条腐病→ トマトの果実に発生する生理病
ガーデニングを始めたい
先生、『条腐病』について教えてください。
ガーデニング研究者
『条腐病』とは、トマトの果実に発生する生理病です。果皮近くの導管が褐変し硬くなるのが特徴です。
ガーデニングを始めたい
どのような原因で発生するんですか?
ガーデニング研究者
光線不足や栄養過多の場合に発生することが多いです。
条腐病とは。
トマトの果実に起こる生理障害「黒色条斑病」は、果皮付近の導管が茶色に変色して固くなるものです。日光不足や栄養過多の際に発生しやすくなります。
条腐病とは
条腐病とは、トマトやジャガイモなどの果実や塊茎に発生する生理病のことです。生理病とは、病原菌やウイルスなどの感染によるものではなく、環境要因などによる障害によって引き起こされる病気です。条腐病の場合、カルシウム欠乏や水分ストレスなどが原因となって果実の表面に凹んだ線状の病斑が発生します。
症状
条腐病は、トマトの果実に発生する生理病で、主に果実の下部に黒褐色の水浸状の凹みが生じます。この凹みは次第に拡大し、くぼんだようになります。また、凹んだ部分の果肉が腐敗し始め、やがて軟化して腐敗が進行します。さらに、果実が裂果したり、果実全体が腐敗したりすることもあります。この病気は、カルシウム欠乏や水ストレスなどが主な原因となって発生します。
原因
条腐病の原因は、主にカルシウムの不足です。カルシウムは果実の細胞壁の強化に不可欠で、不足すると果実が柔らかくなり、病原菌が侵入しやすくなります。カルシウム不足の主な要因は、水やり量が多すぎることや、カルシウムを含む肥料が不足していることです。また、過剰な窒素肥料の使用もカルシウムの吸収を阻害する可能性があります。
予防
予防にとって重要なのは、病原菌を導入しないことです。そのためには、種子消毒、病害のない苗の利用、土壌消毒などが有効です。また、適切な水やりやハウスの換気を行うことで、病原菌の発生を抑制できます。さらに、病原菌が侵入しやすい傷やひび割れを防ぐため、収穫時の取り扱いには注意が必要です。
治療
条腐病の治療は、発生を抑制することと、既存の病気の進行を遅らせることに焦点を当てています。発生を抑えるには、適切な水やり、栄養管理、カルシウムの十分な供給が重要です。また、病原菌の感染経路を断つために、病葉や病果実をすぐに取り除き、マルチングを使用して地面との接触を減らします。