ドローン用語「かぶる」の意味と対策
ドローン初心者
『かぶる』の意味について教えてください。
ドローン研究家
『かぶる』とは、電波状況が悪くてマシンが時々操縦不能になることを指します。
ドローン初心者
他にどんな意味がありますか?
ドローン研究家
エンジンのニードル調整が甘く、燃調が濃い状態でも『かぶる』と言います。
かぶるとは。
写真撮影における「かぶる」とは、シャッタースピードが遅すぎて画像が過剰に露出される状態を指します。また、ラジコンマシンの場合、電波の受信状態が悪く、マシンが操縦不能になる現象を「かぶる」と呼ぶことがあります。さらに、エンジン搭載の模型飛行機においても、燃料と空気の混合比が濃くなり、エンジンが不調になる状態を「かぶる」と表現します。
電波状況によるかぶり
電波状況によるかぶり
ドローンを飛行させているときに「かぶり」が発生する原因の一つが、電波状況の悪さです。電波状況が弱い場所や障害物が多い場所では、ドローンの機体と送信機との間の通信が不安定になることがあります。これにより、ドローンが送信機の指示を正確に受信できず、思い通りに操縦できなくなったり、勝手に飛行経路を変えてしまったりするなどの現象が発生しやすくなります。
燃調が濃い状態によるかぶり
燃調が濃い状態によるかぶりとは、エンジンに送られる燃料が多すぎるために起こる現象です。燃料が多すぎると、シリンダー内で燃料が完全に燃焼せず、未燃焼燃料が大量に発生します。この未燃焼燃料が燃焼室やマフラーなどに付着してカーボンを形成し、エンジン内部の正常な燃焼を妨げてしまうのです。
燃調が濃いとかぶりを引き起こす原因には、キャブレターやインジェクターの調整が不適切なことや、エアフィルターの目詰まりなどがあります。また、気温や湿度が低い場合にも燃調が濃くなってかぶりが発生しやすくなります。
かぶったときの症状
-かぶったときの症状-
ドローンがかぶると、複数の機体が同じ周波数で信号を送信し、飛行制御が混乱します。これにより、以下のような症状が出ることがあります。
* -動作不良-ドローンが反応せず、操作ができなくなる可能性があります。
* -飛行の不安定-ドローンが予測できない動きをしたり、空中で不安定になったりすることがあります。
* -墜落-最悪の場合、かぶりによって飛行制御が完全に失われ、墜落する可能性があります。
* -通信障害-ドローンとコントローラー間の通信が途絶え、飛行の制御が困難になります。
* -電波障害-かぶりが発生すると、他の無線機器や周囲の電子機器にも電波障害が発生することがあります。
かぶりの対策(電波状況編)
-かぶりの対策(電波状況編)-
ドローンのかぶりとは、複数のドローンが同じ空間や周波数帯域で飛行しているときに発生する干渉のことです。この干渉により、ドローンの操縦が不安定になったり、最悪の場合は墜落したりする可能性があります。電波状況が原因のかぶりに対処するには、次の対策が有効です。
* -2.4GHzと5GHz帯の両方を使用する- 2.4GHz帯は干渉を受けやすいため、5GHz帯も併用することでリスクを軽減します。
* -自動チャンネルホッピング機能を使用する- この機能は、干渉が発生したときに自動的に別のチャンネルに切り替えることで、かぶりを回避します。
* -使用するドローンの数を制限する- 空間にドローンが多すぎると、干渉のリスクが高まります。飛行時間を調整したり、飛行区域を分けて使用するなどして、ドローンの数を減らします。
* -障害物を避けて飛行する- 建物や樹木などの障害物があると、電波が遮断され、かぶりが発生しやすくなります。障害物を避けて飛行することで、電波の安定性を確保できます。
かぶりの対策(燃調編)
-かぶりの対策(燃調編)-
ドローンが「かぶる」という状態になると、エンジンが停止したり、性能が低下したりします。かぶりには様々な原因がありますが、その中でも一般的なのが燃調(燃料と空気の混合比)が濃すぎることです。
そのため、かぶり対策として重要なのが適切な燃料と空気の混合比を確保することです。燃料が濃すぎるとかぶりが発生するため、燃料供給量を調整することでかぶりを解消することができます。
具体的には、キャブレターの場合はジェットニードルの変更やフロート高さの調整、インジェクションの場合は燃料噴射量の設定を変更することで、適切な燃調を調整します。また、フィルターの洗浄や交換など、空気経路のメンテナンスも燃調に影響します。
適切な燃調を維持することで、ドローンの性能を向上させ、かぶりの発生リスクを軽減することができます。