EVFとは？便利な機能と注意点を徹底解説！
カメラの初心者
先生、『EVF』ってなんですか?
カメラ写真マニア
EVFは、光学式ではなく電子式で写りつつある画像を確認できる電子ビューファインダーだよ。撮像素子からの出力を小型の液晶モニタに映し出してファインダー内に表示するんだ。
カメラの初心者
へえ、メリットは何ですか?
カメラ写真マニア
ホワイトバランスや露出補正が画像に反映される、リアルタイムにヒストグラムを表示できるなどのメリットがあるよ。一方で、ピントが見えにくくなったり、ざらつき感がでたりするなどの欠点もあるんだ。
EVFとは。
電子ビューファイダー（EVF）は、光学式ファインダーとは異なり、電子式ファインダーです。カメラのセンサーが出力する画像を液晶モニターに映し出し、ファインダーに表示します。
EVFの利点は、ホワイトバランスや露出補正をリアルタイムで確認でき、ヒストグラムの表示も可能です。
ただし、欠点として、ピントが確認しにくかったり、ざらつき感があったり、動きの追従性が低かったりすることも指摘されています。追従性は、画像の書き換え速度を向上させることで改善されています。
EVFは元々、コンパクトデジカメの高倍率ズームレンズ付きモデルに導入されました。現在では、倍率の低いコンパクトデジカメにも採用されています。将来的には、レンズ交換式カメラへの採用も考えられています。
EVFの特徴として、光学部品を必要としないため、センサーからの電子的な画像伝送が可能であることが挙げられます。これにより、センサー、EVF、位相差AF、ホワイトバランス、AE（自動露出）を集中制御できます。また、外部からのゴミに強い構造になっています。
EVFは液晶モニターと比べて画素数が少ないのでピントを確認しにくいですが、90万画素以上の高精細EVFを搭載したデジカメも発売されています。
写真はニコンCOOLPIX5700のEVFです。18万画素の0.44インチ高温ポリシリコンTFT液晶が使用されています。
EVFの仕組みとしくみ
-EVFの仕組みとしくみ-
EVF（電子ビューファインダー）は、一眼レフカメラの光学ファインダーに代わる電子式ファインダーです。撮像素子で捉えた映像を電子変換して液晶画面にリアルタイムで映し出す仕組みで、撮った写真や動画をその場で確認できます。
EVFには、撮像素子が受け取った光の明暗や色情報を電気信号に変換するイメージセンサーと、この信号を画像データに変換する画像処理エンジンが搭載されています。画像処理エンジンは、色調やコントラスト、シャープネスなどの画質調整も行います。
また、EVFはディスプレイを備えており、ここに画像を表示します。ディスプレイは、解像度、色域、輝度などの特性によって異なります。解像度が高いほど精細な画像を表示でき、色域が広いほど色表現が豊かになります。
EVFの利点
EVF（電子ビューファインダー）は、デジタルカメラやデジタル一眼レフカメラに搭載されたディスプレイです。従来の光学ファインダーとは異なり、撮像素子から得られた映像をリアルタイムに表示します。このため、撮影前に正確な露出やフレーミングを確認できるほか、夜間や暗い場所でも明るく見やすく撮影できます。また、撮影した画像や動画をその場で確認できるので、構図の微調整や撮り直しも容易です。さらに、設定変更をファインダー上で直接操作できるため、撮影の手間を軽減できます。
EVFの欠点と改良点
EVFの欠点と改良点
EVFも万能ではありません。主な欠点として挙げられるのは、「表示遅延」と「視野角の狭さ」です。表示遅延とは、実際に起こった動作とEVF上に表示される画像との間のわずかなタイムラグです。これは、高速で動く被写体を撮影する際には影響が出ることがあります。また、視野角が狭いため、ファインダーを覗きながら周囲を十分に確認することが難しい場合もあります。
ただし、これらの欠点は近年着実に改良されています。最新のEVFでは、表示遅延が大幅に短縮されており、視野角も広くなっています。また、高解像度化も進み、ファインダー像のきめ細かさも向上しています。これらの改良により、EVFはますます光学ファインダーに近づきつつあります。
EVF搭載カメラの活用シーン
EVF搭載カメラの活用シーン
EVFはさまざまな撮影シーンで役立ちます。特に、次のような場面でメリットを発揮します。
* 屋外での撮影明るい屋外環境では、液晶画面が見づらくなることがありますが、EVFは日差しを遮って鮮明な画像を表示できます。
* 天体写真EVFは、暗い環境でも明るく鮮明な画像を表示するため、天体写真の撮影に適しています。
* 動画撮影EVFを使用すると、被写体を正確にフレーミングし、焦点距離を確認しながら撮影できます。
* ライブビュー撮影EVFは、ファインダー越しにライブビューを確認しながら、さまざまなアングルや構図を試すことができます。
EVFの今後の展望
EVFの今後の展望は非常に有望です。近年、解像度、リフレッシュレート、コントラスト比が劇的に向上しており、将来もこの傾向は続くことが期待されています。また、マイクロディスプレイ技術の進歩により、より小型で消費電力の低いEVFが開発される可能性があります。さらに、AR（拡張現実）やVR（仮想現実）技術との統合により、新しい革新的な用途が生まれることが期待されています。これらの機能の向上により、EVFはデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラの不可欠なコンポーネントとして、今後ますます普及することが見込まれます。