水揚げとは?切り花の寿命を延ばす方法

水揚げとは?切り花の寿命を延ばす方法

ガーデニングを始めたい

“水揚げ”とはどのようなものですか?

ガーデニング研究者

切り花の切り口を水の中に入れて、切り口から水分を吸わせることを”水揚げ”と言います。これにより、切り花に水分が供給され、長持ちします。

ガーデニングを始めたい

水揚げをすることで、切り花が水分の補給ができて長持ちするんですね。

ガーデニング研究者

その通りです。水揚げをすることで、切り花の寿命を延ばすことができます。

水揚げとは。

「水揚げ」とは、生花用語で切り花の切り口を水に浸して水分を吸わせる作業のことです。

水揚げの目的と効果

水揚げの目的と効果

水揚げとは、切り花を水に浸して吸水させることで、茎の水の通り道である導管内の空気を抜き、水がスムーズに吸い上げられるようにする作業です。これにより、切り花の寿命を延ばすことができます。水揚げは、切断による導管内の損傷を修復したり、茎の中に詰まった空気を取り除いたりすることで、水の吸い上げを向上させます。また、抗菌剤や栄養剤を水に添加することで、細菌の増殖を抑え、切り花の鮮度を維持することができます。

水揚げのタイミングと方法

水揚げのタイミングと方法

-水揚げのタイミングと方法-

切り花を長持ちさせるためには、適切なタイミングで水揚げを行うことが重要です。花の状態にもよりますが、一般的には、花が蕾から開き始めた頃が水揚げの適期です。この頃になると、花が水を吸い上げる力が強くなっています。

水揚げの方法は、主に次の2種類があります。

* 深水揚げ花を水中に完全に沈めて行う方法です。花びらが傷まないよう、新聞紙やタオルで花びらを保護してから水に浸します。時間は1時間程度が目安です。
* 浅水揚げ花茎の根元を数センチ水に浸して行う方法です。深水揚げよりもやさしく、花を傷めません。時間は2~3時間程度が目安です。

使用する水の種類と温度

使用する水の種類と温度

使用する水の種類と温度

切り花の寿命を延ばすには、使用する水の温度と種類が重要です。一般的に、切り花には軟水(カルシウムやマグネシウムイオンが少ない水)が適しています。硬水(カルシウムやマグネシウムイオンが多い水)は切り口の細胞を詰まらせて吸水を妨げるため、避ける必要があります。また、水の温度は常温よりもやや冷たい方が花持ちを良くします。ぬるま湯や冷水を使用すると、花が傷んだり、しおれたりする可能性があります。

水揚げ後の管理方法

水揚げ後の管理方法

水揚げ後も切り花の美しさを保つためには、適切な管理が欠かせません。切り口が空気にさらされると、細菌が侵入し劣化を早めてしまいます。そのため、水揚げ後は切り口を水に浸すことが重要です。また、葉が水に浸らないように注意しましょう。水が葉に触れると、腐敗を早める原因になります。

さらに、花瓶の水は定期的に交換しましょう。古い水には細菌が繁殖し、切り花を傷めます。交換の頻度は花の種類や室温によって異なりますが、一般的には2~3日に1回を目安にすると良いでしょう。また、水の量が多すぎると茎が腐る可能性があるので、花瓶の1/3~1/2程度の高さにしましょう。

水揚げが難しい花の種類

水揚げが難しい花の種類

水揚げが難しい花の種類

水揚げは切り花を長持ちさせるために重要な作業ですが、水揚げが難しい花の種類もあります。これらの花は、茎の構造や生理的な特性により、水を吸い上げにくくなります。以下に、水揚げが難しい花の種類をいくつか挙げます。

* -ユリ- 茎が太く、中空のため水が上がりづらい。
* -バラ- 茎に多くの棘があり、水を吸い上げる導管が傷つきやすい。
* -菊- 茎が柔らかいとすぐにしおれてしまうため、水揚げに時間がかかる。
* -ラナンキュラス- 球根から育つ花で、球根内の水分が蒸発すると花がしおれやすい。
* -スイセン- 茎に有毒物質を含み、他の花と同じ花瓶に入れると水揚げが悪くなる可能性がある。

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