フォーカルプレンシャッター
カメラの初心者
「カメラと写真の用語『フォーカルプレンシャッター』について教えてください。
カメラ写真マニア
焦点面の直前に置かれた2枚の幕からなり、スリットの幅と幕速で露出を制御するシャッターのことです。
カメラの初心者
左右走行式と上下走行式があるんですよね。
カメラ写真マニア
その通りです。一眼レフカメラではレンズ交換が容易なので、フォーカルプレンシャッターがよく使われます。
フォーカルプレンシャッターとは。
カメラ用語の「フォーカルプレーンシャッター」は、先幕と後幕の2枚の羽からなります。これらの羽の隙間幅と移動速度を制御することで露光時間を調整するシャッターです。焦点面の手前にわずかな間隔を空けて設置されており、左右に動くタイプと上下に動くタイプがあります。フォーカルプレーンシャッターは焦点面直前に組み込まれるため、レンズ交換が容易で、一眼レフカメラに多く採用されています。
フォーカルプレンシャッターの特徴
-フォーカルプレンシャッターの特徴-
フォーカルプレンシャッターは、レンズのすぐ後ろに設置された布や金属の幕のようなシャッターで、写真撮影時にカメラ内部を移動して露光を制御します。このシャッターは、高速シャッター速度で撮影したり、フラッシュと同期させたりするのに適しています。
フォーカルプレンシャッターは、一般的にローリングシャッターよりもシャッター速度が高速です。そのため、動きのある被写体をシャープに撮影することができます。また、フォーカルプレンシャッターはフラッシュと同期する能力に優れており、人物や室内などの被写体を明るく鮮やかに撮影するのに適しています。
左右走行式と上下走行式
フォーカルプレンシャッターには、左右走行式と上下走行式の2種類があります。左右走行式では、シャッター幕が左右に動いて露光を行います。一方、上下走行式では、シャッター幕が上下に動いて露光します。
左右走行式は、通常、横長のフォーマット（35mmフィルムやフルサイズセンサーなど）のカメラに使用されます。これにより、シャッター幕の動きが短くなり、高速シャッター速度が実現します。
上下走行式は、通常、縦長のフォーマット（APS-Cセンサーやマイクロフォーサーズセンサーなど）のカメラに使用されます。この構成により、シャッター幕の動きが長くなり、より長い露光時間が得られます。
フォーカルプレンシャッターのメリット
フォーカルプレンシャッターのメリットは数多くあります。まず、高速連写が可能です。これは、レンズシャッターとは異なり、フォーカルプレンシャッターは露光中に画面全体をカバーする必要があるためです。そのため、フレームの特定の領域のみを露出させるレンズシャッターよりも高速で連写できます。また、静かな動作音もメリットです。フォーカルプレンシャッターはレンズシャッターよりも小型で軽量であるため、動作音が小さくなります。そのため、静かな環境での撮影に適しています。さらに、シンクロ速度が速いことも特徴です。シンクロ速度とは、フラッシュ光とシャッターが同期して撮影できる最速シャッター速度のことです。フォーカルプレンシャッターはレンズシャッターよりもシンクロ速度が速いため、明るい環境でもフラッシュを使った撮影が可能です。
フォーカルプレンシャッターのデメリット
フォーカルプレンシャッターのデメリットとして、まず挙げられるのが「ローリングシャッター歪み」です。これは、フォーカルプレンシャッターが上から下にシャッターを閉じるため、高速で動く被写体を撮影すると、画像上部にブレが生じてしまう現象です。また、電子シャッターと比べ、シャッター速度が遅い傾向があり、高速な動きを捉えるのに適していません。さらに、シャッターの動作音や振動が大きく、静かな場所での撮影には不向きな場合もあります。
フォーカルプレンシャッターの用途
フォーカルプレンシャッターの用途
フォーカルプレンシャッターは、一眼レフカメラやレンジファインダーカメラでの採用が一般的で、機動性が高い撮影に適しています。高速シャッター速度の対応が優れており、スポーツや動物の動きといった素早い被写体の撮影に用いられます。また、フラッシュ同期速度が速いため、暗い場所での人物撮影や製品撮影にも適しています。さらに、静音性にも優れているため、結婚式や発表会など、騒音を嫌うシーンでも使用できます。