ドローン情報基盤システム(FISS)とは?
ドローン初心者
ドローン情報基盤システム(FISS)って何ですか?
ドローン研究家
ドローン情報基盤システム(FISS)は、無人航空機の安全確保を目的とするシステムだよ。航空機や無人航空機の飛行情報を共有するんだ。
ドローン初心者
どんな時に使うんですか?
ドローン研究家
空港周辺や、150m以上の空域、目視外飛行など、国土交通省の許可が必要な飛行をする場合は、FISSに飛行計画を登録する必要があるよ。
ドローン情報基盤システムとは。
ドローンを飛行させる際は、「ドローン情報基盤システム(FISS)」を利用して飛行計画を登録する必要があります。
FISSは国土交通省が導入したシステムで、無人航空機の安全な運用を確保するために航空機や無人航空機の飛行情報を共有しています。
飛行計画の登録が必要な場合は、空港周辺や150m以上の空域、目視外飛行、夜間飛行、イベント上空飛行、危険物輸送、物件投下など、国土交通省の許可や承認が必要な飛行です。
FISSのウェブサイト(https://www.fiss.mlit.go.jp/top)から飛行計画を登録できます。義務化されたのは、2019年7月26日の改正以降です。
ドローン情報基盤システム(FISS)の役割
ドローン情報基盤システム(FISS)の重要な役割の一つは、ドローンの飛行に関する情報を関係機関間で共有し、迅速な意思決定を可能にすることです。このシステムにより、管制官はドローンの飛行計画、リアルタイムの飛行データ、および異常検知情報にアクセスでき、空域管理の効率向上と潜在的な危険の軽減に役立てられます。
また、FISSは安全かつ効率的なドローンの運用を促進するために使用されます。無人航空機事業者、インフラ所有者、およびその他の関係者は、FISSを通じてドローンの関連情報を共有することで、空域の競合を回避し、飛行の安全性を確保できます。このシステムは、ドローンに関する規制や基準に関する情報を提供することもできます。
FISSの義務化時期
-FISSの義務化時期-
ドローン情報基盤システム(FISS)の義務化については、段階的に実施される予定です。
第一段階は2023年6月20日に開始され、機体重量が200g以上のドローンを飛行させるすべての人がFISSへの登録が義務付けられます。また、この段階では、登録番号を表示するプレートの装着と、飛行前に飛行計画の提出も義務付けられます。
第二段階は2024年6月20日から始まり、重量が250g以上のドローンを飛行させる場合は、操縦者技能証明の取得が必要となります。さらに、機体重量が500g以上のドローンを飛行させる場合は、飛行経路の遵守を監視するためのリモートID機能を搭載する必要があります。
FISSの対象となる飛行内容
-FISSの対象となる飛行内容-
ドローン情報基盤システム(FISS)は、200グラム以上のドローンを飛行させる場合に申請が必要な飛行内容を定めています。 この飛行内容は、以下の3つのカテゴリに分類されます。
* -第1種飛行- 人口集中地区の上空や、夜間、目視外飛行が許可されている飛行。
* -第2種飛行- 人口集中地区の上空でないが、夜間や目視外飛行が許可されている飛行。
* -第3種飛行- 人口集中地区の上空でない、昼間のみの目視内飛行。
いずれの飛行内容についても、飛行前にFISSへの申請が必要です。申請には、飛行計画、ドローンの仕様や性能情報、管制空域や障害物に関する情報などが含まれます。FISSは飛行計画を審査し、許可するか否かを決定します。
FISSの登録手順
-FISSの登録手順-
ドローン情報基盤システム(FISS)に登録するには、以下の手順に従ってください。
1. -FISS公式サイトにアクセスする-FISSの公式サイト(https//www.mlit.go.jp/kokusai/drone/)にアクセスします。
2. -ユーザー登録(初回のみ)-初めてFISSを利用する場合は、ユーザー登録を行います。登録には、メールアドレス、パスワード、氏名、連絡先情報などが必要です。
3. -ドローン登録-ユーザー登録が完了すると、ドローンを登録できます。ドローンの機体情報(機種、型式、機体番号など)、所有者情報(氏名、住所など)を入力します。
4. -飛行計画登録(必要な場合)-ドローンの飛行経路や飛行時間を登録できます。飛行計画を登録する場合は、飛行日時、飛行経路、使用目的などを記載します。飛行計画登録は、重量200グラム以上のドローンを屋外で飛行させる場合に義務付けられています。
5. -登録完了-ドローンや飛行計画の登録が完了すると、FISSから登録完了通知が届きます。登録完了後は、ドローンを飛行させることができます。
FISSの利活用による効果
-FISSの利活用による効果-
ドローン情報基盤システム(FISS)の利活用は、ドローンに関する包括的な情報管理を可能にすることで、さまざまな効果をもたらします。
まず、FISSでは、ドローンの飛行記録や機体情報がデジタル化され、一元管理されます。これにより、ドローンの飛行状況をリアルタイムで把握でき、事故やトラブルの未然防止に役立ちます。さらに、機体情報との照合により、違法飛行の抑止や安全性の向上にも貢献します。
また、FISSは、ドローンに関するさまざまな情報を関係機関と共有するプラットフォームとしても機能します。警察や消防など、災害時や緊急時にはドローンが迅速かつ効率的に活用できるように、飛行ルートや飛行禁止区域などの情報を連携できます。これにより、災害対応の効率化や国民の安全確保につながります。
さらに、FISSは、ドローン関連の産業振興にも寄与します。ドローンに関する需要と供給の情報を一元的に集約することで、ドローン業界の市場拡大や新産業の創出に役立ちます。また、ドローン関連技術の開発や商用化を促進し、日本の産業競争力の強化にも期待されています。