マルチメディアカードの総合解説-機能、歴史、将来性を探る

マルチメディアカードの総合解説-機能、歴史、将来性を探る

カメラの初心者

先生、マルチメディアカード(MMC)について教えてください。

カメラ写真マニア

MMCは、シーメンス社とサンディスク社が開発したフラッシュメモリーカードです。サイズはSDカードと同じですが、厚みが薄く、当初は容量が小さかったです。

カメラの初心者

なるほど。でも、今はMMCPlusという規格が登場して、注目を集めているんですよね。

カメラ写真マニア

そうです。MMCPlus準拠のRMMCなどの製品は転送速度が速く、SDメモリーカードにとって代わる可能性があります。

マルチメディアカードとは。

マルチメディアカード(MMC)は、シーメンスとサンディスクが共同開発した、小型で薄いフラッシュメモリーカードです。翌1998年には、業界団体であるMMCA(マルチメディアカード協会)が設立され、規格の制定が進められています。

サイズはSDカードと同じですが、厚みが1.4mmと薄いため、SDカードのスロットにMMCカードを挿入することはできますが、逆はできません。当初は容量が小さかったものの、互換性のあるSDメモリーカードが登場したことにより、一時的に市場から姿を消しました。

しかし、MMCA4.1規格に準拠したMMCPlusの登場により、再び注目を集めています。MMCPlusに対応した製品(右画像)の最大転送速度は52MB/sと非常に高速なためです。しかも、普及が進めば価格もSDメモリーカードを下回る可能性があります。将来的には、SDメモリーカードに取って代わる可能性も示しています。

また、MMCPlusよりも小型のMMCmobile(18×24×1.4mm)やMMCmicro(12×14×1.1mm)も存在します。

MMCの誕生とMMCAの設立

MMCの誕生とMMCAの設立

-MMCの誕生とMMCAの設立-

1997年、マルチメディアカード(MMC)が東芝、シリコン・モーション、サンディスクによって共同開発されました。MMCは、デジタルカメラや携帯電話などの小型デバイス向けのコンパクトフラッシュ(CF)カードの代替品として考案されました。

同年、マルチメディアカード協会(MMCA)が設立されました。この業界団体は、MMC規格の開発とプロモーションを行うことを目的としています。MMCAのメンバーには、東芝、シリコン・モーション、サンディスクをはじめ、多数の主要なテクノロジー企業が含まれています。

MMCの特徴:小型薄型でSDカードと互換性あり

MMCの特徴:小型薄型でSDカードと互換性あり

MMCの特徴とは、小型薄型でSDカードと互換性があることです。大きさは一般的な親指ほどのサイズで、厚みはわずか1.4mmと非常にコンパクトです。また、SDカードと同じピン配置を持っているため、SDカード対応機器やリーダーにそのまま差し込んで使用することができます。この互換性により、さまざまな機器でデータを共有したり、拡張したりすることができます。さらに、MMCは堅牢性にも優れており、衝撃や振動に強く、データの耐性を確保します。

SDカードとの競争とMMCPlusの登場

SDカードとの競争とMMCPlusの登場

マルチメディアカードの勢力図の中で、SDカードとの熾烈な競争が繰り広げられてきました。SDカードは、カメラや携帯電話などのポータブルデバイスに広く採用され、その地位を確立していました。しかし、MMC陣営も黙ってはいませんでした。

2005年に、MMC陣営はMMCPlus規格を策定します。これは、従来のMMC規格を拡張したもので、より高速で高容量のカードを可能にしました。MMCPlusカードは、SDカードよりも小さく、より高い転送速度を実現できるという利点がありました。

MMCPlusの特徴:高速転送速度と低価格の可能性

MMCPlusの特徴:高速転送速度と低価格の可能性

MMCPlusはマルチメディアカードの最新世代であり、他のMMCsとは一線を画す独自の機能を備えています。その最大の強みは、高速転送速度です。MMCPlusは、最大200MB/sの転送速度をサポートし、より高速なデータ転送とコンテンツの読み込みを実現します。さらに、MMCPlusは他のMMC規格よりも低価格で提供されることが期待されています。このため、MMCPlusは、高速で手頃な価格のストレージソリューションを求めるユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。

MMCmicroやMMCmobileなどの派生規格

MMCmicroやMMCmobileなどの派生規格

MMC(マルチメディアカード)は、多様な派生規格を生み出しました。その中でも注目すべきは、MMCmicroMMCmobileです。MMCmicroは、携帯電話やPDAなど小型デバイス向けの小型版MMCで、MMCのすべての機能を保持しながら、よりコンパクトなサイズを実現しています。一方、MMCmobileは、携帯電話に特化した規格で、電話番号やその他のデータを保存するために使用されていました。これらの派生規格は、MMCを幅広いアプリケーションに適用し、その用途を拡大する上で重要な役割を果たしました。

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