長日植物とは?性質と代表的な種類を解説

長日植物とは?性質と代表的な種類を解説

ガーデニングを始めたい

先生、長日植物とはどういう植物ですか?

ガーデニング研究者

長日植物は、日照時間が一定の時間より長くなると花芽をつくる性質のある植物だよ。

ガーデニングを始めたい

逆に、日照時間が短くなるとどうなりますか?

ガーデニング研究者

日照時間が短くなると、花が咲かないか、咲いても少ないんだ。

長日植物とは。

「長日植物」とは、ガーデニング用語で、昼の長さが一定の時間より長くなると花芽が形成され、開花する性質を持つ植物です。逆に、夜の時間が一定の時間より長くなると、開花が抑制されたり、開花しにくくなったりします。代表的な長日植物には、カーネーション、ペチュニア、デルフィニウムなどが挙げられます。

長日植物の特徴

長日植物の特徴

長日植物の特徴は、日長が一定時間以上続くことで開花が促される植物グループです。日長とは1日のうちで日差しのある時間のことで、植物では主に日長の変化を感知して季節を認識しています。長日植物では、日長が春から夏にかけて次第に長くなると、光の刺激を感知して「開花時期が来た」と認識し、花芽を形成して開花します。一般に、日長が12時間以上になると開花が誘導され、16時間以上になると開花が促進されます。

長日植物になる仕組み

長日植物になる仕組み

長日植物になる仕組み

長日植物は、日の長さが一定の基準値を超えると花を咲かせる植物です。この性質は、赤外線(日没)と青色(夜明け)光の両方を感知する光受容体フィトクロムの働きによるものです。日没時にはフィトクロムPと呼ばれる不活性型に変化しますが、夜明け時にはフィトクロムFRと呼ばれる活性型に戻ります。

長日条件下では、日が長いのでフィトクロムFRの濃度が高くなり、植物中のホルモンのプロポーションが変化します。これにより、花を咲かせるのに必要な遺伝子が活性化され、花芽が形成されます。一方、短日条件下では、フィトクロムPの濃度が高くなるため、花芽の形成が抑制されます。

長日植物の代表的な種類

長日植物の代表的な種類

-長日植物の代表的な種類-

長日植物とは、日長が一定の長さ以上になると開花する植物のことです。以下はその代表的な種類です。

* -アサガオ- 夏に咲く蔓性の草花で、青い花を咲かせます。
* -キク- 秋に咲く多年草で、様々な色の花を咲かせます。
* -ユリ- 初夏に咲く球根植物で、大型の色鮮やかな花を咲かせます。
* -スイトピー- 春に咲く蔓性の草花で、甘い香りのする花を咲かせます。
* -ベゴニア- 常緑多年草で、一年を通して花を咲かせます。日差しには強いですが、暑さには弱いので夏場は注意が必要です。
* -マーガレット- 春から初夏にかけて咲く多年草で、白やピンクの花を咲かせます。

ガーデニングにおける長日植物の栽培

ガーデニングにおける長日植物の栽培

ガーデニングにおける長日植物の栽培

ガーデニングで長日植物を栽培するには、適切な条件を整えることが重要です。これらの植物は長日照を必要とするので、日当たりが良く、1日あたり14時間以上日が当たる場所を選びましょう。また、土壌は水はけが良く、栄養分が豊富なものが適しています。長日植物は、夏の高温と乾燥に耐性がありますが、定期的な水やりは欠かせません。施肥は、成長期に緩効性肥料を月に1回程度与えると良いでしょう。長日植物は病害虫に強い場合が多いですが、ナメクジやアブラムシが発生することがありますので、定期的に観察して防除を行うことが望ましいです。

長日植物の花芽形成を促す方法

長日植物の花芽形成を促す方法

長日植物の花芽形成を促すには、いくつかの方法があります。

まず、低温処理を行う方法があります。これは、植物を低温(一般的に0~10℃)にさらし、その後暖かい温度に移動させることで、花芽形成を刺激します。

摘心という方法もあります。これは、植物の先端部を摘み取ることで、植物の成長を抑制し、花芽形成を促します。

さらに、光周期制御を行う方法もあります。これは、植物に特定の光周期(日照時間)を与えることで、花芽形成を制御します。通常、長日植物では、1日12時間以上の光を当てると花芽形成が促されます。

タイトルとURLをコピーしました