フォーサーズシステムとは？高画質と機動性を追求した新規格
カメラの初心者
「フォーサーズシステム」について教えてください。
カメラ写真マニア
「フォーサーズシステム」は、撮像素子を4/3型にするデジタル一眼レフカメラの規格だよ。高画質と機動性を兼ね備えているんだ。
カメラの初心者
撮像素子のサイズはどのくらいですか？
カメラ写真マニア
サイズは18×13.5ミリメートルだよ。
フォーサーズシステムとは。
「フォーサーズシステム」と呼ばれるカメラと写真の用語をご存じでしょうか？
このシステムは、交換レンズ式のデジタル一眼レフカメラの新しい規格として登場しました。撮像素子を従来より小さな「4/3型」にすることで、高画質と優れた機動性を両立しています。さらに、この規格はオープンにされているため、異なるメーカーのカメラとレンズが互換性を持ちます。
フォーサーズシステムの撮像素子のサイズは18×13.5mmです。当初はライカカメラ社が参画していました。
2008年、マイクロフォーサーズシステムという拡張規格が発表されました。これにより、フォーサーズシステムが掲げた「デジタルカメラの小型軽量化」という目標がさらに進化することになりました。
フォーサーズシステムの誕生と背景
フォーサーズシステムの誕生は、デジタルカメラの急速な発展を背景に起こりました。2000年代初頭、デジタル一眼レフカメラの技術が向上し、レンズ交換式でありながら小型軽量のカメラが求められるようになりました。当時、オリンパスとコダックは、このニーズに応えるべく、共同で新しいカメラシステムの開発に着手したのです。
フォーサーズシステムの規格と特徴
フォーサーズシステムとは、デジタル一眼レフカメラとレンズの規格で、2003年にオリンパスとコダックが共同で発表しました。マイクロフォーサーズシステムの前身となった規格で、デジタル一眼レフカメラの小型軽量化と高画質化を目指して開発されました。
フォーサーズシステムの最大の特徴は、フルサイズセンサーよりも小さな、四半分のサイズ（約17.3mm x 13mm）のイメージセンサーを採用していることです。これにより、カメラ本体やレンズを小型化できる一方、フルサイズセンサーに近い画質を維持できます。また、映像素子のアスペクト比が43であるため、周辺減光が少なく、広角レンズでの撮影に適しています。
フォーサーズシステムのメリット
フォーサーズシステムは、高画質と機動性を追求して開発された新しい規格です。その最大のメリットは、小型軽量ながら一眼レフと同等の高画質を実現していることです。センサーサイズはAPS-Cよりも小さいにもかかわらず、画素数は同等以上で、豊かな階調表現と高い解像度を誇ります。また、ミラーレス仕様のため、本体サイズを小さく抑えられ、機動性も大幅に向上しています。これにより、一眼レフ並みの画質を気軽に持ち運んで撮影できるようになりました。
フォーサーズシステムのカメラとレンズ
フォーサーズシステムのカメラとレンズは、システムの一体性を追求して開発されました。マイクロフォーサーズと異なり、フォーマットサイズは17.3mm x 13mmで、フルサイズセンサーよりも小さいですが、APS-Cセンサーよりも大きくなっています。この中間のサイズは、高画質と機動性のバランスを実現します。
フォーサーズシステムのカメラは、オリンパスとパナソニックから発売されており、高性能のミラーレスカメラがラインナップされています。また、レンズの互換性が高いことが特徴です。オリンパス、パナソニック、シグマなどのレンズメーカーから、さまざまな焦点距離や絞りのレンズが提供されています。これにより、ユーザーは自分のニーズに合わせてレンズを選択することができます。
マイクロフォーサーズシステムの誕生とその影響
マイクロフォーサーズシステムの誕生は、フォーサーズシステムの進化において重要な出来事でした。2008年に発表されたこのシステムは、フォーサーズシステムのセンサーサイズと同じ43のアスペクト比を保ちながらも、センサーサイズをより小さく軽量化することに成功しました。これにより、よりコンパクトで携帯性に優れたカメラが実現しました。
マイクロフォーサーズシステムの登場は、ミラーレス一眼レフカメラの普及に大きく貢献しました。従来のデジタル一眼レフカメラと異なり、ミラーレス一眼レフカメラはミラーボックスを必要としないため、ボディが薄型軽量化できました。マイクロフォーサーズシステムのコンパクトなセンサーサイズは、このようなミラーレス一眼レフカメラの開発を可能にしたのです。