有孔フィルムとは?フィルム用語の意味

有孔フィルムとは?フィルム用語の意味

カメラの初心者

『有孔フィルム』ってなんですか?

カメラ写真マニア

規則的に孔が開けられたフィルムのことだよ。両端にね。

カメラの初心者

その孔は何に使うんですか?

カメラ写真マニア

フィルムを送るために使うんだ。歯車が孔に引っかかってね。

有孔フィルムとは。

カメラと写真では、「パーフォレーション」と呼ばれる用語があります。これは、フィルムの両端に等間隔に開けられた孔のことです。この孔にギアなどを引っかけてフィルムを動かします。

35mmフィルムは、もともと映画用のフィルムとして使われていました。そのため、「パーフォレーション」を備えたフィルムになっています。

一方、120フィルムや220フィルムには「パーフォレーション」がありません。このタイプのフィルムは「ノンパーフォレーション」と呼ばれ、直接巻き取ります。

ただし、70mmフィルムは35mmフィルムと同様に映画用フィルムから流用されているため、「パーフォレーション」があります。

有孔フィルムと無孔フィルムの違い

有孔フィルムと無孔フィルムの違い

有孔フィルムと無孔フィルムの大きな違いは、フィルムに穴が開いているかいないかにあります。有孔フィルムには沿って一列に穴が開いていますが、無孔フィルムには穴がありません。この穴は、映画の投影時にフィルムを安定させ、正確に搬送するために使用されます。有孔フィルムは映画の撮影や上映に主に使用されますが、無孔フィルムは写真や医療用画像など、他の用途に使用されます。

35mmフィルムが有孔になった理由

35mmフィルムが有孔になった理由

の「35mmフィルムが有孔になった理由」では、35mmフィルムに孔が付けられた理由を解説しています。35mmフィルムが映写機で安定して送り出すためには、孔が必要でした。この孔は、映写機内のが引っ掛かり、フィルムを1コマずつ送る役割を果たします。孔がないと、フィルムは滑って安定した送りができず、映像が乱れてしまいます。

120/220フィルムが無孔である理由

120/220フィルムが無孔である理由

120/220フィルムが無孔である理由

一般的な有孔フィルムとは異なり、120/220フィルムには穿孔がありません。これは、中判カメラによる大判写真の撮影を目的として設計されたためです。無孔フィルムは、より大きな画像面積を確保し、高い画質を可能にします。また、中判フィルムの無孔により、フィルムを装填する際の光漏れを防ぎ、感光特性を維持することができます。

70mmフィルムの特殊性

70mmフィルムの特殊性

70mmフィルムの特殊性

70mmフィルムは、標準的な35mmフィルムよりもはるかに広く、70mmのフィルム幅を持っています。この大きな幅により、より優れた画質没入感のある視聴体験が得られます。また、70mmフィルムはIMAXシアターでよく使用され、広大なスクリーンで映画を上映することができます。さらに、70mmフィルムは высокимダイナミックレンジ(HDR)広色域(WCG)に対応しており、鮮やかな色とコントラストを表現できます。

映画用フィルムの流用が有孔フィルムを生んだ

映画用フィルムの流用が有孔フィルムを生んだ

有孔フィルムの起源は、映画用フィルムの流用から始まっています。当初、映画用フィルムは、セルロイドと呼ばれる素材に感光乳剤を塗布して作成されていました。しかし、フィルムの巻き戻しや送りの際に破損しやすいため、補強が必要でした。

そこで、フィルムの両端に小さな穴(有孔)を開け、歯付きの送り装置で送る方法が考案されました。この方法により、フィルムを安定して送り込むことが可能となり、映画の投影が安定して行えるようになりました。

こうして映画用フィルムに有孔を設けたことで、より耐久性と安定性を備えたフィルムが誕生。これが、後の有孔フィルムの原点となったのです。

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