AF一眼レフの横ズレ方式とは?位相差検出方式のこと

AF一眼レフの横ズレ方式とは?位相差検出方式のこと

カメラの初心者

先生、『横ズレ方式』について教えてください。

カメラ写真マニア

『横ズレ方式』は、位相差検出方式のことを指します。

カメラの初心者

位相差検出方式ですか?横ズレってどういう意味ですか?

カメラ写真マニア

横ズレ方式とは、ピントが合っていない時に発生する画像のズレを測定する方式のことです。そのズレを計算することで、正確なピント位置を決定できます。

横ズレ方式とは。

一眼レフカメラのピント合わせ方式には、コントラスト検出方式と位相差検出方式の2種類があります。位相差検出方式を「横ズレ方式」と呼ぶことがあります。これは、ピントがずれている部分を横方向にどれだけずれているかを測定する方式だからです。

コントラスト検出方式と位相差検出方式の違い

コントラスト検出方式と位相差検出方式の違い

コントラスト検出方式と位相差検出方式は、AF一眼レフカメラで用いられる自動フォーカス(AF)方式です。これら2つの方式には、それぞれメリットとデメリットがあります。

コントラスト検出方式では、画像センサーで捉えた画像のコントラストを解析して、フォーカスの合っていない方向を検出し、その方向にレンズを移動させます。この方式は、静止画撮影で広く使用されていますが、動画撮影では被写体の動きにフォーカスを合わせるのが難しい場合があります。

一方、位相差検出方式は、専用の位相差検出センサーを使用して、被写体の2つの異なる角度からの画像を比較することでフォーカスを合わせます。この方式は、被写体が動いていても正確かつ素早くフォーカスを合わせることができ、動画撮影に適しています。

位相差検出方式の仕組み

位相差検出方式の仕組み

位相差検出方式の仕組みは、被写体の対象物を異なる角度から2つのセンサーでとらえ、その位相差を検出することにあります。より具体的には、センサーの1つが固定されていて、もう1つはわずかに平行にずれています。被写体から光が入射すると、両方のセンサーに像が形成されますが、像の位置にわずかなずれが生じます。この位相差は、被写体の距離に比例するため、カメラは位相差の測定値から被写体の距離を正確に算出できます。

横ズレ方式のメリット

横ズレ方式のメリット

横ズレ方式のメリットは、その高速性と信頼性にあります。位相差検出方式を用いることで、瞬時に被写体のピント位置を把握できます。また、被写体が動いても追従し続けることができるため、動体撮影に適しています。さらに、低照度環境でも動作するため、暗い場所での撮影でも正確なピント合わせが可能です。

横ズレ方式のデメリット

横ズレ方式のデメリット

-横ズレ方式のデメリット-

横ズレ方式には、次のようなデメリットがあります。

* -正確性- 位相差検出方式は、シーン全体の位相差を測定するため、シーンによっては正確性が低下する場合があります。そのため、正確な焦点合わせが必要な撮影では、コントラスト検出方式がより適しています。
* -速度- 横ズレ方式は、コントラスト検出方式よりも一般的に遅いため、動きの速い被写体を追従するには適していません。
* -低照度での性能- 横ズレ方式は、コントラスト検出方式よりも低照度下での性能が低くなります。そのため、暗い環境での撮影には不向きです。
* -コスト- 横ズレ方式のセンサーは、コントラスト検出方式のセンサーよりも高価です。そのため、横ズレ方式を採用したカメラの価格は高くなる傾向があります。

横ズレ方式対応のカメラ

横ズレ方式対応のカメラ

横ズレ方式に対応したカメラは、ニコンのD3シリーズ、D4シリーズ、D5シリーズ、D6シリーズ、D800シリーズ、D810シリーズ、D850シリーズ、D700シリーズ、D750、D500、D7500、D850、およびキヤノンのEOS 5Dシリーズ、EOS 6Dシリーズ、EOS 7Dシリーズ、EOS-1Dシリーズ、EOS 90Dなどの機種が挙げられます。これらのカメラは、AFセンサーに設けられた2つのフォトダイオード間の光量の差を利用してピント合わせを行う位相差検出方式を採用しています。

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