ハモグリバエを知ろう!
ガーデニングを始めたい
先生、『ハモグリバエ』について教えてください。
ガーデニング研究者
ハモグリバエは、幼虫が葉の表皮の内部を食害するハエの一種です。葉に灰色の曲がりくねった線が見えたら、ハモグリバエの被害の可能性があります。
ガーデニングを始めたい
主にどんな植物に被害があるんですか?
ガーデニング研究者
エンドウをはじめ、キャベツ、レタス、ダイコンなど、さまざまな植物に被害が出ます。幼虫は葉の表皮の下で成長し、光合成を阻害したり、葉の変形を引き起こしたりします。
ハモグリバエとは。
ガーデニング関連の用語「葉隠バエ」は、幼虫が葉の裏側の表皮を食べてしまうハエの一種で、特にエンドウなどに被害をもたらします。
ハモグリバエとは?
-ハモグリバエとは?-
ハモグリバエとは、世界中に分布する、双翅目ハモグリバエ科に属する昆虫です。幼虫は植物の葉の中を潜って食害するため、葉に白い斑紋やトンネル状の被害をもたらします。成虫はハエに似た小さな昆虫で、体長は通常2~4mmほどです。体色は通常黒または金属光沢のある青緑色で、頭部と胸部に剛毛が生えています。ハモグリバエは、主に葉の表面を這ったり、飛んだりして移動しますが、一部の種類は土の中で幼虫として越冬することもあります。
ハモグリバエの被害
ハモグリバエの被害
ハモグリバエは、葉っぱを食害する農業害虫です。幼虫は葉の裏側に潜り込み、葉肉を食べて葉っぱ表面に白い線状の模様を残します。この模様を「ハモグリ」と呼びます。被害が進むと葉っぱが白っぽく変色したり、縮れたりします。特に被害を受けやすいのは、キャベツ、ブロッコリー、ダイコンなどのアブラナ科の野菜です。被害がひどくなると、葉っぱが枯れてしまい、植物の生育に悪影響を及ぼします。また、ハモグリバエの食害により、葉っぱが弱り、病気にかかりやすくなります。
ハモグリバエの駆除方法
ハモグリバエの駆除方法について見ていきましょう。ハモグリバエの駆除には、化学的駆除と生物的駆除の2つの方法があります。化学的駆除では、農薬を使用してハモグリバエを直接殺します。この方法は効果が高いですが、環境や人体に害を及ぼす可能性があり、残留農薬の問題も懸念されています。
一方、生物的駆除では、ハモグリバエの天敵を利用して駆除します。天敵には、ハモグリバエの卵を食べる寄生蜂や、幼虫を捕食するヒメダニなどがいます。生物的駆除は環境に優しく、残留農薬の問題もありませんが、効果が出るまでに時間がかかるという欠点があります。
ハモグリバエの予防策
ハモグリバエの予防策に目を向けると、対策としてまず挙げられるのが、防虫ネットの設置です。防虫ネットが作物とハモグリバエの接触を遮断することで、産卵や幼虫の侵入を防ぐことができます。また、適期な防除も重要です。成虫の発生期や幼虫の孵化時期に合わせて、農薬を散布することで、ハモグリバエの発生を抑えることが可能です。さらに、被害を受けた葉っぱを早急に除去することも有効です。ハモグリバエの幼虫は葉の中に潜り込んで被害を与えるため、被害葉を適切に処分することで、幼虫の拡散や越冬を防ぎます。
ハモグリバエに強い品種
ハモグリバエに強い品種を利用すると、農薬の使用を抑え、環境に配慮した農業を行うことができます。ハモグリバエが好まない成分を含む、または耐性のある品種が開発されており、これらを使用することで、ハモグリバエによる被害を減らすことができます。たとえば、ブロッコリーやキャベツでは、「アトラス」や「トップガン」などの耐性品種があります。また、ハモグリバエが卵を産み付けるのを防ぐ効果がある、光沢のある葉を持つ「シャイニー」というハクサイ品種も開発されています。