ダイコン・カブの「す入り」とは？原因や対策を解説
ガーデニングを始めたい
『す入り』について教えてください。
ガーデニング研究者
『す入り』とは、ダイコンやカブなどの根菜類に発生する異常で、内部が空洞化してしまう状態のことです。
ガーデニングを始めたい
なぜ『す入り』が起こるのですか？
ガーデニング研究者
収穫が遅れたり、生育過程で何らかの障害があると、根の肥大が滞り、『す入り』が発生しやすくなります。
す入りとは。
ダイコンやカブの根っこに見られる「す入り」とは、中側の細胞が傷んで空洞ができる異常です。原因としては、収穫が遅れた場合や、何らかの障害で根の肥大が妨げられた場合がよく挙げられます。
「す入り」とはどのような現象か
「す入り」とは、ダイコンやカブの根部に空洞ができる現象です。この空洞は、根の内部組織が壊れてできるもので、さまざまな原因が考えられます。一般的な原因は、急激な温度変化、水分の過不足、土壌の硬さなどです。急激な温度変化は細胞にダメージを与え、水分や栄養分の吸収が阻害されます。また、水分の過不足は根の膨張や収縮を繰り返すことで内部組織を傷つけます。土壌が硬いと根が十分に伸びることができず、組織が壊れて空洞が生じる場合もあります。
「す入り」の原因
大根やカブが「す」が入ってしまう現象は、根部が空洞になる状態のことです。この異常の原因は、大きく分けて2つ考えられます。
まず1つは、カルシウム欠乏です。カルシウムは細胞壁の形成に不可欠な栄養素ですが、不足すると細胞壁が弱まり、根部の組織がスカスカになってしまいます。通常、土壌に十分なカルシウムがあれば問題ありませんが、過剰施肥や連作などに起因して不足することがあります。
もう1つの原因は、過剰な水分です。大根やカブは雨や水やりで過剰な水分を吸収すると、根が膨らみすぎたり、土壌中の空気を押し出して根内の組織が圧迫されたりします。その結果、内部に空洞ができて「す」が入ってしまうのです。
「す入り」を防ぐ対策
「す入り」を防ぐ対策
ダイコンやカブの「す入り」を防ぐには、以下の対策が有効です。
* -適切な温度管理-育苗時から適温を維持し、寒さや暑さによるストレスを軽減させます。
* -適切な水管理-過剰な水やりを避け、土壌が常に湿潤すぎないようにします。
* -十分な栄養分-土壌に十分な栄養分を与えることで、植物の生育を促進し、「す入り」のリスクを低減します。
* -適切な間隔-株間を適切に確保することで、根の伸長を促し、「す入り」を防ぎます。
* -病害虫対策-根腐れ病などの病害虫は「す入り」を誘発する可能性があります。予防的措置を講じ、病害虫の発生を抑制します。
す入りした大根・カブの活用法
す入りした大根やカブの活用法として、まず挙げられるのは漬物です。すが入ってもぬか漬けや浅漬けにすることで、独特の食感を楽しむことができます。また、炒め物や煮物にすれば、柔らかくくずれやすいので、とろみのある料理にもよく合います。さらに、スープやみそ汁の具として使うと、甘みと旨味が加わり、コクが出ます。また、すが入っていることを利用して、すりおろしてドレッシングやソースとして使うのもおすすめです。
まとめ
まとめ
ダイコンやカブの「す入り」は、中軸部が空洞になった状態です。主な原因は、栽培期間中の水不足や急激な温度変化によるカルシウムの欠乏です。対策としては、適切な水やり（極端な乾燥や過湿を避ける）、緩効性肥料の使用による緩やかな生育、遮光による高温防止などが有効です。また、品種によっては発生しやすいものがもあるため、品種選びにも注意しましょう。予防策をしっかり講じることで、す入りのない健康なダイコンやカブを育てることができます。