ナスを襲う「半枯病」とは?
ガーデニングを始めたい
先生、ガーデニグ用語の『半枯病』について詳しく教えてください。
ガーデニング研究者
『半枯病』は、主にナスを侵す病気で、フザリウム菌による土壌病害です。発病の適温は地温28℃以上で、高温乾燥時に発生しやすいとされています。
ガーデニングを始めたい
症状はどういうものですか?
ガーデニング研究者
発病初期は下葉の葉柄付近から黄変し始めます。病気が進行すると、主脈を境に葉の半分が黄変枯死し、しだいに上葉にも広がります。病株を切断すると、導管部が黄褐色に変色しているのが特徴です。
半枯病とは。
「半枯病」はナスのみに発生する土壌病で、フザリウム菌によって引き起こされます。高温乾燥時に地温が28℃以上になると発生しやすくなります。
初期症状は下葉の葉柄付近の黄変です。その後、主脈を境に葉の半分が黄変し、枯れていきます。黄変した葉は次第に上葉へと広がり、半身萎凋病のように萎れて垂れ下がることなく、下葉から落葉します。
病株の茎を切断すると、導管部が黄褐色に変色しているのが確認できます。ただし、赤ナス台木に接ぎ木したナスでは、ほとんど発病しません。
半枯病とは?
半枯病とは?半枯病は、ナスを侵す菌類病で、ナスの成長や収量に悪影響を及ぼします。この病気は、土壌中に生息する菌類「フザリウム・オキシスポラム」が引き起こします。この菌は、ナスの根から侵入し、水と養分の通り道を塞ぎます。
半枯病の原因
ナス半枯病は、土壌伝染性の病害であり、カビの仲間である糸状菌が原因です。この糸状菌は、主にツェラスポレラ属に属するもので、土壌中でナス科植物の根に侵入し、水や養分の吸収を阻害します。感染したナスは、葉の先端や縁に黄化や褐変が見られ、徐々に枯れていきます。
また、半枯病を引き起こす糸状菌の中には、土壌以外にも、ナス科植物の残渣や杂草などの有機物に潜むものもあります。これらの有機物が畑に放置されると、糸状菌が増殖して土壌を汚染し、ナスに感染して半枯病を発症させる危険性があります。
半枯病の症状
半枯病は、ナス科の植物に発生する非常に破壊的な病気です。その名の通り、この病気の最も特徴的な症状は、葉や茎が半分だけ枯れてしまうことです。この枯れ込みは通常、株の片側から始まり、徐々に全体に広がります。他の症状としては、葉の変色、萎縮、巻上がりが挙げられます。重度の場合は、果実が小さくなったり、変形したりすることもあります。また、半枯病は植物の成長を阻害し、収穫量を大幅に減少させる可能性があります。
半枯病の防除方法
-半枯病の防除方法-
半枯病を防除するためには、清潔な耕種を行うことが重要です。これには、次のような対策が含まれます。
・種子消毒病原菌が種子に付着しているのを防ぎます。
・輪作同じ作物を同じ畑で連続して作付けしないことで、病原菌の蓄積を防ぎます。
・病害発生株の除去病害が発生した株は速やかに畑から取り除き、病原菌の拡散を防ぎます。
・雑草防除雑草は病害の温床となるため、これを防ぎましょう。
赤ナス台木の有効性
-赤ナス台木の有効性-
従来、ナス栽培には白ナスを台木として接ぎ木することが一般的でした。しかし、半枯病が問題視されるようになると、抵抗性のある赤ナス台木の利用が注目されました。赤ナス台木は、白ナス台木よりも半枯病に対する抵抗性が高く、病害発生の抑制に効果を発揮します。そのため、半枯病の被害を受けにくく、安定したナス栽培が可能になります。さらに、赤ナス台木は白ナス台木に比べて、根張りも優れているため、生育が旺盛で収量が向上することも期待できます。