灰色かび病：症状と予防
ガーデニングを始めたい
先生、「灰色かび病」について教えてください。
ガーデニング研究者
灰色かび病は、植物の葉や花に発生するカビ性の病気だよ。
ガーデニングを始めたい
どんな症状が出るのですか？
ガーデニング研究者
葉や花がやわらかくなり、灰白色のカビがはえて腐敗し、枯れてしまうんだ。特に春先や晩秋の低温多湿の時に発生しやすいよ。
灰色かび病とは。
ガーデニング用語で「灰色かび病」と呼ばれる病気があります。葉や花、つぼみ、果実がフニャフニャになり、灰白色のカビが生えて腐って枯れてしまうのが特徴です。
この病気は「ボトリチス病」とも呼ばれ、低温多湿な環境を好み、春先や晩秋に発生しやすくなります。バラ、ダリア、ペチュニア、キュウリなど、多くの植物が被害を受けます。
予防するには、長雨にさらさない、花に直接水をかけない、風通しをよくするといった対策が有効です。特に、咲き終わった花（花がら）をこまめに取り除くことが重要です。
症状
症状の章では、灰色かび病が植物に引き起こす被害について説明します。この病気がもたらす最も一般的な兆候は、葉や茎に現れる灰色のカビ状の病変です。病変は最初は小さな斑点として現れ、時間の経過とともに拡大し、融合して大きな斑点になります。
病気が進行すると、花や果実にも感染し、腐敗や変色を引き起こします。感染した花は萎れたり枯れたりし、果実は柔らかくなったり水っぽくなったりします。また、茎が弱まって折れたり、根が腐ったりすることもあります。
発生条件
-発生条件-
灰色かび病は高温多湿が続くと、特に発生しやすい病気です。温度が20～25℃、湿度が90～95％以上が3日目以上続いて発生します。また、風通しが悪く、日当たりが悪い環境もこの病気の発生を助長します。さらに、窒素過多、過繁茂、過密植えの状態になると、葉や茎に水分がたまり、病原菌の発生しやすい環境が整ってしまいます。
被害を受ける植物
-被害を受ける植物-
灰色かび病は、幅広い植物に影響を与える深刻な病気です。特に影響を受けやすいのは、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリーなどの果実、トマト、キュウリ、ズッキーニなどの野菜、グラジオラス、バラ、チューリップなどの花卉です。さらに、芝生や穀物にも被害を与えることがあります。
予防法
予防法対策としては、植物を清潔かつ乾燥した状態に保つことが重要です。過剰に水をあげたり、葉に水をかけたりしないように注意しましょう。換気も十分に行い、空気が滞らないようにします。病原菌が蔓延するのを防ぐため、感染した植物や植物の残骸はすぐに除去しましょう。また、病気に強い品種を選ぶことも有効です。銅殺菌剤やバイオコントロール剤の使用も、灰色かび病の予防に役立ちます。ただし、これらの化学物質の使用は、製造元の指示に従って正しく行うことが不可欠です。
治療法
治療法に関しては、初期段階で適切な措置を講じることが重要です。感染した果実や葉は取り除き、取り除いた後は手をよく洗いましょう。植物に適した殺菌剤を使用し、使用方法を慎重に守りましょう。重度の感染症の場合は、化学的な殺菌剤の使用を検討する必要がありますが、植物に過度なダメージを与えないように注意しましょう。湿度を下げることも重要であり、換気を良くすることや、水やりを控えることを検討しましょう。また、風通しの良い環境で植物を育てることで、病原菌の発生を抑制できます。