園芸用語「とり木」で、苗木を効率的に増やそう

園芸用語「とり木」で、苗木を効率的に増やそう

ガーデニングを始めたい

『とり木』ってどういう意味ですか?

ガーデニング研究者

「とり木」とは、植物の幹や枝の一部から根を出させて増やす方法のことだよ。

ガーデニングを始めたい

へえ、どうやってやるんですか?

ガーデニング研究者

幹や枝の表皮をはいだり、針金で縛ったりして根を出させるんだ。根が出たら親木から切り離して植えつけるよ。

とり木とは。

ガーデニング用語の「取り木」とは、根を持つ植物の一部(通常は幹や枝)から新しい根を発生させて増やす方法です。幹や枝の表皮を剥いたり、針金で縛って根を出させます。根が十分に成長したら親木から切り離して植え付けます。発根に失敗しても枯れる可能性が低く、成功すれば大きな苗が得られます。高取り法は、幹の表皮を剥いで水苔で巻き、ビニールで覆う方法です。

とり木とは

とり木とは

とり木とは、植物の茎や枝を母体株と切り離さずに、土に埋めて発根させた後に切り離して苗木として育てる手法です。この方法は、挿し木や接ぎ木と並んで、一般的な苗木の増やし方に数えられています。とり木を行うことで、親木と苗木を同時に育成できるため、効率的に苗木を増やすことができます。一般的な植物では、樹木や低木、つる性植物などでとり木が用いられています。

とり木のやり方

とり木のやり方

とり木のやり方は、元の植物から苗木を採取して増やす園芸技術です。この方法は、種子から栽培するよりも効率的で、元の植物と同一の遺伝子を持つ苗を確実に得ることができます。とり木の手順には、以下の手順が含まれます。

まず、親株から健康な枝を選びます。枝は、少なくとも鉛筆ほどの太さで、木化した枝が適しています。次に、枝の樹皮の一部を約5〜7cmの幅で取り除きます。この部分から新しい根が生えます。樹皮を取り除いた部分の上と下に傷をつけて、発根を促進します。

傷口にルートプロテクション剤を塗布し、湿らせた水苔を樹皮を取り除いた部分に巻き付けます。水苔は、プラスチックラップまたはアルミホイルで覆い、湿気を保ちます

数週間後から数か月後、水苔の中に新しい根が生えてきます。根が十分に発達したら、親株から切り離して、新しいポットまたは地面に植え付けます。とり木をした枝から新しい苗木が誕生します。

とり木のメリット

とり木のメリット

園芸における「とり木」とは、母樹の枝の一部から新しい苗木を生み出す手法です。この方法は、挿し木や接ぎ木と並んで苗木を効率よく増やす手段として知られています。とり木にはいくつかの利点があります。まず、親木から直接栄養分を受け取ることができるため、挿し木や接ぎ木よりも安定して苗木を育成できます。また、親木とつながったままなので、病害虫や乾燥などのストレスに強くなります。さらに、特定の品種の植物でも、挿し木や接ぎ木では難しい場合でも、とり木なら繁殖させることができます。さらに、一部の植物では、とり木によって親木と同等の特徴を持つ苗木を得ることが可能です。

とり木の注意点

とり木の注意点

とり木をする際の注意点として、まず挙げられるのは、最適な時期の選択です。一般的には、樹木が活発に活動する春から初夏頃が適しています。さらに、とり木を行う部位は、丈夫で節がある若い枝を選ぶことが重要です。環状剥皮の幅は、枝の太さに応じて適切に調整する必要があります。また、用土は水はけのよいものを使用し、密閉性を保つためにビニールなどでしっかり覆います。アフターケアとして、十分な水やりと湿度管理を行い、発根するまで注意深く観察しましょう。

高とり法とは

高とり法とは

高とり法」は、とり木の基本的な方法のひとつで、株元の枝ではなく、高い位置にある枝に傷をつけて発根させる方法です。この方法は、大木から苗木を採りたい場合や、株元の枝が傷んでいる場合に適しています。高い位置にある枝を使うため、根が出にくいというデメリットもありますが、根腐りが起こりにくく、発根した苗木の移植が容易というメリットもあります。

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