イングリッシュローズの魅力に迫る
ガーデニングを始めたい
先生、『イングリッシュローズ』って何ですか？
ガーデニング研究者
それはオールドローズとモダンローズをかけ合わせて作られた、新しいタイプのバラのことだよ。
ガーデニングを始めたい
なるほど。オールドローズとモダンローズを混ぜたってことですね。
ガーデニング研究者
そう。だから、イングリッシュローズは両方の良いところを併せ持っているんだ。
イングリッシュローズとは。
「イングリッシュローズ」とは、オールドローズとモダンローズをかけ合わせて生まれた、まったく新しいバラの品種です。
イングリッシュローズとは?
-イングリッシュローズとは?-
イングリッシュローズとは、20世紀にイングランドの育種家デビッド・オースティンによって開発されたバラの一種です。オールドローズ（旧式バラ）のロマンチックな香りや咲き方と、モダンローズ（現代バラ）の病気耐性や繰り返し咲く性質を兼ね備えるように育種されました。イングリッシュローズは、花弁の多いふくよかな花と、さまざまな色や形が特徴です。また、強健で育てやすく、初心者にもおすすめのバラとして知られています。その魅力的な性質により、イングリッシュローズは世界中で人気のある品種となっています。
オールドローズとモダンローズの違い
オールドローズとモダンローズの違い
イングリッシュローズは、オールドローズとモダンローズの特徴を併せ持つバラです。オールドローズは、1867年以前に作出された品種を指し、香りのよさや歴史的背景で知られています。一方、モダンローズはオールドローズに比べて花が大きく、耐病性に優れています。
オールドローズとモダンローズの違いは、花の形やサイズにも現れています。オールドローズはカップ型やロゼット型の花を咲かせ、花弁は重なり合っています。対してモダンローズは、ハイブリッドティー型やフロリバンダ型などの花型が豊富で、花弁の数も多くなっています。
香りも、オールドローズとモダンローズの見分けポイントです。オールドローズは、強い香りを放つことで知られ、没薬、ミルラ、ダマスクなどの豊かな香りが特徴です。一方、モダンローズは香りの弱い品種が多く、比較的軽い香りで楽しむことができます。
イングリッシュローズの特徴
イングリッシュローズの特徴は、他種と区別する際に見逃せないポイントです。まず、目に飛び込んでくるのはそのロゼット咲きと呼ばれる花びらの重なり方です。花びらが何層にも重なり合い、優雅でノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。また、イングリッシュローズは四季咲き性が強いため、春から秋にかけて長く花を楽しむことができます。
さらに、イングリッシュローズは香りも特徴的です。強いフルーティーな香りから甘いハチミツのような香りまで、さまざまな品種があります。その豊かな香りが庭に広がり、優雅な雰囲気を添えてくれます。加えて、イングリッシュローズは耐病性に優れています。多くの品種がブラックスポット病やうどん粉病に強いので、初心者でも比較的簡単に育てることができます。
品種ごとの特徴
「品種ごとの特徴」
イングリッシュローズには、それぞれが持つ独特の魅力があります。たとえば、「キャサリン・モーリー」は、ロゼット咲きの丸い花びらが特徴的で、アプリコット色からサーモンピンク色に移り変わるような美しいグラデーションが楽しめます。対照的に、「ウィリアム・シェイクスピア 2000」は、フリルがかった花びらがエレガントな印象を与える大輪の花で、濃厚なクリムゾンレッドの色合いが目を引きます。また、「マンステッド・ウッド」は、ディープカップ咲きの花がアンティーク風の魅力を醸し出し、ローズピンクの色調が甘い香りを放ちます。
栽培のポイント
イングリッシュローズの栽培におけるポイントは、その豊かな色彩や優雅な花の姿を楽しむだけでなく、初心者でも比較的簡単に育てられる利点があります。まず、日当たりと水はけのよい場所を選び、根腐れ防止のためにも過度の水やりは避けましょう。肥料は春と秋に施し、病害虫対策として定期的な剪定と消毒が欠かせません。さらに、冬季には寒さに強い品種を選ぶか、保護対策を施すことで、長く美しい花を楽しむことができます。