キュウリの『蔓おろし』とは

キュウリの『蔓おろし』とは

『蔓おろし』の作業目的

-『蔓おろし』の作業目的-

キュウリの『蔓おろし』とは、キュウリが実った後のつるを地面に降ろす作業のことです。この作業の目的は主に、つるが伸びすぎて込み合うのを防ぎ、風通しを良くして病害虫を予防することです。つるが込み入っていると、病害虫が繁殖しやすくなり、実の収穫量や品質に影響が出ます。そのため、『蔓おろし』を行うことで、キュウリの生育環境を改善し、収量と品質の向上を図っているのです。

『蔓おろし』の時期と頻度

「蔓おろし」の時期と頻度は、キュウリの生育状態や栽培環境によって異なります。一般的に、蔓が伸び始めてから、3～5節程度になったら1度目のおろしを行います。その後は、10～15日おきに2～3回おろしを繰り返すとよいでしょう。頻繁に蔓おろしを行うことで、わき芽の発生を抑え、主茎の生育を促すことができます。ただし、おろしすぎると株が弱ってしまうので、適度に調整しながら行いましょう。

適切な『蔓おろし』のやり方

適切な「蔓おろし」のやり方

「蔓おろし」は、キュウリが太らないようにするために定期的に行う重要な作業です。適切なやり方で行うことで、キュウリがまっすぐで均一に育ち、品質が向上します。

まず、キュウリの主蔓が約30cmの高さになったら、頂点の2〜3節を残して先端を摘み取ります。そうすることで、主蔓の成長を抑え、側枝の発生を促します。側枝が伸びてきたら、1本または2本を残して他は切り落とします。残した側枝は、主蔓と同じように先端を摘み取り、孫枝の発生を促します。孫枝に対しても同様に、1本または2本を残して剪定します。

『蔓おろし』を行う際の注意点

『蔓おろし』を行う際の注意点

『蔓おろし』は、基本的に難しい作業ではありませんが、いくつか気を付けるべきポイントがあります。まず、作業を行う時期は、キュウリの蔓が伸びすぎていない初夏から夏にかけてが適しています。また、茎が濡れた状態で行うと、病気の原因となるため、晴れた日の午前中など、茎が乾いている時間帯を選択しましょう。さらに、作業中は軍手や長袖など、肌の露出を防ぐ服装を着用し、怪我や虫刺されを防ぎましょう。

『蔓おろし』の効果

「蔓おろし」は、キュウリの蔓をすりおろしたものですが、健康効果が注目されています。茎葉に含まれるサポニンやビタミンなどの成分が、体内の余分な水分や老廃物の排出を促す利尿作用や、血流改善効果をもたらします。また、抗酸化作用もあり、細胞の老化を防ぎます。さらに、胃腸の調子を整える効果もあり、便秘解消や食欲増進にも役立ちます。