バラクキバチの発生と対策
ガーデニングを始めたい
先生、『バラクキバチ』ってどんな虫ですか?
ガーデニング研究者
バラやノイバラに寄生するハチの一種だね。4~5月の開花期に、若い枝の蕾の下に産卵するんだ。
ガーデニングを始めたい
どんな被害があるんですか?
ガーデニング研究者
元気だった枝が蕾の下で突然しおれてしまうよ。開花を妨げる重大な被害になるんだ。
バラクキバチとは。
園芸用語の「バラクキバチ」に注意しましょう。
-発生:-
バラやノイバラなどの植物で、4~5月に発生します。
-症状:-
元気な若い枝が、蕾のすぐ下で突然しおれます。これは、バラクキバチが枝に産卵したためです。花が咲く直前の重要な時期に被害が発生します。
-対策:-
* 大切な蕾の根元を、紙テープやわらで巻いて保護します。
* しおれた茎はすぐに切り取って処分します。
* スミチオンやマラソンなどの殺虫剤を粉末状で散布することで、産卵を防ぐことができます。
発生植物と時期
バラクキバチの発生時期と場所を理解することは、被害を防ぐために不可欠です。このハチは、キンポウゲ科植物、特にキンポウゲやボタンを主な食草としています。そのため、これらの植物が繁茂する春から初夏にかけて、バラクキバチの発生が最も顕著になります。キンポウゲ科植物が庭や周辺環境に存在する場合、この時期に特に注意を払う必要があります。
被害の症状
バラクキバチの被害の症状
バラクキバチは、主にバラ科植物を攻撃する害虫で、その幼虫は茎や葉、果実の中に穿孔して生活します。被害を受けると、植物は以下のような症状を示します。
* 茎や葉の枯れ
* 葉の落葉
* 果実の変形や落下
* 樹勢の衰弱
若木の樹勢が弱まると生育不良や収量低下につながり、成木の枯死に至ることもあります。そのため、バラクキバチの被害が発生した場合は、早期に適切な対策を講じることが重要です。
発生のメカニズム
-発生のメカニズム-
バラクキバチは、天敵のいない密閉された環境で発生します。特に、巣箱内の巣礎や、ミツの塊、花蜜や花粉がこぼれた場所が好まれます。女王バチが新しい巣を建設する場所にも発生することがあります。幼虫は壁や巣礎の隙間に巣を作り、その中に卵を産みつけます。発生したバラクキバチは、幼虫が巣から離れるまで巣の中で成虫になるまでを過ごします。
予防対策
予防対策
バラクキバチの発生を防ぐためには、予防対策が重要です。まず、庭を清潔に保ち、雑草や枯葉を取り除くことで、ハチが巣を作る場所を減らしましょう。また、石やレンガなどの硬い素材で庭を覆うことで、ハチが土の中に巣を作るのを防ぐことができます。さらに、ハチが好む香りの強い花を植えるのを避け、代わりにハチを寄せ付けない忌避植物を植えることで、ハチの発生を抑制できます。
駆除方法
バラクキバチの駆除には、さまざまな方法があります。最も効果的な方法の一つが、巣の駆除です。巣は、軒下や屋根裏などの暗く、安全な場所に作られます。巣を見つけたら、夜間や早朝など、ハチが活動していない時間帯に駆除するのが安全です。駆除には、ハチ用の殺虫剤や熱処理などが用いられます。
また、ハチを誘き寄せるトラップを設置する方法もあります。トラップには、ハチが好む砂糖水や果物などを入れます。ハチをトラップに誘き寄せて捕獲したら、遠くに逃がします。さらに、ハチの発生源を特定し、それを取り除くことも重要です。ハチは、食べ残しや甘い飲み物に集まるので、それらを放置しないように注意しましょう。