二眼レフ完全ガイド：歴史、種類、特徴

二眼レフ完全ガイド：歴史、種類、特徴

二眼レフとは?

二眼レフとは？

二眼レフカメラとは、カメラ本体の上部に二つのレンズを備えた、クラシックなカメラの一種です。これらのレンズは、視野用レンズ（ファインダー）と撮影用レンズの2種類があります。視野用レンズを通して、被写体を確認し、構図を決定します。撮影用レンズは、実際に撮影を行うものです。二眼レフカメラの構造は独特で、底面からフィルムを装填し、撮影時にはファインダーの上から覗き込むように構えます。その独特なデザインと操作性が、今でも多くの写真愛好家から高い評価を得ています。

二眼レフの歴史

-二眼レフの歴史-

二眼レフカメラは、1903年にカール・ウンバハトによって考案されました。最初のモデルである「フランス・ステレオ」では、レンズのペアがわずかに離れて配置されており、立体写真の撮影が可能でした。

1920年代になると、二眼レフは中判カメラとして急速に普及し、風景やポートレートの撮影に広く使用されました。代表的なブランドには、フレクサレット、ローライフレックス、イハゲーなどがあります。

第二次世界大戦後、35mmカメラが台頭し、二眼レフの需要は徐々に低下していきました。しかし、その独特の描写力と操作性の良さから、愛好家を中心に根強い人気を保っています。

二眼レフの種類

二眼レフの種類

二眼レフカメラは、その構造や機能によって、さまざまな種類に分類されます。以下に代表的な種類を紹介します。

* -ローライフレックスタイプ-
ローライ社が製造した二眼レフの代表的なモデルです。主に6×6判サイズに対応し、頑丈な構造と高い光学性能が特徴です。

* -ヤシカフレックスタイプ-
ヤシカ社が製造した二眼レフで、ローライフレックスタイプと形が似ていますが、より安価で小型軽量のモデルです。

* -アグファフレックスタイプ-
アグファ社が製造した二眼レフで、ローライフレックスタイプと同様に、6×6判サイズに対応しています。中央にレンズシャッターを設けた独特な構造が特徴です。

* -シムラータイプ-
シムラー社が製造した二眼レフで、ローライフレックスタイプを模範に作られたモデルです。低価格ながら、比較的高い光学性能を備えています。

* -ミノルタオートコードタイプ-
ミノルタ社が製造した二眼レフで、自動絞りの搭載が特徴です。それまでの二眼レフカメラと異なり、絞り値をレバーで操作できます。

二眼レフの特徴

二眼レフの特徴 二眼レフカメラは、その独特な構造と特徴で知られています。一番の特徴は、上下に配置された2つのレンズです。上側のレンズがファインダーレンズで、下側のレンズが撮影レンズです。ファインダーレンズから覗くと、被写体が左右逆の像として見えますが、撮影レンズから映し出される像は正常に記録されます。また、二眼レフはフィルム使用量が少ないため、同じフィルムでより多くの写真を撮影できます。さらに、ホールドしやすいグリップと、正確なピント合わせを可能にするファインダーを備えているため、安定した撮影が可能です。

現代の二眼レフ

現代において、二眼レフカメラはニッチな領域に特化しています。デジタル一眼レフやミラーレス一眼の台頭により、二眼レフはもはや主流ではなくなりました。しかし、フィルムカメラの愛好家や、レトロなスタイルを追求する写真家の間では、今でも一定の人気があります。現代の二眼レフは、クラシックな外観を維持しつつ、最新の機能も搭載されています。例えば、一部のモデルでは、電子シャッターや自動露出機能も備えています。