電池を構成する「S」ドローン用語で解説

電池を構成する「S」ドローン用語で解説

ドローンに使われる電池の種類

ドローンに搭載されている電池は、その特性や用途によってさまざまな種類があります。最も一般的なのはリチウムポリマー（LiPo）電池です。軽量でエネルギー密度が高く、携帯性に優れています。また、比較的安価で入手しやすいのも特徴です。

リチウムイオン（Li-ion）電池は、LiPo電池よりもエネルギー密度が高くなっています。ただし、LiPo電池よりも重量が重く、価格も高くなります。低温時でも安定した性能を発揮するため、寒冷地での使用に適しています。

ニッケルフラクト化物（NiMH）電池は、比較的安価で耐久性に優れています。エネルギー密度は低いですが、低温時でも安定した性能を発揮します。また、自己放電率が低いため、長時間保管しても性能が低下しにくいです。

鉛蓄電池は、大容量で低価格なのがメリットです。ただし、重量が重く、エネルギー密度が低いという欠点があります。主に産業用ドローンや大型固定翼機で使用されます。

リチウムポリマー電池の仕組み

リチウムポリマー電池は、Sドローンに使用される一般的な二次電池の一種です。他の二次電池と同様に、電極間に電解質を挟む構造になっています。電解質は液体ではなく、固体またはゲル状のポリマーで、このポリマーが正極（リチウム金属酸化物）と負極（炭素系材料）の間に挿入されています。

「S」が示す電池の構成単位

「S」が示す電池の構成単位

電池の構成単位を表す「S」は、英語の「Series（直列）」の頭文字です。電池を直列につなぐことで、電圧を上昇させることができます。例えば、1.5ボルトの単三電池を2つ直列につなぐと、3ボルトの電圧が得られます。逆に、電流を増加させる場合は、電池を並列につなぎます。電池の直列と並列の組み合わせによって、必要な電圧と電流を確保することができます。

「S」の数と電池性能の関係

電池の性能を左右する重要な要素として、「S」という単位が用いられます。これは、電池内部に配置された「セル」の数のことです。一般的に、Sの数が多いほど、電池の電圧と容量が高くなり、Sが少ないほど、電圧と容量が低くなります。そのため、より高い電圧と容量が必要とされるドローンは、Sの多い電池を搭載しています。逆に、小型軽量で比較的低い電圧と容量で済むドローンは、Sの少ない電池を使用して省スペース化を図っています。

ドローン用電池の適切な扱い方

-ドローン用電池の適切な扱い方-

ドローン用電池は、適切な取り扱いをすることで、その性能を維持し、飛行時間を最大化することができます。最適なパフォーマンスを確保するために、以下の点に注意してください。

* -充電- バッテリーは、推奨された方法で充電してください。正しい充電器を使用し、過充電を避けてください。過充電は、バッテリーの寿命を縮め、安全上のリスクにつながる可能性があります。
* -放電- ドローンを使用後は、必ずバッテリーを完全に放電させてから充電してください。部分的な放電を繰り返すと、バッテリーの容量が低下する「メモリ効果」が発生する可能性があります。
* -保管- バッテリーは、乾燥した涼しい場所で保管してください。高温や湿気にさらすと、バッテリーの性能が低下します。
* -輸送- バッテリーを輸送する際は、ショートを防ぐために、保護ケースや絶縁材を使用してください。バッテリーが金属物体と接触すると、ショートして火災が発生する可能性があります。
* -廃棄- 使用済みのバッテリーは、適切なリサイクル施設に廃棄してください。バッテリーは有害物質が含まれているため、不適切な廃棄は環境汚染につながります。