MO（マグネトオプティカルディスク）とは？
カメラの初心者
先生、「MO」ってどういう意味ですか？
カメラ写真マニア
「MagnetoOptical」の略で、光磁気という技術を使ったドライブやメディアのことだよ。
カメラの初心者
へぇ、磁気と光を使うんですね。それで高速に書き込めるんですか？
カメラ写真マニア
その通り。レーザーと磁気を組み合わせて、素早く情報を記録できる仕組みになっているんだ。
MOとは。
「MO」は、MagnetoOpticalの略で、データを書き換え可能な光磁気方式のドライブやメディアを表す用語です。一般的には、ドライブを「MOドライブ」、メディアを「MOディスク」と呼びます。
レーザーと磁気技術を組み合わせたことで、高速な書き込みを実現しています。MOディスクの容量は、128MB、230MB、640MB、1.3GBなど、さまざまな種類があります。
かつてはオリンパス、コニカミノルタ、富士通などがMO製品を発売していました。カードリーダーを内蔵したタイプでは、デジタルカメラの画像を直接記録でき、バッテリー内蔵のポータブルフォトストレージとしても利用されていました。
CD-RやDVD-Rなどの後発の書き込み可能ディスクほど普及はしなかったものの、デザインデータのやり取りなどの業務では今でも使用されています。長期間の保存に適したメディアとして、CD-RやDVD-Rよりも優れているとされています。
MOの仕組み
MO（マグネトオプティカルディスク）の仕組みは、光と磁気を巧みに組み合わせた技術に基づいています。MOディスクは、特殊な金属薄膜で構成されており、この薄膜は磁気によって状態が変化します。
特定の波長の光をディスクに当てると、薄膜内の磁気ドメインが反転します。この光はポーラリゼーション（偏光）によって磁場を制御し、記録するデータに応じたパターンを作成します。データの読み取りは、反射光をポーラリゼーションフィルタに通して行われ、磁気ドメインの状態によって異なる偏光を示します。この差を検出することで、記録されたデータを復元することができます。
MOの容量
MOの容量
MOの容量は、そのサイズや表面密度の仕様によって異なります。一般的な12センチサイズのMOディスクは、640メガバイトから2.3ギガバイトのデータを格納できます。これは、数十のCD-ROMとほぼ同等の容量です。MOの表面密度は、1平方ミリメートルあたりに記録できるビット数で表され、密度が高いほど、より多くのデータを格納できます。現在、市販されているMOディスクの表面密度は、シングルレイヤーで2メガビット/平方ミリメートル、ダブルレイヤーで4メガビット/平方ミリメートルとなっており、これにより、大容量のデータやアプリケーションの保存が可能です。
MOの用途
-MOの用途-
MO（マグネトオプティカルディスク）は、そのユニークな磁気光特性により、さまざまな用途に利用されています。
データ記憶装置として、MOは高密度で安定したデータ記憶を提供します。1枚のMOディスクに数ギガバイトのデータを格納でき、上書き可能かつ繰り返し書き込みが可能です。このため、データのバックアップやアーカイブに適しています。
また、MOは光データ記録媒体としても使用されています。レーザーを使用してデータをMOの磁気層に書き込むことができます。この技術は、ビデオや音楽の記録と再生に使用され、DVDやブルーレイディスクの前身となりました。
さらに、MOはセンサーとしても利用されています。磁気光効果を利用することで、磁界や光強度を測定することができます。このため、磁気共鳴画像（MRI）や光ファイバー通信などの分野で活用されています。
このように、MOはデータ記憶、光データ記録、センサーなどのさまざまな用途で広く使用されている多用途なテクノロジーとなっています。
MOの利点
MO（マグネトオプティカルディスク）の利点
MOは、その特性から他の光ディスクに比べていくつかの利点を有しています。まず、データの書き換えが可能なことが挙げられます。これは、書込み型のCD-RやDVD-Rなどの光ディスクとは異なり、何度でもデータを上書きできることを意味します。さらに、MOは磁気ディスクと同様にランダムアクセスが可能であるため、特定のデータに素早くアクセスできます。また、MOは高温や紫外線に強いという特徴があり、長期的なデータ保存に適しています。耐久性にも優れており、傷や摩耗に対して耐性があります。
MOの欠点
-MOの欠点-
MO（マグネトオプティカルディスク）には、いくつかの欠点があります。 CDやDVDと比較すると、書き換え速度が遅く、また、データ容量が限られています。さらに、磁場や熱に弱いため、取り扱いには注意が必要です。また、製造コストが高くなる傾向があります。これらの欠点により、MOはCDやDVDほど広く普及していません。