コナガとは？駆除が難しいアブラナ科害虫
ガーデニングを始めたい
先生、『コナガ』ってどんな害虫ですか？
ガーデニング研究者
アブラナ科の作物に被害を与える害虫だよ。幼虫は葉の裏に寄生して葉を食べるんだ。
ガーデニングを始めたい
へえ、葉の裏に住むんですね。特徴的な動きはありますか？
ガーデニング研究者
葉に触れたり動かしたりすると、素早く動いて落下して逃げるよ。駆除も難しいので、発生したら注意が必要なんだ。
コナガとは。
「コナガ」と呼ばれる害虫は、アブラナ科の野菜によくつく害虫です。幼虫は葉の裏に潜み、表皮を残して葉っぱを食べ荒らします。葉を揺らしたり触ったりすると素早く動き、地上に落ちて逃げます。年に10～12回発生し、駆除するには有効な農薬が少なく、難しい害虫です。
コナガの特徴
コナガは、アブラナ科の植物に深刻な被害をもたらす小さな蛾の一種です。灰色の羽に茶色の斑紋が特徴で、幼虫は緑色のイモムシです。コナガはキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどの栽培作物や野生植物を主な食草としています。
コナガが発生しやすい作物
コナガは、アブラナ科野菜を主な食草とする害虫です。キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリー、白菜などの葉っぱを好んで食べます。コナガの幼虫は葉の裏側に潜り込み、葉の組織を食い荒らします。被害が拡大すると、葉に穴があき、葉が枯れていきます。また、コナガの幼虫が糞をすることで、葉の表面に白い斑点が発生することもあり、商品価値が低下してしまいます。
コナガの食害症状
-コナガの食害症状-
コナガがアブラナ科植物に与える被害は甚大で、葉や茎の内部を食い荒らして、生育阻害や収量低下を引き起こします。幼虫が葉に侵入すると、葉面に小さな穿孔や斑点が現れ、葉が縮れたり枯れたりするようになります。さらに、茎や葉柄に侵入すると、成長点が損傷したり、茎が折れたりして、植物の生育に大きな支障をきたします。また、幼虫の糞や排泄物が植物表面に付着すると、病気の発生を助長することもあります。
コナガの駆除方法
-コナガの駆除方法-
コナガを駆除するのは容易ではありませんが、いくつかの効果的な方法があります。最も重要なのは予防策です。キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科植物の近くに網戸を設置しましょう。また、苗を早めに植え付け、株間を適切に取ると、コナガが産卵しにくくなります。
幼虫が発見された場合は、手で取り除くことができます。ただし、葉を傷つけないように注意してください。殺虫剤を使用する際は、有効成分がアセフェートやスピノサドなどの選択的殺虫剤を使用しましょう。これにより、天敵である益虫を傷つけずに対処できます。
定期的なモニタリングが重要です。新たな幼虫や成虫がないか、注意深く観察しましょう。成虫は黄色のトラップに誘引されるため、設置すると効果的です。コナガの発生を最小限に抑えるには、これらの対策を継続的に行うことが不可欠です。
コナガの発生時期
コナガの発生時期は、地域によって多少異なりますが、一般的には4月から10月頃に発生します。特に気温が25～30℃の温暖な気候を好みます。雌の成虫はアブラナ科植物の葉に卵を産み付け、孵化した幼虫が葉肉を食い荒らします。幼虫は成長すると繭を作って蛹になり、そこから成虫が出てきます。コナガの発生時期を知っておくことで、適切な時期に駆除対策を講じることができます。