植物の種類

散房花序とは?シネラリアやコデマリでおなじみの花序

散房花序とは、一箇所の茎から枝分かれした複数の花柄の先に、それぞれ一個の花がつく花序のことです。花柄のつき方は、中心から外側に向かって淡く、枝分かれした様子が屏風のように広がることから「散房」と呼ばれます。シネラリアやコデマリのように、小さな花が多数集まって咲く花序によく見られます。散房花序の花は、中心から順に咲き始め、外側に向かって満開になっていきます。
育て方

ガーデニング用語『塩積・塩類濃度障害』とは?

化学肥料が引き起こす土壌への影響 化学肥料を過剰に使用すると、土壌に塩分が蓄積されます。この状態が「塩積・塩類濃度障害」と呼ばれ、植物の成長に悪影響を及ぼします。塩分が蓄積すると、植物の根が水を吸収しにくくなり、葉が枯れたり黄変したりします。また、土壌微生物の活動が阻害され、土壌の構造が破壊される可能性もあります。その結果、植物の成長が阻害され、収量が低下するなど、深刻な問題を引き起こします。
育て方

ガーデニング用語『ウイルス病』

-ウイルス病とは?- ウイルス病は、植物に感染する微生物で、病気を引き起こします。ウイルスは非常に小さなもので、顕微鏡で見なければ確認できません。ウイルスは植物の細胞に入り込み、その機能を乗っ取って増殖します。植物はウイルスを排除することができず、感染した細胞や組織が破壊されます。
育て方

ガーデニングの基礎知識:pHとは?

pHとは何か?pHとは、物質が酸性かアルカリ性かを表す指標です。0~14のスケールで表され、7が中性、0~7が酸性、7~14がアルカリ性です。pH値が低いほど酸性度が高く、pH値が高いほどアルカリ度が高くなります。ガーデニングでは、土壌のpHを調整することが重要で、ほとんどの植物はpH 6.0~7.0の範囲で最適に生育します。
育て方

覆土:ガーデニング用語の解説

-覆土とは?- 覆土とは、植物の根や球根の周りに土をかけ、保護したり、成長を促進したりするためのプロセスです。覆土により、土壌中の水分を保ち、雑草を防ぎ、土壌温度を一定に保つことができます。また、植物を寒い冬から守ったり、病気や害虫から守ったりする役割もあります。
植物の種類

こぼれダネって何?ガーデニングのポイント!

こぼれダネとは、花が咲き終わった後に種がこぼれ落ちて、自然に発芽して育った植物のことです。ガーデニングでは、このこぼれダネを利用することで、手間をかけずに植物を増やすことができます。また、こぼれダネで育った植物は、親株の特徴を多く受け継ぐため、環境に適した丈夫な植物に育つ傾向があります。
植物の種類

園芸用語『分枝』の解説

「分枝とは?」園芸の世界では、「分枝」とは、植物の茎や根から新しい茎や根が生える現象を指します。これにより、植物は成長し、広がり、葉や花をより多く生産することができます。分枝は、植物が環境に適応して生存するために不可欠なプロセスであり、植物の形状、サイズ、生産性を左右します。
植物の種類

自家不和合性とは?ガーデニングにおける不和合性の基礎知識

自家不和合性とは、植物が自身の花粉と受粉することができない性質を指します。この機構は、近親交配を防ぎ、遺伝的多様性を維持するために進化したものです。自家不和合性を持つ植物は、他の個体の花粉のみを受け入れ、自家受粉を拒否することで、遺伝的な多様性を確保しています。
植物の種類

ナシやボケにできる『赤星病』

「赤星病」とは、リンゴや梨、ボケなどのバラ科植物に発生する病気です。病原菌が植物の果実や葉、枝、幹に寄生し、赤褐色の斑点や隆起を生じます。病気が進行すると、果実が変形したり、落果したりします。また、葉が枯れたり、枝が折れたりすることもあります。赤星病は、病原菌が風や雨によって運ばれて広がります。
育て方

ガーデニング用語『限界温度』とは?

限界温度とは、植物が耐えられる温度の範囲の限界のことです。この温度を下回ると凍傷や低温障害を起こし、上回ると高温障害を起こします。植物の種類によって限界温度は異なりますが、一般的な目安としては、耐寒性の高い植物は0~5℃程度、耐暑性の高い植物は30~35℃程度が限界温度となっています。
育て方

液肥・農薬の希釈倍率を理解しよう!

希釈倍率とは、液肥や農薬を水で薄める際に、原液を何倍の水で希釈するかを表すものです。農薬や液肥には、それぞれ適正な希釈倍率があり、これを守らないと効力が低下したり、逆に植物にダメージを与えたりする可能性があります。希釈倍率は、一般的に「○倍」という形で表示され、「10倍」であれば原液を9倍の水で希釈することを意味します。
育て方

ガーデニング用語辞典『肥料』

肥料とは、植物が健全に育つために必要な栄養素を補充する物質のことです。植物が必要とする主な栄養素には、窒素、リン酸、カリウムなどがあり、これらに加えて、微量栄養素と呼ばれる必須元素も含まれます。肥料は、植物の生育を促進し、収量や品質を向上させるために使用されます。
育て方

植物の「立ち枯れ」とは?原因と対策

「立ち枯れ」とは、木の葉が枯れ、樹皮がはがれ、根が腐り、最終的に木が枯れてしまう状態を指します。この現象は、さまざまな要因によって引き起こされ、植物の健康に大きな影響を与えます。立ち枯れを理解することで、早期発見や対策を講じ、大切な植物を守ることにつながります。
育て方

