C-PLフィルターのすべて 〜使い方と注意点〜
カメラの初心者
「C-PLフィルター」って、どんな効果があるんですか?
カメラ写真マニア
偏光板を通して撮影するフィルターで、反射光を抑えて、コントラストや彩度を向上させる効果があるよ。
カメラの初心者
なるほど。AF一眼レフでは、カメラ内部にも偏光板があるため、一般的なPLフィルターだと光量が低下したり誤差が出るかもしれないってことですね。
カメラ写真マニア
その通り。だから、AF一眼レフではC-PLフィルターを使うことで、カメラ内部の偏光板の影響を受けずに、PLフィルターの効果を有効に活用できるんだ。
C-PLフィルターとは。
一眼レフカメラで撮影するときに役立つ「C-PLフィルター」と呼ばれるフィルターがあります。
C-PLフィルターとは、「円偏光フィルター」のことで、カメラ内部に搭載されているオートフォーカス（AF）用の偏光板の影響を受けずに、PLフィルターの効果を発揮できます。
通常のPLフィルターは、AFカメラ内部の偏光板と重ねて偏光を通過するため、光量が低下したり距離計測に誤差が生じたりする場合がありますが、C-PLフィルターならその心配がありません。
C-PLフィルターとは？
-C-PLフィルターとは？-
偏光フィルター（PLフィルター）は、写真撮影で特定の光線をカットするために使用されるフィルターです。偏光光とは、反射や散乱によって特定の方向に偏った光です。
C-PLフィルターは、偏光光の中から特定の方向の光だけを通過させて、残りの光をブロックします。これにより、写真に特定の視覚効果をもたらすことができます。例えば、空や水面の反射を抑えることで、より鮮やかな色やコントラストを得ることができます。また、ガラスやプラスチックなどの非金属の表面に発生する反射を抑えることも可能です。
C-PLフィルターの仕組み
C-PLフィルターの仕組み
C-PLフィルターは、偏光を取り除く偏光フィルターの一種です。光が水面や他の非金属面を反射すると偏光が発生します。この偏光をフィルターが吸収することで、反射を軽減し、より鮮明でコントラストの高い画像を撮影できます。フィルターは偏光光を遮断する薄膜を備えており、この膜が光を特定の方向に偏光させることで反射を抑えます。また、空気中のチリや煙などの他の偏光光源も遮断するため、空の青みが強調され、遠くの物体がより鮮明になります。
C-PLフィルターのメリット
-C-PLフィルターのメリット-
C-PLフィルターは写真撮影において、さまざまな利点をもたらす強力なツールです。まず、反射した光を軽減することで、水中の水生生物や光沢のある物体の撮影を向上させ、明瞭さとコントラストを高めます。さらに、空の色を濃くすることができ、風景をよりダイナミックで印象的なものにします。また、明暗差を軽減することで、露出バランスが向上し、ハイライトが過剰に露出したり、シャドウが過度に暗くなったりすることを防ぎます。
C-PLフィルターの注意点
-C-PLフィルターの注意点-
C-PLフィルターを使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、偏光を発生させない光源、つまり太陽光以外の光源を撮影対象に含めると、光が予期しない方向に偏光し、その結果、均一な偏光効果が得られなくなる可能性があります。また、偏光効果は視野の周辺部ほど弱くなり、広角レンズを使用すると周辺部が暗くなる場合があります。さらに、偏光効果はレンズの軸によって左右されるため、フィルターを回して効果の強さを調整する必要があります。また、C-PLフィルターはフィルター枠に金属を使用している場合が多く、レンズのフィルター径と合わないとケラレが発生する可能性があります。そのため、レンズのフィルター径に合ったフィルターを使用することが重要です。
C-PLフィルターの選び方
C-PLフィルターの選び方
C-PLフィルターを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。まず、レンズのフィルター径を確認してください。フィルター径はレンズの前面に記載されており、ミリメートル（mm）で表されます。フィルターを購入する際は、レンズのフィルター径と同じサイズのものを選びましょう。
次に、用途を考慮しましょう。風景撮影用のC-PLフィルターは、コントラストを強調して鮮やかな画像を撮影するために適しています。一方、ポートレート撮影用のフィルターは、反射を軽減して人物の肌の質感を滑らかにします。
さらに、フィルターの品質も重要です。低品質のフィルターでは、画像にフレアやゴーストが生じる可能性があります。信頼できるブランドから、マルチコーティングやナノコーティングが施された高品質なフィルターを選択しましょう。