カメラのフランジバックとは?マウントの違いによる影響

カメラのフランジバックとは?マウントの違いによる影響

カメラの初心者

先生、フランジバックについて教えてください。

カメラ写真マニア

フランジバックとは、マウント面からセンサー面またはフィルム面までの距離のことですよ。

カメラの初心者

マウントの種類によって異なるんですよね?

カメラ写真マニア

その通りです。各マウントシステムごとに異なるフランジバックが設定されています。

フランジバックとは。

カメラと写真の用語「フランジバック」は、マウント面からセンサー面またはフィルム面までの距離のことです。この距離は、使用するマウントの種類によって異なります。

フランジバックとは何か?

フランジバックとは何か?

フランジバックとは、レンズマウント面から撮像素子までの距離のことです。フランジバックは、カメラシステムの互換性において重要な役割を果たします。短いフランジバックを有するカメラは、より多くのレンズやアダプターとの互換性が高くなります。逆に、長いフランジバックを有するカメラは、対応できるレンズの範囲が狭くなります。

また、フランジバックは、カメラのサイズと重量にも影響を与えます。一般に、フランジバックが短いカメラは、フランジバックが長いカメラよりも小さく軽量です。これは、フランジバックが短いカメラは、レンズをマウント面に近い位置に設置することができるためです。

フランジバックが異なるマウントの種類

フランジバックが異なるマウントの種類

フランジバックが異なるマウントの種類

カメラのマウントには、フランジバックが異なるさまざまな種類があります。一般的なマウントの種類をいくつか紹介します。

-EOSマウント(キヤノン)-
フランジバック44mm
キヤノンが開発したマウントで、キヤノンのデジタル一眼レフカメラとミラーレスカメラに使用されています。

-Fマウント(ニコン)-
フランジバック46.5mm
ニコンが開発したマウントで、ニコンのデジタル一眼レフカメラに使用されています。

-マイクロフォーサーズマウント(フォーサーズシステム)-
フランジバック20mm
パナソニック、オリンパスが中心となって開発されたマウントで、ミラーレスカメラに使用されています。

-ソニーEマウント-
フランジバック18mm
ソニーが開発したマウントで、ソニーのミラーレスカメラに使用されています。

-ライカMマウント-
フランジバック27.8mm
ライカが開発したマウントで、距離計連動式カメラに使用されています。

それぞれのマウントの種類で、フランジバックが異なることに注意が必要です。この差は、レンズとセンサーの距離に影響し、レンズ交換時の互換性に影響を与えます。

フランジバックの長さが影響するもの

フランジバックの長さが影響するもの

フランジバックの長さは、使用できるレンズの選択肢や撮影できる画像の品質に影響を与えます。短いフランジバックでは、レンズをイメージセンサーに近づけることができ、広角レンズ超広角レンズの使用が可能になります。これにより、広い視野角で撮影できます。

一方で、長いフランジバックは、レンズをイメージセンサーから遠ざけます。これにより、望遠レンズズームレンズの使用が容易になり、遠くの被写体を拡大して撮影できます。フランジバックの長さは、カメラの性能を決定する重要な要素であり、特定の用途に適したレンズを選択する際に考慮する必要があります。

フランジバックとレンズの互換性

フランジバックとレンズの互換性

カメラのフランジバックは、イメージセンサーからレンズマウントまでの距離のことです。フランジバックは、使用できるレンズの種類に影響を与えます。

異なるマウントのカメラは、異なるフランジバックを持ちます。例えば、ニコンFマウントのフランジバックは46.5mmですが、キヤノンEFマウントのフランジバックは44mmです。この差により、ニコンFマウントのカメラは、キヤノンEFマウントレンズをアダプターなしで装着することができません。

フランジバックが長いカメラは、より長いフランジバックを対象に設計されたレンズに対応できます。これは、レンジファインダーカメラなどの小型カメラで特に重要です。一方、フランジバックが短いカメラは、より短いフランジバックを対象に設計されたレンズに対応できます。これにより、フォーカルプレーンシャッターカメラなど、ミラー付き一眼レフカメラの小型化に貢献しています。

フランジバックの測定方法

フランジバックの測定方法

-フランジバックの測定方法-

フランジバックを測定するには、精密な定規かノギスが必要です。まず、カメラボディのイメージセンサー平面からマウント面までの距離を測定します。次に、マウントレンズをマウントアダプター(必要な場合)を介してカメラボディに取り付けます。レンズの最短撮影距離まで焦点距離を調整します。最後に、レンズの最前面からイメージセンサー平面までの距離を測定します。フランジバックは、イメージセンサー平面からレンズの最前面までの距離から、カメラボディのマウント面からイメージセンサー平面までの距離を引いた値となります。

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