植物の健康を保つための必須作業『鉢替え』

植物の鉢替えのタイミングは、その健康を保つために重要な要素です。鉢替えは、植物が根を詰めて成長に支障をきたす前に、より大きな鉢に移し替える作業です。一般的に、植物は2~3年に1回を目安に鉢替えを行うのが望ましいとされています。 ただし、植物の種類や生育状況によってタイミングは異なるため、注意が必要です。たとえば、成長が早い植物や、鉢の底から根がはみ出している植物は、早めの鉢替えが必要になる場合があります。反対に、成長が遅い植物や、鉢の中で十分なスペースがある場合は、より長い間鉢替えを先延ばしできます。
育て方

石ナス現象の原因と対策

-石ナス現象とは- 石ナス現象とは、ナスが硬く、種子周辺が褐色に変色する生理障害のことです。通常、ナスは水分を多く含み、やわらかい果肉が特徴ですが、石ナス現象が起きると、水分が失われて硬くなり、まるで石のように感じられます。種子周辺が褐色になるのは、フェノール性化合物が酸化・重合した結果です。石ナス現象は、栽培条件や栄養状態などの外的要因が影響して起こります。
庭造りについて

『黒ぼく』とは?黒土とどう違う?

「黒ぼく」とは、水田土壌の一種であり、水田に有機物を数多く含むことが特徴です。主に火山灰が由来となっており、黒っぽい色合いをしています。通常は粘土質で、土壌中に含まれる腐植が豊富なことから、黒土よりも粘着性があります。
育て方

高品質種子の基礎知識

-高品質種子の定義- 高品質種子は、純粋で、発芽率が高く、病気がなく、健康な種子です。また、特定の特性を有しており、その特性は、収量、品質、耐病性、耐旱性など、種子の種類によって異なります。高品質種子は、以下の基準を満たしている必要があります。 * -純度- 種子に他の種子、雑草、石、土壌などが混入していないこと。 * -発芽率- 特定の条件下で発芽する種の割合が高いこと。 * -健康- 病害虫やその他の病気がなく、正常に発芽して生育する能力があること。 * -特定の特性- 市場や生産者のニーズを満たす特定の収量、品質、耐性などの特性を有していること。
育て方

ガーデニング用語「実生」の基礎知識

実生とは?「実生」とは、種子から苗を育てることを指します。植物の種を土に蒔き、水やりや日光に当てながら、苗に成長させていく方法です。実生は、接ぎ木や挿し木などの他の繁殖方法と異なり、親植物の性質をそのまま受け継いだ苗を育てることができます。
育て方

ガーデニングで役立つ「乾熱殺菌」とは?

ガーデニングにおいて、タネの消毒は病害虫の発生を防ぐ上で非常に重要です。こうしたタネの消毒に欠かせない方法が「乾熱殺菌」です。乾熱殺菌は、タネに熱風を当てて消毒する方法で、高温に弱い病原菌や害虫を死滅させる効果があります。これにより、苗立ち率の向上や発芽促進、病害虫の抑制につながるのです。
育て方

ロックウール栽培とは?家庭菜園でも手軽にできる無土栽培

ロックウール栽培とは、鉱石を溶かして繊維状にしたロックウールと呼ばれる特殊な培地を用いた無土栽培の方法です。ロックウールは水と空気を通過させる多孔質な構造を持ち、植物の根がしっかりと張り巡らされ、成長に必要な酸素と水分を効率よく吸収することができます。無土栽培なので土壌病害の心配がなく、清潔な環境で植物を育てることができます。また、培地の状態を調整することでpHやEC(電気伝導度)を管理し、植物の生育環境を最適に保つことができます。
育て方

輻射熱対策で夏のガーデニングを快適に

輻射熱とは、物体が周囲に放出する電磁波の一種です。太陽光と同じように目には見えませんが、物体から熱を伝えます。輻射熱は直線的に伝わるため、障害物があると遮られます。夏のガーデニングでは、地面や建物から放出される輻射熱が、身体や植物に直接届き、不快感や熱中症の原因となります。そのため、輻射熱を効果的に対策することが、夏のガーデニングの快適性を向上させるために重要となるのです。
その他

ガーデニング用語『糸状菌』

糸状菌とは、細長い糸状の構造体からなる真菌の一種です。これらの糸状構造は、菌糸と呼ばれ、互いに連結して分岐したネットワークを形成します。糸状菌は、土壌、植物の残骸、その他の有機物の上に生育し、自然界において重要な役割を果たしています。
育て方

ガーデニング用語「切り戻し」のすべて

切り戻しとは、植物の枝や茎を部分的に切り取ることであり、美観の向上、病気の予防、成長の制御に役立ちます。剪定と混同されがちですが、剪定は枯れた枝や病気の枝を取り除くのに対し、切り戻しは健康な植物に対する特定の目的で行います。切り戻しによって、植物はよりコンパクトに育ち、花や葉の生産量が増えます。また、枯れたり病気になったりした枝を取り除き、風通しを改善して病気の発生を抑えることもできます。
植物の種類

親株ってなに?ガーデニング用語の解説

タイトル親株ってなに?ガーデニング用語の解説 親株とは、植物の挿し木や株分けなどの方法で新しい植物をつくるために使われる、元の植物のことです。親株は、丈夫で健康な個体から選ばれ、挿し穂や株分けによって新しい植物が得られます。この新しい植物は、親株と同じ遺伝的特徴を持ち、成長した後は親株と同様の花や実をつけることができます。親株は、園芸愛好家が新しい植物を増やすために広く利用されており、美しい花や珍しい品種を維持したり、庭に多様性を加えるのに役立ちます。