バーティシリウム黒点病とは？原因、症状、対策
ガーデニングを始めたい
先生、『バーティシリウム黒点病』について教えてください。
ガーデニング研究者
『バーティシリウム黒点病』は、バーティシリウム菌による大根の土壌病害ですね。何が気になりますか？
ガーデニングを始めたい
その主な症状は何ですか？
ガーデニング研究者
主な症状は、根部の維管束の黒変で、商品価値を著しく損ないます。ただし、外観的には健全な株と見分けがつきにくいので注意が必要ですよ。
バーティシリウム黒点病とは。
「バーティシリウム黒点病は、ダイコンの根に発生する土壌病害です。バーティシリウム菌が原因で起こり、根の血管が黒変するのが主な症状です。外観では健全な株と見分けがつきにくいので、注意が必要です。主に冷涼地で発生するため、発生を予防するには、病害にかかった残渣の除去、アブラナ科植物の連作を避ける、土壌消毒を行うなどの対策が有効です。」
バーティシリウム黒点病とは
バーティシリウム黒点病は、植物に感染する菌類の病気です。この病気は、土壌中の真菌Bertholletia excelsaが引き起こします。この菌は、植物の根から侵入し、維管束を通じて茎や葉に広がります。
症状：根部の維管束の黒変
バーティシリウム黒点病の症状として、根部の維管束が黒変することがあります。維管束とは、根から茎や葉に水を吸い上げる管ですが、バーティシリウム菌に感染すると、この管が菌糸によって詰まり、水が吸い上げられなくなります。そのため、葉が枯れたり、萎れたりするなどの症状が出ることがあります。また、感染した根は腐敗し、土に根付かなくなるため、植物は倒れてしまいます。
原因：バーティシリウム菌
バーティシリウム黒点病の原因は、バーティシリウム菌という病原菌だ。この菌は土壌中の腐敗した植物組織に生息し、湿った環境で活発に増殖する。バーティシリウム菌は、茎や葉を傷つけたり、土壌中の根に侵入したりすることで植物に感染する。
対策①：被害残渣の除去
対策①被害残渣の除去
バーティシリウム黒点病が発生した後は、被害を受けた残渣を徹底的に除去することが重要です。病原菌は植物の残渣に潜伏するため、残渣を取り除かなければ次の作期にも病気が発生する可能性があります。感染した植物や落葉、茎などをすべて除去し、適切に廃棄または焼却しましょう。これにより、病原菌の発生源を減らし、病気を蔓延させるのを防ぐことができます。
対策②：アブラナ科の連作回避
対策②アブラナ科の連作回避
バーティシリウム黒点病は土壌病害のため、アブラナ科植物を連作すると病原菌が蓄積され、発病リスクが高まります。そのため、アブラナ科植物の連作は避け、少なくとも2～3年は別の科の作物を栽培する輪作体系を取り入れましょう。これにより、土壌中の病原菌の密度を減らし、病気を予防することができます。また、連作を回避することで、土壌の健康状態を維持し、作物の生育を向上させる効果もあります。