ユリのりん片繁殖で増やすコツ
ガーデニングを始めたい
先生、『りん片繁殖』ってどういう意味ですか?
ガーデニング研究者
りん片というのは、ユリの球根にある肥厚した葉のことだよ。それを切り分けて増殖させる方法がりん片繁殖です。
ガーデニングを始めたい
つまり、ユリの球根の葉を一つ一つ切り離して植えると、それぞれが新しいユリになるってことですか?
ガーデニング研究者
その通りです。砂や鹿沼土に斜めに挿しておくことで、芽と根が出てきて、新しいユリができます。
りん片繁殖とは。
ガーデニングにおいて、「りん片繁殖」とはユリの増やし方の一つです。ユリの球根は、扁平な茎(りん茎)に肥厚した葉(りん片)がついています。このりん片を切り離し、砂や鹿沼土に斜めに差し込んで管理すると、芽と根が育ち、それぞれが新しいユリになります。この繁殖方法を「りん片繁殖」と呼びます。
りん片ってなに?
-りん片ってなに?-
ユリのりん片とは、ユリの鱗茎(球根)を構成する鱗片状の構造のことです。鱗茎はユリの地下茎で、水分や栄養を蓄えています。りん片は、鱗茎の周囲を覆う紙のような薄い膜で、栄養を蓄えたり、新しい植物の発生源として機能したりしています。ユリのりん片繁殖では、このりん片を利用して新しいユリを育てる方法です。
りん片繁殖のやり方
ユリのりん片繁殖のやり方
ユリのりん片繁殖は、ユリの球根鱗片(りん片)を利用して新しいユリを増やす方法です。りん片にはユリの根や茎などの成長点が含まれており、適切な環境下で発芽させると新しい球根ができます。作業は春か秋に行いましょう。まず、丈夫で健康なユリの球根を選び、外側のりん片を慎重に取り外します。りん片は乾燥させ、湿らせたパーライトやバーミキュライトに植え込みます。十分な光と通気のある場所に置いて、用土が湿っている状態を保ちます。発芽には数週間から数か月かかりますが、新しいユリの球根が成長し始めたら、徐々に屋外に移して通常通り育てていきます。
りん片繁殖の適した時期
ユリのりん片繁殖の適した時期は、ユリの種類や地域によって異なりますが、一般的には春または秋です。春の場合、気温が上昇し始める3~4月頃に行います。この時期にりん片を採取して植え付けると、夏までに根を張り、秋に芽を出して成長します。秋の場合、気温が低下し始める9~10月頃に行います。この時期にりん片を採取して植え付けると、冬は休眠し、春になると芽を出して成長します。ただし、寒冷地では春植えの方が成功率が高いため、寒冷地にお住まいの方は春植えをおすすめします。
りん片繁殖で人気のユリ
ユリのりん片繁殖で増やすのに適したユリの中でも、特に人気の高い品種をご紹介します。
カサブランカその名の通り、純白で大きな花を咲かせる、特大輪の王道品種。芳醇な香りを放ち、切り花としても人気があります。
オリエンタルハイブリッド花びらの先が少し尖った、オリエンタルリリーの特徴を持つ品種。パステルカラーや濃い目の色が多く、甘い香りを漂わせます。
LAハイブリッドロングイフロム×アジアンティックリリーの交配種で、丈夫で初心者にも育てやすい品種。花びらの色が多様で、花が長持ちします。
OTハイブリッドオリエンタルリリー×チューブローズの交配種で、花びらが大きく、甘い香りを放ちます。日陰でもよく育ち、切花向きの品種です。
アジアティックハイブリッド小型で育てやすく、花色や咲き方も豊富な品種。鉢植えや地植えの両方で楽しめます。
りん片繁殖の注意点
りん片繁殖の注意点には、成功率を上げるための重要なポイントがあります。まず、適切な時期を選択することが不可欠です。植え付けの適期は、ユリが休眠している秋から春先です。また、使用するりん片は健康なもので、腐敗や病害虫の被害がないことを確認しましょう。さらに、植え付け後の水やりは慎重に行い、過湿にならないように注意してください。水のやりすぎは根腐れを引き起こし、生育に悪影響を及ぼします。