予備角：フィルムカメラのレバー操作の要
カメラの初心者
先生、「予備角」ってどういう意味ですか？
カメラ写真マニア
予備角というのは、フィルムの巻き上げレバーが格納位置から巻き上げの準備をする位置に引き出される角度のことだよ。
カメラの初心者
なんで予備角が必要なのですか？
カメラ写真マニア
予備角が大きくなければ、巻き上げが難しくなるんだよ。英語では、予備角のことをレバーの「遊び」と呼んでいるんだ。
予備角とは。
「予備角」は、古いフィルムカメラのレバー操作に関連する用語です。フィルムを巻き上げるレバーを収納位置から引き出して巻き上げの準備をする際の、収納位置から動作位置までの角度のことです。ある程度余裕のない予備角では、フィルムの巻き上げがスムーズに行えません。
予備角とは何か？
予備角とはフィルムカメラにおいて、レバー操作の要となる重要な機能です。シャッターをチャージしたり、フィルムの巻き上げを行ったりする際に、次に操作するまでに少しだけレバーが遊びます。この遊びが予備角と呼ばれています。予備角があることで、レバー操作をよりスムーズに行うことができ、撮影時の精度が向上します。
予備角がなぜ必要なのか？
-予備角がなぜ必要なのか？-
フィルムカメラでは、シャッターボタンを押し続けることで、フィルムを巻き取り、次のコマを撮影位置に移動させます。このとき、シャッターが閉じるまでボタンを押し続ける必要があります。
予備角は、このボタン押し忘れを防ぐための仕組みです。つまり、シャッターを押し込んでから閉じるまでの時間に余裕を持たせることで、ボタンを押し続けないままにフィルムを巻き上げてしまうミスを防ぎます。これにより、次のコマの撮影が可能な状態を維持し、撮影の効率を向上させることができます。
予備角が小さいと何が起こるか？
予備角が小さいと何が起こるか？ 予備角が小さいと、レバーの操作が難しくなります。なぜなら、レバーを倒したときにフィルムが十分に巻き取られなくなり、フィルムに余分な張力がかかってしまうからです。この余分な張力がフィルムにダメージを与え、画像に線やシワなどのアーティファクトが発生する可能性があります。さらに、巻き取りが不十分だと、フィルムがカメラ内で破損したり、撮影中にフィルムが切れてしまうリスクが高まります。したがって、フィルムカメラを使用する際には、レバーの巻き上げ時に適切な予備角が確保されていることを確認することが重要です。
理想的な予備角の目安
理想的な予備角の目安は、フィルムカメラのレバー操作にとって重要な要素です。適切な予備角を設定することで、巻き戻し時にフィルムがたるまず、正確でスムーズな巻き戻しが可能になります。通常、予備角の目安は、巻き戻しレバーは約45度巻き戻し、巻き上げレバーは約30度巻き上げしたときに、フィルムがたるみなく真っ直ぐになる状態です。この予備角が大きすぎると巻き戻し時にフィルムがたるみ、小さすぎるとフィルムが引っ掛かって破損する可能性があります。最適な予備角は使用するフィルムの種類やカメラによって異なるため、各カメラの取扱説明書を参照することが推奨されます。
予備角を調整する方法
予備角を調整する方法
予備角が適切に調整されることは、フィルムカメラの正確な動作に不可欠です。調整には、次の手順に従ってください。
まず、カメラのボディー後部に、「フィルム巻き戻しレバー」と呼ばれる小さなレバーを確認します。レバーを少し上に持ち上げて、時計回りに回転させ、すべてのフィルムを巻き戻します。次に、レバーを元の位置に戻し、フィルムカウンターをリセットします。
カウンターが「0」になったら、レバーをもう一度上に持ち上げて、今度は反時計回りに回転させます。フィルムが巻き込まれる音がするまで回転を続けます。この時点で、予備角は適切に調整されています。
ただし、カメラによっては独自の調整方法がある場合があることに注意してください。そのような場合は、カメラのマニュアルを参照してください。