ニコンの手ブレ補正『VR』を知ろう
カメラの初心者
先生が先ほど説明された「VR」について、もう少し詳しく教えてください。
カメラ写真マニア
「VR」とは、Vibration Reductionの略で、ニコンが開発した手ブレ補正機構の名称です。ブレを検出して光学系を駆動し、手ブレを軽減します。
カメラの初心者
レンズシフト式とCCDシフト式という2種類があると聞きましたが、どういう違いがありますか?
カメラ写真マニア
レンズシフト式は、レンズ内のセンサーがブレを検出してレンズを動かしてブレを補正します。CCDシフト式は、CCDセンサー自体を動かしてブレを補正します。どちらの方法でも、手ブレによる影響を抑えることができます。
VRとは。
「VR」という用語は、カメラと写真撮影において、ニコンの手ブレ補正機能を表しています。VRは「Vibration Reduction」の略で、レンズ内のセンサーがカメラのピッチングやヨーイングによるブレを検知します。すると、光学系の一部がブレを相殺する方向に駆動し、手ブレに伴うシャッタースピードの制限を3段階分軽減します。
2006年11月に発売されたAF-SDXVRズームニッコールED18-200mmF3.5-5.6G(IF)では、VRを基にジャイロセンサーの高性能化などが図られ、手ブレ軽減効果が約4段分相当にまで向上したことで、「次世代手ブレ補正(VRII)」に進化しました。
当初はレンズシフト式のレンズ内手ブレ補正機構を指した「VR」ですが、2007年夏以降、その意味合いが多少変化しています。コンパクトデジタルカメラの「クールピクスS10」や「L5」に搭載されたCCDシフト式の手ブレ補正機能や、「クールピクスS8/S7」に搭載された電子式の手ブレ補正機能を含め、手ブレ補正に関わる技術全般を「VR」と呼ぶようになりました。手ブレ補正(VR)機能には、光学式、電子式、レンズシフト式、CCDシフト式など、さまざまな種類があることに注意が必要です。
VRとは何か?
VRとは何か? VR(振動低減)は、ニコンが開発した手ブレ補正システムです。カメラに内蔵された加速度センサーがブレを検出し、ブレを打ち消す方向にカメラ本体をわずかに動かすことで、手ブレによる写真のボケやブレを低減します。VRは、カメラが動いている場合や手持ちで撮影する場合に特に効果を発揮し、手ブレによる失敗写真を防ぐのに役立ちます。
VR IIとは?
VR IIとは、ニコンの手ブレ補正技術「VR」の第2世代です。VR I に比べて大幅に向上しており、手ブレのないシャープな画像を撮影できます。この改善点は、高速かつ正確な手ブレ検出と、より強力になった補正機構によるものです。VR II は、さまざまなシャッター速度で高い手ブレ補正性能を発揮し、特に望遠レンズや手持ち撮影時に効果的です。この機能により、写真家は暗い環境や高速で動く被写体を撮影する場合でも、ブレのない鮮明な画像を確保できます。
CCDシフト式の手ブレ補正
ニコンのCCDシフト式の手ブレ補正(VR)は、革新的な技術でカメラ内のCCDセンサーを物理的に動かして手ブレを補正します。この方式では、手ブレの方向に応じて、センサーを上下左右にシフトさせます。これにより、ブレた画像がセンサー上に記録されるのを防止し、シャープでブレのない画像を実現します。
CCDシフト式VRは、従来の手ぶれ補正方式であるレンズシフト式と比較して、優れた利点があります。まず、レンズの設計に影響を与えないため、幅広いレンズで効果を発揮します。また、望遠レンズの揺れをより効果的に抑制し、超望遠撮影時にもブレのない画像が得られます。
電子式の手ブレ補正
電子式の手ブレ補正では、カメラ本体に搭載されたセンサーが手ブレを検知します。このセンサーの測定データをもとに、画像処理エンジンがブレた画像を自動的に補正する仕組みです。電子式の手ブレ補正の大きな特徴は、レンズではなくカメラ本体に搭載されるため、どんなレンズでも手ブレを補正できることです。また、電子式の手ブレ補正は光学式の手ブレ補正よりも小型軽量で、カメラ全体のサイズや重量を抑えることができます。
VR搭載のコンパクトデジタルカメラ
ニコンが誇る手ブレ補正機能「VR」は、コンパクトデジタルカメラにも搭載されています。コンパクトデジタルカメラでは、小型ゆえに手ブレが起こりやすいため、VR機能がブレを低減し、より鮮明な写真を撮ることができます。
ニコンのコンパクトデジタルカメラのVR機能は、静止画撮影だけでなく、動画撮影にも対応しています。これにより、ブレのない安定した動画を撮影できるようになります。さらに、一部の機種では、VR機能を「スタンダード」「アクティブ」「スポーツ」などのモードから選択することができ、撮影状況に応じて最適な補正効果を得ることができます。