プロも愛用！『シートフィルター』の活用法
カメラの初心者
先生、「シートフィルター」について教えてください。
カメラ写真マニア
シートフィルターは、通常の丸い枠入りのフィルターとは異なり、シート状になっているフィルターのことです。プロカメラマンの間では、種類や濃度が豊富で微調整が可能なため、よく使用されています。
カメラの初心者
シートフィルターの利点は何ですか？
カメラ写真マニア
シートフィルターは、白熱電球や蛍光灯などの光源の色温度や色味を調整するのに役立ちます。カラーメーターを使用して光源を測定し、それに応じたシートフィルターを使用することで、正確な色再現が可能です。
シートフィルターとは。
「フィルター」という用語には、「シートフィルター」という種類があります。これらは、通常のフィルターのように光学ガラス製の丸い枠にはめ込まれていません。代わりに、シート状になっています。プロカメラマンの間でよく使用されるのは、シートフィルターが種類（濃度）が豊富なためです。例えば、色温度変換（LB）、色補正（CC）、減光（ND）、赤外フィルターなどがあります。これにより、微妙な調節が可能です。
例えば、白熱電球の光源は通常3000K以下ですが、2800Kや2000Kなど、かなりのばらつきがあります（写真の用途に特化した白熱電球は3200Kに固定されています）。このため、白熱電球と一口に言っても様々です。厳密な補正を行う場合は、カラーメーター（色温度計）で測定し、フィルター補正値を算出して、それに適したシートフィルターを使用します。
蛍光灯の補正でも、同様にカラーメーターで撮影し、マゼンタ系だけでなく、赤や青などのシートフィルターも組み合わせて使用します。具体的な製品としては、富士フイルムのTAC（トリアセテートセルローズ）ベースの「富士フィルター」や、コダックの「ラッテンフィルター」などがあります。
シートフィルターの特徴
シートフィルターは、その名の通り薄く伸縮性のあるシート状のフィルターです。独立型として使用したり、一般的なフェイスマスクに重ねて使用したりと、柔軟な使い方ができます。シートフィルターのもう一つの特徴は、高性能のろ過機能です。医療現場でも使用される、極細繊維で構成されており、花粉やウイルスをはじめとする、微小な粒子を効率的にキャッチすることができます。
種類と効果
シートフィルターにはさまざまな種類があり、用途によって効果が異なります。
透明なシートは、光量を抑えることなくコントラストだけを向上させ、鮮やかな画像を作成できます。一方、色のついたシートは、特定の色を引き立てたり抑えたりします。例えば、オレンジ色のシートは、空の青さを強調し、夕暮れのような雰囲気を演出できます。
さらに、グレーのシートは、コントラストと露出をバランスよく調整し、よりナチュラルな画像を撮影できます。また、ソフトエッジのシートは、画面の端がぼやけたソフトフォーカス効果を生み出し、背景を柔らかくできます。
色温度変換の補正
色温度変換の補正
シートフィルターのもう1つの便利な活用法は、色温度の変換です。たとえば、晴天下で撮影する場合、写真に青みがかった寒色味が出る場合があります。これを補正するには、アンバーフィルターを使用します。アンバーフィルターは暖色味を加える効果があり、青みがかった色味を打ち消し、より自然な色味にします。
逆に、曇りの日に撮影すると、写真に赤みがかった暖色味が出る場合があります。この場合は、ブルーフィルターを使用します。ブルーフィルターは寒色味を加える効果があり、赤みがかった色味を打ち消し、より自然な色味にします。色温度変換のフィルターは、撮影時の天候や光源の影響を調整し、より正確な色再現を実現するのに役立ちます。
蛍光灯の補正
蛍光灯の補正に「シートフィルター」を活用する方法を紹介します。蛍光灯は、青みがかった光を放つため、写真撮影では色味が正確に再現されません。この青みを抑えるために、青色のシートフィルターをレンズに取り付けます。すると、青色の光量が減少し、温かみのある自然な色合いが得られます。
フィルターの濃度は、環境や被写体によって異なります。薄いフィルターなら自然な補正で、濃いフィルターなら劇的な補正が可能です。また、複数のフィルターを組み合わせることで、さらに細かい調整ができます。
蛍光灯の補正にシートフィルターを活用することで、正確な色再現性とより魅力的な画像が得られます。
具体的な製品例
具体的な製品例として、『シートフィルター』の中でもプロが愛用する製品をいくつかご紹介します。まず、「PolarPro Shutter Collection」は、さまざまなシャッター速度をシミュレートできるNDフィルターの一種で、動画撮影で効果的にブレを制御できます。また、「K&F Concept NDフィルター」は、光量を段階的に減衰させることができ、風景撮影で適切な露出を確保するのに役立ちます。さらに、「Haida M10 フィルターシステム」は、取り外し可能なマグネット式フィルターホルダーで、さまざまなフィルターを素早く簡単に交換できます。