ボトリチスとは？灰色かび病の原因と対策
ガーデニングを始めたい
ボトリチスってどういう病気ですか？
ガーデニング研究者
灰色かび病とも呼ばれる病気で、高温多湿のときに発生しやすいです。
ガーデニングを始めたい
どんな被害が出るんですか？
ガーデニング研究者
茎葉や花や果実に灰色のかびが生じて生育を害し、大きな被害となることもあります。
ボトリチスとは。
「『ボトリチス』は園芸における病害の総称で、『灰色カビ病』とも呼ばれています。高温多湿の環境で発生しやすく、植物の茎葉、花、果実に灰色のカビを生じさせます。生育に影響が出ることがあり、場合によっては大きな被害をもたらすこともあります。」
ボトリチスとは？
-ボトリチスとは？-
ボトリチスは、植物に灰色かび病を引き起こす菌類の一種です。一般的に園芸や農業の分野で問題となる病原体で、温帯から冷帯地域で幅広く蔓延しています。成熟したボトリチスは小さな黒い斑点やしみとして現れ、やがて小さな灰色の胞子を形成して植物に広がります。湿度が高い環境での発生が特に多く、果実、野菜、花卉などの幅広い植物に影響を与えます。
灰色かび病の症状
灰色かび病の症状
ボトリチス菌が植物に感染すると、さまざまな症状を引き起こします。主な症状として、葉や茎に水浸状の病斑が発生します。病斑は次第に大きくなり、灰色がかったかびが表面を覆います。また、花や果実に腐敗が生じ、柔らかい組織が腐ってしまいます。さらに、根や茎が腐敗すると、植物全体の衰弱や枯死に至る可能性があります。
灰色かび病の発生原因
灰色かび病の発生原因は、植物の傷や弱った部分から侵入する糸状菌によって引き起こされます。この菌は、過剰な湿度や換気の悪さがある環境で増殖しやすく、植物の組織に侵入して腐敗や枯死をもたらします。また、種子や苗に感染し、発芽不良や生育阻害の原因にもなります。
灰色かび病の対策
灰色かび病の対策として、効果的な方法がいくつかあります。まず、植物に水やりをするときは、葉や茎に直接水をかけないようにします。水は灰色かび菌の胞子が繁殖するのに適した湿った環境を生み出すからです。次に、風通しの良い環境を保つことで、胞子が空気中に浮遊するのを防ぎましょう。植物が混み合っている場合は、間引きをして風通しを改善します。さらに、灰色かび病の発生が確認されたら、感染した葉や茎をすぐに除去して病気の蔓延を防ぎます。最後に、殺菌剤の散布も有効な対策ですが、農薬を使用する際には使用上の注意事項をよく守りましょう。
灰色かび病にかかりやすい植物
ボトリチス属の菌に感染すると発症する灰色かび病は、さまざまな植物に被害をもたらす病気です。特に感染しやすいのはトマト、キュウリ、イチゴ、ブドウ、バラなどの果物や野菜、花です。また、イチゴやキュウリ、トマトなどの温室栽培されている作物も発生しやすい傾向にあります。これらの植物は、水分や栄養が豊富で、通気性が悪い環境下で栽培されることが多いからです。このような状態は、ボトリチス菌の増殖を促進し、灰色かび病の発生を招きやすくなります。