穂肥の豆知識
ガーデニングを始めたい
先生、穂肥ってどういう意味ですか?
ガーデニング研究者
穂肥とは、稲が穂を出す時期に施す追肥のことだよ。籾を大きくして収穫量を増やすのが目的なんだ。
ガーデニングを始めたい
なるほど。収穫量を増やすんですね。でも、やりすぎると食味や品質が悪くなるんですか?
ガーデニング研究者
そうなんだ。穂肥は稲が栄養を吸収しやすい時期に施すんだけど、やりすぎると窒素過多になって食味が悪くなったり、玄米の品質が低下したりするんだ。
穂肥とは。
穂肥と呼ばれるガーデニング用語は、稲などの穂が出た際に与える追加の肥料です。籾の充実や収量の向上を図って施しますが、与えすぎると食味や品質が低下する可能性があります。
穂肥とは何か?
穂肥とは、稲の収穫後に田んぼに返す肥料のことです。稲の根や葉、茎などの残渣を、そのまま田んぼにすき込んで肥料にする方法です。この穂肥は、主に有機物からなり、微生物が分解することで土壌の肥沃度を高めます。そのため、穂肥は化学肥料に頼らない、自然に優しい肥料として注目されています。
穂肥の目的
穂肥の目的は、米の品質向上にあります。穂肥は、米が実をつける時期に施す肥料で、穂の肥大や充実を促します。これにより、米の粒が大きくなり、光沢が増し、味も良くなります。穂肥は、米農家にとって品質の高い米を生産し、収量を増やすための重要な役割を果たしています。
過剰施用のリスク
穂肥の過剰施用は、農作物にさまざまなリスクをもたらします。窒素肥料の過剰施用は、作物の過剰生育を引き起こし、茎が軟弱になり、倒伏しやすくなります。過剰施用された窒素はまた、葉の一部が枯れ、収穫量を低下させる可能性があります。
さらに、カリウム肥料の過剰施用は、作物の生育不良や、カリウム欠乏症を示すような葉の黄変を引き起こす可能性があります。リン肥料の過剰施用は、鉄や亜鉛などの他の栄養素の吸収を阻害し、作物の生育に影響を与える可能性があります。
適切な施肥量
穂肥の施肥量は、穂の充実度や品質に大きく影響します。過剰施肥は倒伏や過繁茂につながり、収量や品質低下を引き起こしかねません。一方、施肥不足は穂の未熟や登熟不良を招く恐れがあります。適切な施肥を施すためには、土壌の肥沃度、品種、作付け体系などを考慮する必要があります。一般的には、窒素成分解能の高い土壌では控えめに施肥し、登熟期間が短い品種や多収栽培では多めに施肥します。目安として、窒素成分量で10aあたり30~50kgが適量とされています。
穂肥を施す時期
穂肥を効果的に利用するには、適期に施すことが重要です。穂肥は、稲の穂が分化する頃、つまり出穂の約2週間前から1週間前あたりに施します。この頃になると、稲は穂を出し、実入りがよくなる時期です。穂肥には、穂や実の肥大を促進する効果があるため、この時期に施すことで、より多くの実が付き、充実した米が収穫できます。また、穂肥は、稲の倒伏や病害の発生を抑える効果もあるため、収量や品質の向上にもつながります。