ハイ・アイポイントとは?メガネ使用者にも便利なファインダーの特徴

ハイ・アイポイントとは?メガネ使用者にも便利なファインダーの特徴

カメラの初心者

「ハイ・アイポイント」ってどういう意味ですか?

カメラ写真マニア

ハイ・アイポイントは、ファインダーのアイポイントを高くすることで、メガネ使用者でもファインダーの全視野を見渡せるように設計されたファインダーのことです。

カメラの初心者

アイポイントってなんですか?

カメラ写真マニア

アイポイントは、ファインダーを覗いたときに、目の位置とアイピースの距離のことです。ハイ・アイポイント設計では、このアイポイントが長く設計されています。

ハイ・アイポイントとは。

「ハイアイポイント」とは、カメラ用語で、ファインダーの接眼レンズから目を離しても、ファインダーの視野全体が見渡せるように設計されたファインダーのことです。目の位置(アイポイント)を長くし(17~20mm程度)、メガネをかけている人などにも見やすいように設計されています。

現在では、一眼レフカメラの高級機だけでなく、中級機以下でもハイアイポイント設計のモデルがあります。ちなみに、「ハイアイポイント」という名称はニコンが最初に用いたもので、同社の「アクションファインダー」などのアイポイントが非常に長いファインダーがその起源とされています。ファインダーに採用されたのは、ニコンの「F3ハイアイポイント」が最初でした。

ハイ・アイポイントの特徴

ハイ・アイポイントの特徴

ハイ・アイポイントの特徴は、メガネを着用したままでも快適にファインダーをのぞけることです。従来のカメラでは、メガネのフレームがファインダーの縁に当たって視野が狭くなったり、像が欠けたりすることがありました。しかし、ハイ・アイポイントはアイポイントが高めに設定されているため、メガネのフレームを気にすることなく、十分な視野を確保することができます。メガネユーザーにとっても、撮影時にメガネを外す手間が省けるので便利です。

メガネ使用者にメリット大

メガネ使用者にメリット大

メガネを着用した状態でも使い勝手がよいファインダーがハイ・アイポイントファインダーです。通常、ファインダーは目の近くに位置しているため、メガネを着用すると視野が狭まり、見えにくくなることがあります。しかし、ハイ・アイポイントファインダーは、ファインダーの接眼レンズが眼から少し離れて設計されているため、メガネを着用したままでも視野を広く確保できます。そのため、メガネ使用者にとって、ハイ・アイポイントファインダーは快適で精度の高いフレーミングを可能にします。

中級機から高級機まで普及

中級機から高級機まで普及

中級機から高級機まで普及

ハイ・アイポイントは、もともとプロフェッショナル向けの高級カメラに搭載されていた機能でした。しかし、近年では中級機やエントリー機にも搭載されるようになり、多くのカメラ愛好家に支持されています。中級機では、ファインダーの倍率が向上したり、視野角が広くなったりといった機能が充実している傾向があります。一方、高級機では、さらに高度な機能を備え、より見やすく快適な撮影を実現しています。

ニコンが起源

ニコンが起源

ニコンが起源となるハイ・アイポイントは、1960年代にニコンが開発したカメラ「ニコンF」から採用されました。従来、カメラのファインダーは、目とレンズの距離が近かったため、メガネを着用したユーザーは、ファインダーを覗く際に眼鏡の縁が写り込み、視界を妨げていました。ニコンFでは、ファインダーの位置を高くし、目とファインダーの距離を従来よりも広く確保することで、この問題を解決しました。これにより、メガネを着用したユーザーも、眼鏡の縁を気にせず、快適にファインダーを使用できるようになりました。

一眼レフのF3ハイアイポイントがはじまり

一眼レフのF3ハイアイポイントがはじまり

一眼レフカメラの「F3」で初めて採用されたのが、ハイ・アイポイントファインダーです。このファインダーは、通常のファインダーよりも視点が高く設定されており、メガネをかけたユーザーでも眼鏡をずらすことなく、ファインダーから目を離さずに撮影することが可能になりました。これがハイ・アイポイントファインダーの始まりとなり、現在ではメガネをかけたユーザーだけでなく、あらゆるユーザーに利便性をもたらすファインダーとして、さまざまなカメラに搭載されています。

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