135フィルムとは?種類や歴史を解説

135フィルムとは?種類や歴史を解説

カメラの初心者

135フィルムについて教えてください。

カメラ写真マニア

135フィルムは、通常35mmフィルムとも呼ばれる規格で、35mmの横幅と24mmのコマ長が特徴です。

カメラの初心者

なぜ35mmフィルムと呼ばれるのですか?

カメラ写真マニア

135という規格名がつけられていますが、フィルムの横幅が35mmであることから、一般的に35mmフィルムと呼ばれています。

135フィルムとは。

「135フィルム」というカメラや写真の用語をご存知ですか?「135」は規格名で、一般的には「35mmフィルム」と呼ばれています。35mmとはフィルムの幅のことで、1コマの長さは24mmです。カラーリバーサルやモノクロネガ、12枚撮りや36枚撮りと、さまざまな種類のフィルムが広く使われています。

この135フィルムは、映画撮影用のフィルムをライカ社が転用、普及させたのが始まりとされています。ちなみに「ブローニーフィルム」と呼ばれるサイズの規格は220です。

135フィルムの特徴と歴史

135フィルムの特徴と歴史

135フィルムの特徴は、そのコンパクトさと汎用性にあります。35mm幅のフィルムであり、小さなカメラにも収まるため、写真撮影の幅広い分野で使用されてきました。また、中間フォーマットフィルムに比べて解像度が高く、粒状性も低いです。

135フィルムの歴史は、1892年にジョージ・イーストマンによって発明されたコダックカメラから始まります。当初は紙ベースのフィルムでしたが、1934年にアセテートベースのフィルムが導入され、耐久性と保存性が高まりました。1947年にライカが35mmレンジファインダーカメラを発表し、135フィルムは報道写真やストリート写真などでの使用が普及しました。その後、デジタルカメラの台頭によって135フィルムの使用は減少しましたが、近年ではそのクラシックな外観と独特な美しさから再び注目を集めています。

カラーリバーサルとモノクロネガフィルムの違い

カラーリバーサルとモノクロネガフィルムの違い

カラーリバーサルフィルムとモノクロネガフィルムの違いは、その記録方法にあります。カラーリバーサルフィルムは現像後にポジ(正像)となり、直接プリントできます。一方、モノクロネガフィルムは現像後にネガ(負像)となり、そこからポジを作る必要があります。

カラーリバーサルフィルムの利点は、コントラストが高く、美しい発色になることです。しかし、露出が正確でないと、白飛びや黒潰れが生じやすいという欠点があります。

一方、モノクロネガフィルムは、露出の許容範囲が広く、現像時にコントラストを調整できるため、白飛びや黒潰れの心配が少なく済みます。また、粒子が細かく、よりシャープな画質が得られます。ただし、発色は単調で、色味の再現性に乏しいという欠点があります。

12枚撮り、24枚撮り、36枚撮りの違い

12枚撮り、24枚撮り、36枚撮りの違い

12枚撮り、24枚撮り、36枚撮りは、135フィルムに撮影できる枚数のことです。数字は、1つのフィルムに収まる露出されたコマ数を表します。

それぞれの特徴としては、12枚撮りは軽量かつコンパクトで、主にコンパクトカメラや初心者向けカメラに使用されます。一方、24枚撮りは経済的で汎用性が高いため、スナップ写真や日常的な撮影に適しています。そして、36枚撮りは最も容量が大きく、プロやアマチュアのフォトグラファーに好まれます。枚数が多い分だけフィルム消費が早くなりますが、1つの撮影で多くの写真を残すことができます。

135フィルムの誕生とライカの役割

135フィルムの誕生とライカの役割

135フィルムの誕生とライカの役割

135フィルムの開発は、1930年代初頭にコダック社のオットー・ベルニングによって行われました。このフィルムは当初、シネカメラで使用することを目的として設計されました。1934年、ドイツのエルンスト・ライツ社(現在のライカ社)は、135フィルム用の小型カメラ「ライカII」を発売します。このカメラは、35mmフィルムを使用する初めての実用的なカメラであり、写真業界に革命をもたらしました。ライカIIのコンパクトさと多機能性により、写真家はより自由度の高い撮影が可能になり、フォトジャーナリズムやストリートスナップといった写真表現の分野を大きく発展させることとなりました。

ブローニーフィルムとのサイズ比較

ブローニーフィルムとのサイズ比較

ブローニーフィルムとのサイズ比較

135フィルムは、ブローニーフィルムよりも細長く、幅が35mm、長さが約30mです。一方、ブローニーフィルムは幅が60mm、長さは50mmまたは120mmです。つまり、ブローニーフィルムは135フィルムよりも幅と長さが2倍あります。このサイズの違いにより、135フィルムはブローニーフィルムよりも多くの画像を撮影できますが、各画像のサイズは小さくなります。

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