二重鉢とは？メリットと詰め物の種類

二重鉢とは？メリットと詰め物の種類

二重鉢の概要

二重鉢とは、2 つの鉢を組み合わせた植木鉢のことです。両方の鉢に排水穴があり、内側の鉢には複数の底穴が開いています。これらの底穴は、過剰な水分を外部の鉢に排出します。二重鉢は主に、過剰な水の排出を促進するために使用されます。

二重鉢のメリット

二重鉢のメリットは数多くあります。まず、水やりが楽になる点です。二重構造により、内鉢に水をあげると水が外鉢にたまり、徐々に内鉢に吸い上げられます。そのため、頻繁に水をあげる必要がありません。また、保温性が高まることもメリットです。外鉢が内鉢を包み込むことで、内鉢内の温度が保たれ、寒さや暑さをしのぎやすくなります。さらに、根腐れ防止になる効果もあります。二重構造により、余分な水分が外鉢に逃げ、根腐れを防ぎます。

詰め物の種類

-詰め物の種類-

二重鉢の作成には、さまざまな詰め物を使用できます。一般的な材料としては、赤玉土、腐葉土、くん炭などがあります。

* -赤玉土- 保水性と排水性に優れ、植物の根張りを促進します。
* -腐葉土- 有機物を豊富に含み、土壌を肥沃にし、保水力を高めます。
* -くん炭- 通気性を向上させ、土壌の酸度を下げ、根腐れを防ぎます。

詰め物の割合は、使用する植物の種類や生育環境によって異なります。一般的には、赤玉土腐葉土くん炭＝631の割合で配合するのが適しています。

目的別の詰め物の扱い方

目的別の詰め物の扱い方

二重鉢の詰め物は、その目的に応じて適切な素材を選択することが大切です。植物の保水性と通気性を高めるための排水材は、赤玉土や軽石などの粒状の素材が適しています。一方、土を固定して根を安定させる保水材には、腐葉土やピートモスなどの有機物が適しています。どちらの素材も二重鉢の底に詰め、排水性の悪い鉢を改善するのに役立ちます。また、高湿を好む植物には、水苔やバークチップなどの保湿性の高い詰め物を使用することで、理想的な生育環境を整えることができます。

二重鉢の注意点

二重鉢を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、通気性を確保することが重要です。二重鉢は内鉢と外鉢の間に隙間があり、この隙間が通気性を良くしています。通気性が悪いと、植物の根が腐敗する原因になります。また、二重鉢は水分を逃がしにくいので、水やりを控えめにすることが大切です。過剰に水を与えると、土が水浸しになり、根腐れが発生することがあります。さらに、二重鉢は外側が乾いても内側が湿っていることがありますので、水やりの頻度を調整する必要があります。