撮像感度とは？ ISO感度の豆知識
カメラの初心者
先生、「撮像感度」ってなんですか？
カメラ写真マニア
「撮像感度」とは、カメラが光の強弱を感知する能力を表す用語なんだ。フィルムカメラではISO数値で表すけど、デジタルカメラでは「ISO感度相当」という表記を使うよ。
カメラの初心者
デジタルカメラでは、撮影感度を1コマごとに自由に変えられるんですか？
カメラ写真マニア
そうだね。この操作は、フィルムカメラの増感現像に似ているよ。撮影感度を高くすると、暗いシーンでも明るい写真が撮れるけど、ノイズが増える場合があるんだ。
撮像感度とは。
「カメラや写真の用語でよく耳にするのが『感度』です。メーカーによっては『撮像感度』や『撮影感度』など呼び方が異なりますが、意味は同じです。フィルムでは感度をISO数値で表しますが、デジタルカメラでもフィルムに倣って『ISO感度相当』と表現されています。デジタルカメラの大きな特徴として、ひとつのコマごとに自由に感度を変更できる点があります。この操作は、フィルム写真を現像する際に増感処理を行うのと似ています。」
撮像感度の意味
撮像感度とは、カメラが光を感知する能力を指します。 光がCCDまたはCMOSセンサー（カメラの光センサー）に当たると、電子が発生します。撮像感度は、センサーが一定量の光で生成する電子の数を表します。 撮像感度が高いほど、暗い状況でも明るく鮮明な画像を撮影できます。
フィルムとデジタルカメラの撮像感度
フィルムカメラとデジタルカメラでは、撮像感度が異なる仕組みになっています。フィルムカメラでは、感光材のフィルムに光が当たって画像が記録されます。感光材の感度はISO感度と呼ばれ、数値が低いほど感度が低く、高いほど感度が高くなります。
一方、デジタルカメラでは、感光素子であるCMOSセンサーまたはCCDセンサーが光を受け取ります。このセンサーに光が当たると、電荷が発生し、その電荷が画像信号に変換されます。センサーの感度はISO感度と呼ばれ、フィルムカメラと同じように、数値が低いほど感度が低く、高いほど感度が高くなります。
ISO感度の調整方法
ISO感度の調整方法は、カメラによってさまざまです。多くのデジタル一眼レフカメラでは、ISO感度をメニューから直接調整できます。マニュアルダイヤルのあるカメラでは、ダイヤルを操作して調整します。また、ISO感度を自動設定にすることもできます。この場合、カメラがシーンの明るさに合わせて適切なISO感度を自動的に選択します。
ISO感度の調整は、撮影シーンの明るさに影響されます。明るいシーンでは、ISO感度を低く設定します。これにより、シャープでノイズの少ない画像が得られます。暗いシーンでは、ISO感度を高く設定する必要があります。これにより、より多くの光がセンサーに届き、画像が明るくなります。ただし、ISO感度が高すぎると、画像にノイズが増えます。
最適なISO感度は撮影状況によって異なります。一般に、明るいシーンではISO 100～400、暗いシーンではISO 800～1600が適切です。ただし、実際には試行錯誤が必要です。さまざまなISO感度で撮影し、どの感度で最も理想的な結果が得られるかを確認してください。
撮像感度の影響
撮像感度とは？ ISO感度の豆知識」のとして、「撮像感度の影響」があります。これは、カメラの撮像素子が光を取り込む能力を指します。撮像感度が高くなるとより暗所でも明るく撮影できますが、同時にノイズが増加します。
つまり、撮像感度を上げると、夜景や薄暗い屋内などの暗い場所での撮影に適していますが、その反面、ノイズが目立つようになります。逆に、撮像感度を下げると、明るい場所での撮影に適していますが、暗い場所では明るく撮影することが難しくなります。撮影環境に応じて適切な撮像感度を設定することで、ブレの少ない、ノイズの少ない写真を撮ることができます。
増感現像と撮像感度の関係
増感現像と撮像感度の関係
撮像感度は、フィルムや画像素子の光に対する感度を表す指標です。増感現像は、フィルムを処理するプロセスで、撮像感度を人為的に高める手法です。フィルムに含まれる銀塩結晶が、増感剤と呼ばれる化学物質によって感光性を高められます。これにより、よりわずかな光でも化学反応を起こし、露光画像を形成することができます。
増感現像によって撮像感度が向上すると、より暗い環境でも十分な露光を得ることが可能になります。ただし、増感するとフィルムの粒子状性（グレイン）が粗くなるため、画像のノイズや解像力の低下につながる可能性があります。したがって、増感現像は必要な場合のみ適切な方法で利用されるべきです。