酸度調整で元気な庭づくり
ガーデニングを始めたい
『酸度調整』とは何ですか？
ガーデニング研究者
土壌の酸度を調整することです。
ガーデニングを始めたい
土壌の酸度が異なるのはなぜですか？
ガーデニング研究者
地域や植物の種類によって好む酸度が異なります。
酸度調整とは。
「酸度調整」とは、土の酸性度を植物に適したものに調整することです。地域によって土の酸性度は異なり、植物の種類によっても適した酸性度（pH）が異なります。そのため、植える植物に合わせて土の酸性度を調整する必要があります。
日本の土は一般的に弱酸性で、雨が降るとさらに酸性度が高くなる傾向があります。酸性度を下げるためには、苦土石灰を使用します。
土壌の酸度ってなに？
「酸度調整で元気な庭づくり」の、「土壌の酸度ってなに？」では、土壌の酸度について解説します。土壌の酸度は、水素イオン濃度（pH）によって表され、0～14の範囲の数値で表します。 pH 7 が中性で、それより低いと酸性、高いとアルカリ性とみなされます。土壌の酸度は、植物の生育に大きく影響を与えるため、適切な酸度に調整することが庭の健康を維持するために重要です。
なぜ酸度調整が必要？
酸性土壌は、植物が栄養素を効果的に吸収することを妨げ、成長を阻害します。適切な酸度調整を行うことで、土壌は中性またはわずかに酸性になり、植物に必要な栄養素が利用可能になります。これにより、植物は健康に成長し、美しい葉、花、果実を実らせることができます。また、酸性調整された土壌は、根系をより健康に保ち、病気に対する耐性を高めるのに役立ちます。結果として、酸度調整は庭の健康を維持し、美しい景観を作成するために不可欠です。
日本土壌の酸性の傾向
-日本土壌の酸性の傾向-
日本の土壌は一般的に酸性です。これは、豊富な降雨によって土壌中のミネラルが流出し、酸性物質が残るためです。特に、温暖多雨な地域では土壌の酸性化が顕著です。
また、火山灰質土壌の広がっている地域でも酸性化が進みます。火山灰には酸性の成分が含まれており、土壌のpHを低下させます。加えて、日本の森林では針葉樹が優勢で、これらの樹木から放出される有機酸も土壌の酸性化に寄与しています。
酸度を下げる『苦土石灰』
酸度を下げるためには、「苦土石灰」という資材を使用します。苦土石灰はカルシウムとマグネシウムを含む石灰資材で、土壌の酸性度を中和する働きがあります。土壌が酸性に傾くと、栄養分の吸収性が低下し、植物の生育不良を招きます。苦土石灰を施すことで、酸度を下げて土壌を中和し、植物の健康的な成長を促すことができます。
植物に合わせて土壌改良
植物合わせて土壌改良
庭の土壌を元気にするには、植物が好む酸度にする必要があります。植物の種類によって好みの酸度が異なるため、正しい酸度を維持することで、植物の健康的な成長が促されます。たとえば、ツツジやアジサイなどの酸性植物を植える場合は、土壌を酸性に調整する必要があります。一方、バラや宿根草などのアルカリ性植物は、アルカリ性の土壌を好みます。土壌改良剤を使用するか、土壌の pH を調整する肥料を使用して、適切な酸度に調整できます。