ソニーの『Exmor』徹底解説!高画質を実現したイメージセンサーの秘密
カメラの初心者
先生、「Exmor」という言葉について教えてください。
カメラ写真マニア
Exmorはソニーが開発したイメージセンサーの商標です。CMOSセンサーの一種で、カラムAD変換技術によって高速化と高画質化を実現しています。
カメラの初心者
アナログとデジタルの両方のノイズを除去する機能もあるそうですね。
カメラ写真マニア
そうです。デュアルノイズリダクション回路を搭載することで、ノイズを低減しています。
Exmorとは。
「Exmor」はソニーが開発したカメラや写真の用語です。ソニーが2007年11月に発売したデジタル一眼レフカメラ「α700」に搭載されたイメージセンサーの商標です。
これはソニーが独自開発した、約1,220万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサーで、列ごとにアナログ信号をデジタル信号に変換する「カラムAD変換技術」と、アナログ信号とデジタル信号の両方でノイズを低減する「デュアルノイズリダクション回路」を搭載しています。これにより、高速かつ高画質を実現しています。
「Exmor」イメージセンサーは、ソニーグループのソニーセミコンダクタ九州株式会社が熊本テクニカルセンターで生産しています。
Exmorとは?ソニーが開発したイメージセンサー
Exmorとは、ソニーが開発したイメージセンサーの名称です。撮像素子がCMOS(相補性金属酸化物半導体)を採用しており、裏面照射型構造が特徴的です。この構造では、光が撮像素子の前面ではなく背面から照射されるため、ノイズの低減や感度の向上などのメリットがあります。また、Exmorは裏面照射型CMOSセンサーの開発に先駆けており、高画質な画像を撮影できるイメージセンサーとして広く知られています。
Exmorの特長:高速・高画質を実現する技術
-Exmorの特長高速・高画質を実現する技術-
ソニーの「Exmor」イメージセンサーは、その高速性と高画質で知られています。その秘訣は、独自のピクセル構造と信号処理にあります。Exmorセンサーは、裏面照射型CMOSセンサーを採用しており、入射光を受け取る感光領域を大幅に拡大しています。これにより、高感度でノイズの少ない画像を撮影することができます。
さらに、Exmorセンサーは、Column-Parallel A/Dコンバージョン方式を採用しています。これにより、各ピクセルからアナログ信号を同時にデジタル信号に変換し、処理時間を大幅に短縮しています。これにより、高速連写や高解像度動画の撮影が可能になります。また、高速信号処理エンジンを搭載し、デジタル信号を高精度に処理することで、明暗差の大きいシーンでも美しい画像を生成しています。
カラムAD変換技術による高速化
ソニーの「Exmor」イメージセンサーにおけるカラムAD変換技術は、その高速化に大きな役割を果たしています。従来のイメージセンサーでは、画素の電荷信号は各画素ごとに読み出されていましたが、「Exmor」では各画素列ごとに読み出されます。これにより、より多くの画素を同時に読み出すことが可能になり、処理時間を短縮できます。さらに、この技術はノイズの低減にも貢献しており、高画質を実現するための重要な要素となっています。
デュアルノイズリダクション回路によるノイズ除去
デュアルノイズリダクション回路によるノイズ除去
「Exmor」イメージセンサーには、デュアルノイズリダクション回路が搭載されています。これは、画像ノイズを効果的に除去する画期的な技術です。アナログ信号処理段階とデジタル信号処理段階の両方でノイズを低減することで、低照度環境でも鮮明で高画質な画像を実現します。この機能により、「Exmor」センサーは、暗いシーンや夜景の撮影でも、より鮮やかな色とシャープなディテールを捉えることができます。
ソニー熊本テクニカルセンターで生産
ソニーの誇るイメージセンサー「Exmor」の生産拠点は、熊本県熊本市にあるソニー熊本テクニカルセンターです。この施設では、最先端の製造ラインと高度な技術により、「Exmor」センサーの品質と性能が厳しく管理されています。Sonyの先進的なCMOSセンサー技術と熊本テクニカルセンターの匠の技が融合することで、高感度、低ノイズ、高速処理を実現した「Exmor」センサーが誕生するのです。