ハイブリッドISとは? キヤノンの手ブレ補正機構の進化

ハイブリッドISとは? キヤノンの手ブレ補正機構の進化

カメラの初心者

「ハイブリッドIS」って、どういったものなんでしょうか?

カメラ写真マニア

「ハイブリッドIS」は、キヤノンが開発した手ブレ補正機構です。通常の手ブレに加えて、カメラとレンズが平行にブレるシフトブレも補正できます。

カメラの初心者

従来のISとの違いは、加速度センサーが追加搭載されたことですか?

カメラ写真マニア

そうです。加速度センサーによってシフトブレを検出し、補正レンズ系を動かして補正します。

ハイブリッドISとは。

「ハイブリッドIS」は、キヤノンが2009年7月に発表した手ブレ補正機能「IS」(Image Stabilizer)の進化版です。従来のISは、手ブレが主にカメラやレンズの前後への傾きによって生じることに着目し、レンズ内に「角度センサー」を設置してブレを検出し、レンズを動かして補正していました。

「ハイブリッドIS」では、新たに「加速度センサー」を追加し、カメラやレンズが撮影対象に対して左右に平行にズレる「シフトブレ」も検出して補正できるように改良されました。これにより、角度ブレとシフトブレの両方を補正できるようになり、「ハイブリッド」という名称が付けられました。発売は2009年内が予定されています。

ハイブリッドISの特徴と仕組み

ハイブリッドISの特徴と仕組み

キヤノンのハイブリッドISは、レンズシフト方式と電子式手ブレ補正の両方を利用した革新的な手ブレ補正システムです。レンズシフト方式では、手ブレを検知するとレンズを動かして像を安定させ、電子式手ブレ補正では、画像センサーを動かして手ブレを軽減します。このハイブリッド構造により、きわめて強力な手ブレ補正を実現しています。また、電子式手ブレ補正は、ロール軸方向の手ブレにも対応しており、従来のレンズシフト方式では対応できなかった複雑な撮影シーンでも安定した撮影が可能です。

従来のISとの違い

従来のISとの違い

従来のISとの違いは、ハイブリッドISが静止画と動画の両方に対応している点にあります。従来のISは主に静止画撮影時に効果を発揮するものでしたが、ハイブリッドISは動画撮影時にも手ブレを抑えることができるのです。これは、静止画と動画の撮影シーンを自動的に判別し、それぞれの撮影条件に最適な手ブレ補正を行うことで実現しています。

ハイブリッドISのメリット

ハイブリッドISのメリット

ハイブリッドISのメリットは、静止画撮影時のみならず、動画撮影時にも発揮されます。従来の光学式ISでは、手ブレ補正効果は2方向(上下・左右)に限定されていましたが、ハイブリッドISでは、回転方向へのブレも補正することができます。これにより、歩行中や走行中の撮影でも、安定した映像が得られます。さらに、ハイブリッドISは電子式ISと組み合わせることで、さらに強力なブレ補正を実現します。この電子式ISは、ジャイロセンサーによって手ブレの動きを検出し、デジタル画像処理によってブレを打ち消す仕組みです。光学式ISと電子式ISの組み合わせにより、広範囲の手ブレを効果的に補正することが可能となります。

ハイブリッドIS搭載カメラ

ハイブリッドIS搭載カメラ

ハイブリッドIS搭載カメラは、キヤノンが開発した光学式と電子式のブレ補正を組み合わせた手ブレ補正技術を搭載したカメラです。光学式手ブレ補正はレンズ内で行われ、電子式手ブレ補正はセンサー内で行われます。この2つのブレ補正を組み合わせることで、より強力で安定したブレ補正を実現しています。

ハイブリッドIS搭載カメラは、静止画撮影だけでなく、動画撮影にも優れています。動画撮影時は、光学式と電子式のブレ補正に加えて、デジタル式手ブレ補正も組み合わせて使用します。これにより、動きのある被写体でも滑らかでブレのない映像が撮影できます。

撮影シーンごとのハイブリッドISの使い方

撮影シーンごとのハイブリッドISの使い方

キヤノンのハイブリッドISは、撮像面側に搭載したCMOSセンサーシフト式手ブレ補正と、レンズ内に搭載した光学式手ブレ補正を組み合わせた、手ブレ補正機構の進化形です。このハイブリッドISは、撮影シーンに応じてその効果を発揮し、より強力な手ブレ補正を実現しています。

例えば、人物の撮影など、動きの少ないシーンでは、CMOSセンサーシフト式手ブレ補正が目立ち、わずかな手ブレでも補正できます。一方、ランニングや自転車などの激しく動くシーンでは、光学式手ブレ補正が効力を発揮し、大きな手ブレでも手ブレのない映像を撮影できます。また、遠距離撮影や望遠レンズ使用時は、2つの手ブレ補正機構が連動して作動し、通常の手ブレ補正をはるかに超えた効果を実現します。

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