農薬の『水和剤(すいわざい)』ってなに?

農薬の『水和剤(すいわざい)』ってなに?

ガーデニングを始めたい

『水和剤』って、どんなものですか?

ガーデニング研究者

水和剤は、水や油に溶けにくい農薬の有効成分を粉状にして、水に入れると濁った液になるようにしたものだよ。

ガーデニングを始めたい

じゃあ、その濁った液をどう使うんですか?

ガーデニング研究者

その濁った液は『こん濁液』と呼ばれていて、噴霧器などで散布して、主に殺菌剤として使われるよ。

水和剤とは。

園芸用語で「水和剤」と呼ばれる農薬は、水や油に溶けにくい有効成分を水で分散させて使用します。粉状ですが、水を加えると濁った状態になり、これを「懸濁液」と呼びます。この懸濁液を噴霧器などで散布します。水和剤は、特に殺菌剤として多く用いられています。

水和剤とはどんなもの?

水和剤とはどんなもの?

-水和剤とはどんなもの?-

水和剤とは、固体の農薬を水で希釈して使用するタイプの農薬のことです。粒子の細かい粉末状の農薬を水に溶かして、水溶性の農薬液を作成します。この農薬液は、噴霧器や散布機を使用して、植物に散布したり、土壌に施したりします。水和剤は、水に溶けやすく、農薬成分が均一に混ざるため、均一な散布や土壌への浸透が可能です。

水和剤の仕組み

水和剤の仕組み

水和剤の仕組み

水和剤は、粒状の農薬を水に分散させるために、分散剤や濡れ性を向上させる成分を含む添加物を使用して作られます。これらの添加物は、農薬粒子が水中で均一に懸濁し、葉や茎に付着できるようにします。また、水和剤はグリセリンやプロピレングリコールなどの保湿剤を含んでいる場合があり、農薬を粒状のまま保ち、乾燥を防ぎます。この結果、水和剤は粉剤や粒剤に比べて、噴霧や散布時に扱いやすく、均一な散布が可能です。

こん濁液とは?

こん濁液とは?

こん濁液とは?農薬の「水和剤」は、粉末状の農薬成分を水に溶かして使うものです。このとき、農薬成分が完全に溶けずに細かい粒子が液中に分散した状態を「こん濁液」と呼びます。こん濁液は、液体の性質を持ちながらも、粒子が浮遊しているため、長期間放置すると沈殿することがあります。

水和剤によく見られる殺菌剤

水和剤によく見られる殺菌剤

水和剤によく見られる殺菌剤として知られている一般的な種類を以下に示します。

* -ベンゾイミダゾール系- アゾキシストロビンカルベンダジムなど、広範囲の病気を制御するのに用いられます。
* -ストロボビリン系- トリフロキシストロビンピコキシストロビンがあり、うどんこ病やサビ病などの真菌病に効果的です。
* -カルバミン酸系- マンゼブチラムは、葉枯病や疫病など、葉に発生する病気に使用されます。
* -アゾール系- イマザリルプロピコナゾールなどのこのグループは、土壌病害や種子伝染病を制御するのに役立ちます。
* -フマジン系- チオファネートメチルは、ベト病や疫病などの水生菌病に効果的です。

水和剤の使用方法

水和剤の使用方法

水和剤の使用方法については、まず水に溶かして希釈する必要があります。目安としては、農薬の100~500倍の量の水と混ぜ合わせるようにします。希釈する際は、農薬のラベルに記載されている使用方法に従い、決められた量を正確に計量することが大切です。また、農薬と水を混ぜる際には、必ずゴーグルやマスクなどの保護具を着用し、換気をよくするなど安全対策を徹底してください。

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