カメラ用語「DIN」の意味と歴史
カメラの初心者
先生、DINについて教えてください。
カメラ写真マニア
DINはドイツ工業規格の略で、フィルム感度を表すものでした。
カメラの初心者
今はISOに統一されているんですね。でも、併記されている理由はなんですか?
カメラ写真マニア
過去のフィルム感度との対応を把握するためです。例えば、ISO100/21°は、DIN感度が21°のフィルムと同等の感度を持っていることを示します。
DINとは。
写真用語に「DIN」があります。通常は「ディン」と呼ばれ、ドイツ工業規格の略です。この規格で定められているものの1つが「DIN感度」で、かつてヨーロッパではフィルム感度の表示に広く用いられていました。現在はISO規格に統一されていますが、一部の表記では、ISO感度の後に「/21°」のようにDIN感度が併記されています。
DIN とは?
DIN とは、ドイツ規格協会(DIN)によって制定された規格で、写真フィルムやカメラの感度を示す単位です。数値が大きいほど、感度が高く、暗い場所でも撮影できます。DIN は、国際標準化機構(ISO)が制定した ISO 感度規格の前身であり、現在ではほとんど使用されていませんが、一部の旧型のカメラやレンズなどで見られます。
DIN 感度について
DIN 感度は、フィルムやデジタルカメラのセンサーが光に対してどの程度敏感であるかを表す測定値です。数値が大きいほど、感度が高くなり、暗い環境でもより速いシャッター速度で撮影することができます。DIN 感度は国際標準化機構 (ISO) によって規定されており、ISO 感度と同等のものです。
DIN 感度の値は、対数スケールで表されます。つまり、各段階が前の段階の倍の感度を表します。たとえば、12 DIN のフィルムは、6 DIN のフィルムの 4 倍の感度を有します。一般的に、3~4 DIN の感度があれば十分な明るさの環境で撮影できますが、暗い環境では 10~12 DIN の感度が必要になる場合があります。
ISO 感度との関係
ISO 感度 とは、カメラが光にどれだけ敏感かを表す尺度です。値が大きいほど、カメラは光に敏感になります。DIN は、ISO感度を測定するもう一つの基準です。
DIN は、もともとドイツ規格協会によって 1925 年に導入されました。ISO感度は 1990 年代に導入されましたが、それ以来、DIN はISO感度の指標として使用されなくなっています。ただし、古いカメラやレンズでは、まだDIN感度の表記が使われている場合があります。
DIN 表記の現在
DIN 表記の現在
かつて広く使用されていた DIN 表記ですが、現在は ISO 12232 の国際標準によって置き換えられています。この規格では、感度を ISO 感度で表すことが定められています。しかし、一部の業界や地域では、過去の慣習に倣って DIN 表記を使用し続けるケースもあります。
例えば、フィルムカメラや現像所では、依然として DIN 表記がよく使用されています。これは、歴史的な慣習や、フィルム感度をより正確に表すことができるためです。ただし、デジタルカメラの世界では、ISO 感度がほぼ完全に普及しています。
また、ドイツ語圏の国々では、DIN 表記が日常的に使用されています。これは、DIN 規格がドイツで開発された歴史的な背景によるものです。ただし、国際的な基準では DIN 表記は使用されていません。
このように、DIN 表記は過去に広く使用されていましたが、現在では ISO 感度が国際標準として広く採用されています。ただし、一部の業界や地域では、慣習や正確性の観点から DIN 表記が依然として使用されています。
カメラ用語としての DIN
–カメラ用語としての DIN–
DIN は、カメラ用語ではフィルムの感度を表す単位として使用されます。DIN 感度は、「国際標準化機構(ISO)」によって制定された数値で、フィルムの光に対する敏感さを表します。数値が大きいほど、フィルムは光に敏感で、暗闇での撮影に適しています。