょう。出産祝いののし袋には、紅白の蝶結び（花結び）が基本です。9本の水引は、不幸を招くと言われているので、避けましょう。
のし袋の書き方
のし袋には、表書き、名前、金額を記入します。
表書き
- のし袋の表書きには、贈り物の目的を記入します。
- 出産祝いの場合は、「御祝」または「御出産御祝」と書きます。
- 「御祝」は、出産祝い全般に使える表書きです。
- 「御出産御祝」は、男の子の場合は「御男の子御祝」、女の子の場合は「御女の子御祝」と書きます。
- 表書きは、のし袋の表書きの右側に、毛筆または筆ペンで書きます。
名前
- のし袋の表書きの左側に、贈り主の名前をフルネームで書きます。
- 名前は、のし袋の表書きよりも少し小さめに書きます。
金額
- のし袋の裏面に、金額を記入します。
- 金額は、漢数字で書くのが一般的です。また、万円の単位は「万円」と書きます。
- 金額は、のし袋の表書きの下に、贈り主の名前の真下に書きます。
のし袋の書き方の注意点
のし袋を書く際には、以下の点に注意しましょう。
- 字は丁寧に書く。
- 表書きと名は、のし袋の枠内に収める。
- 金額は、漢数字で書く。
- 万円の単位は「万円」と書く。
のし袋の書き方の例
出産祝いののし袋の書き方の例は、以下のとおりです。
表書き：御祝
名：山田 太郎
金額：10万円のし袋の書き方の練習
のし袋に直接書くのは、失敗する可能性が高いため、練習用紙を使って練習しましょう。
また、鉛筆で下書きしてから、上から筆ペンや毛筆で書くという方法もあります。
結婚祝いのご祝儀を贈る際の注意点
結婚祝いのご祝儀を贈る際は、以下の点に注意しましょう。
金額
結婚祝いのご祝儀の金額は、贈る相手との関係性やご自身の経済状況に合わせて選びましょう。
一般的には、目上の人や親しい友人・親戚など、関係が深い相手には、高めの金額のご祝儀を贈るのがよいとされています。一方、同僚や職場の上司など、目上ではない相手には、控えめな金額のご祝儀を贈るとよいでしょう。
また、結婚式の規模や新郎新婦の経済状況なども考慮して、相応しい金額を選ぶとよいでしょう。
包み方
結婚祝いのご祝儀は、のし袋に包んで贈るのが一般的です。のし袋の色は白地が基本です。水引は、紅白の蝶結び（花結び）が基本です。表書きは「御結婚御祝」と書きます。
のし袋に包む際には、新札を新郎新婦の名前の直前に入れるとよいでしょう。また、のし袋の表書きと名は、のし袋の枠内に収めるように注意しましょう。
渡し方
結婚祝いのご祝儀は、直接、新郎新婦に渡すのが一般的です。新郎新婦に直接会えない場合は、郵送で送っても構いません。
直接渡す場合は、新郎新婦に「御結婚おめでとうございます」と声をかけて、ご祝儀を渡しましょう。郵送で送る場合は、のし袋に「御祝儀」と記入して、新郎新婦の名前と住所を明記して送りましょう。
お返し
結婚祝いを贈った場合、新郎新婦からお返しをするのが一般的です。お返しの相場は、ご祝儀の3分の1から半分程度の品物を贈るようにします。
お返しは、結婚式の後に送られてくる場合が多いです。お返しが届いたら、新郎新婦に「お礼を申し上げます」と連絡しましょう。
結婚祝いのご祝儀を贈る際の注意点のまとめ
- 金額は、贈る相手との関係性やご自身の経済状況に合わせて選ぶ。
- のし袋は、白地の紅白の蝶結び（花結び）が基本。
- のし袋に包む際には、新札を新郎新婦の名前の直前に入れる。
- 新郎新婦に直接会えない場合は、郵送で送っても構わない。
出産祝いののし袋の選び方と書き方：まとめ
結婚祝いのご祝儀を贈る際は、金額、包み方、渡し方、お返しの4つの点に注意しましょう。
金額
金額は、贈る相手との関係性やご自身の経済状況に合わせて選びましょう。一般的には、目上の人や親しい友人・親戚など、関係が深い相手には、高めの金額のご祝儀を贈るのがよいとされています。
一方、同僚や職場の上司など、目上ではない相手には、控えめな金額のご祝儀を贈るとよいでしょう。また、結婚式の規模や新郎新婦の経済状況なども考慮して、相応しい金額を選ぶとよいでしょう。
包み方
包み方は、のし袋に包んで贈るのが一般的です。のし袋の色は白地が基本です。水引は、紅白の蝶結び（花結び）が基本です。表書きは「御結婚御祝」と書きます。
のし袋に包む際には、新札を新郎新婦の名前の直前に入れるとよいでしょう。また、のし袋の表書きと名は、のし袋の枠内に収めるように注意しましょう。
渡し方
渡し方は、直接新郎新婦に渡すのが一般的です。新郎新婦に直接会えない場合は、郵送で送っても構いません。
直接渡す場合は、新郎新婦に「御結婚おめでとうございます」と声をかけて、ご祝儀を渡しましょう。郵送で送る場合は、のし袋に「御祝儀」と記入して、新郎新婦の名前と住所を明記して送りましょう。
お返し
お返しは、結婚祝いを贈った場合、新郎新婦からお返しをするのが一般的です。お返しの相場は、ご祝儀の3分の1から半分程度です。
お返しは、結婚式の後に送られてくる場合が多いです。お返しが届いたら、新郎新婦に「お礼申し上げます」と連絡しましょう。
以上、結婚祝いのご祝儀を贈る際の注意点についてまとめました。ご祝儀を贈る際には、これらの点に注意して、新郎新婦に喜んでもらえるようにしましょう。
