カメラと写真の用語『オートフォーカス』

カメラと写真の用語『オートフォーカス』

カメラの初心者

先生、オートフォーカスっていつ頃できましたか?

カメラ写真マニア

オートフォーカスが登場したのは、1965年のキヤノンAFという試作機が最初なんだよ。その後、1977年にコニカC35AFというコンパクトカメラで実用化されたよ。

カメラの初心者

一眼レフカメラではいつ頃からですか?

カメラ写真マニア

一眼レフでは1981年のペンタックスME-Fが最初だね。ただ、交換レンズは標準ズームしかなくて、合焦速度もそれほど速くなかったんだ。本格的にブームになったのは、1985年のミノルタα-7000で、位相差検出方式を採用したことで合焦がスピーディーになり、AF用の交換レンズも揃っていたことが大きいよ。

オートフォーカスとは。

自動的にピントを合わせるカメラの機能を「オートフォーカス(AF)」と呼びます。かつては「自動焦点」と呼ばれていましたが、現在ではAFの略称が一般的です。初めて開発されたのは1965年のキヤノンの試作機で、実用化されたのは1977年に発売されたコニカC35AFというコンパクトカメラでした。一眼レフカメラでは1981年のペンタックスME-Fが初のAF一眼レフとなりましたが、この機種はコントラスト検出方式で、交換レンズは標準ズームレンズのみでした。1985年に発売されたミノルタα-7000は位相差検出方式を採用し、合焦が高速化。さらにAF対応の交換レンズも最初から用意されていたため、瞬く間にブームになりました。その後、AFは多点測距に対応し、現在のデジタル一眼レフカメラにも引き継がれています。一方、コンパクトデジタルカメラでは、撮像素子を利用した「像面AF」が主流で、こちらはコントラスト検出方式を採用しています。

オートフォーカスの歴史

オートフォーカスの歴史

オートフォーカスの歴史は、写真の自動化への探求に端を発します。1930 年代、ハロルド・エジャートンが、ストロボ光で物体を照射し、反射光を利用してわずかに離れた被写体に焦点を合わせる実験を行いました。1945 年、ロンドン大学のキングとホール博士によって、距離計を使用してカメラのレンズを自動的に制御する最初の特許が取得されました。しかし、商用利用されるまでにさらに数十年の歳月を要しました。1977 年、コニカが初のオートフォーカス 35mm フィルム一眼レフカメラ「コニカ FS-1」を発売し、オートフォーカスの時代が始まりました。その後、急速に普及し、今日ではほとんどのカメラに不可欠な機能となっています。

コントラスト検出方式と位相差検出方式

コントラスト検出方式と位相差検出方式

-コントラスト検出方式と位相差検出方式-

オートフォーカス方式には、主にコントラスト検出方式位相差検出方式の2種類があります。

-コントラスト検出方式-は、レンズを通して得られる画像の明るさを測定し、ピントが合っているときに明るさが最大になる点を特定します。この方式は安価で簡単に実装できますが、低照度やコントラストが低いシーンではピント合わせが遅くなったり、誤ったピント合わせにつながったりする場合があります。

一方、-位相差検出方式-は、センサー上の特殊なフォトダイオードを使用して、光がセンサーに到達する位相差を測定します。ピントが合っているとき、フォトダイオードの出力は位相がそろいますが、ピントがずれているときには位相がずれます。この方式は高速で正確なピント合わせが可能です。ただし、コントラスト検出方式よりもコストがかかり、より複雑なセンサーが必要です。

AFの進化と普及

AFの進化と普及

AFの進化と普及

当初、AF機能は高価なプロ仕様のカメラにのみ搭載されていましたが、技術の進歩により、より手頃な価格帯のカメラにも搭載されるようになりました。また、AFシステムの性能も向上しており、被写体をより高速かつ正確に追従できるようになっています。さらに、顔認識や瞳AFなどの新しいAF技術が開発され、ユーザーは被写体に焦点を合わせる手動操作の必要性が減りました。これらの進歩により、AFは今日ではほとんどのカメラに不可欠な機能となり、初心者からプロまで幅広いユーザーに恩恵をもたらしています。

デジタル一眼レフにおけるAF

デジタル一眼レフにおけるAF

デジタル一眼レフのオートフォーカス(AF)は、本体内蔵のAFセンサーを使用します。このセンサーは、レンズを通して入ってくる光を分析し、対象物の距離を計算します。デジタル一眼レフのAFシステムは、一般的に以下の3つの主要なタイプに分類されます。

* コントラストAF レンズを微調整し、コントラストが最も高いポイントを見つけることでピントを合わせます。
* 像面位相差AF 画像センサー上の特別なピクセルを使用して、コントラストAFよりも速くより正確にピントを合わせます。
* ハイブリッドAF コントラストAFと像面位相差AFの両方を組み合わせて、高速で正確なピント合わせを実現します。

コンパクトデジタルカメラにおけるAF

コンパクトデジタルカメラにおけるAF

コンパクトデジタルカメラにおけるAF

コンパクトデジタルカメラは、初心者向けの使いやすいカメラとして人気があります。コンパクトデジタルカメラのオートフォーカス(AF)システムは、通常、コントラストディテクション方式を採用しており、カメラのセンサーを使用して被写体のコントラストを分析し、ピントを合わせます。

この方式は、安価で省電力であるという利点がありますが、被写体が低コントラストの場合や動いている場合にピントを合わせるのが難しいという欠点もあります。そのため、コンパクトデジタルカメラでは、低照度や被写体が動いている場合に精度を高めるため、追加のAFモードや補助光を搭載している場合があります。

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