リーダーペーパーとは?中判カメラのフィルムに隠された秘密

リーダーペーパーとは?中判カメラのフィルムに隠された秘密

カメラの初心者

「リーダーペーパー」とは何ですか?

カメラ写真マニア

フィルムの送りと遮光を兼ねた、フィルムの裏紙のことです。

カメラの初心者

どのようなフィルムで使用されますか?

カメラ写真マニア

645判から6×9cm判の中判カメラで使用する120フィルムや220フィルムに使用されます。

リーダーペーパーとは。

中判カメラで使用する120フィルムと呼ばれるフィルムには、フィルムを送り、遮光するための裏紙が巻かれています。この裏紙を「リーダーペーパー」と呼び、通常はスタートマークやコマ数が印刷されています。

また、120フィルムの倍の枚数が撮影できる220フィルムでは、フィルムの先端部分と終わり部分のみに紙が巻かれています。この先端部分の紙もリーダーペーパーと呼ばれます。一方、終わり部分の紙は「トレーラーペーパー」と呼ばれます。

120フィルムとリーダーペーパーの関係

120フィルムとリーダーペーパーの関係

中判カメラのフィルムとして広く知られる120フィルムは、実は単なるフィルムではなく、リーダーペーパーと呼ばれる別の紙が付属しています。このリーダーペーパーは、フィルムの巻き出しやカメラに装填する際に使用され、フィルムの保护にも役立ちます。

リーダーペーパーは通常、厚手の紙でできており、フィルムよりも幅が広く、片側に光を通さない黒い帯が印刷されています。この黒い帯は、カメラのフィルムカウンターがフィルムの巻き取り量を認識する際に使用されます。また、リーダーペーパーには、フィルムの感度や処理の種類など、フィルムに関する情報が印刷されている場合もあります。

リーダーペーパーに記載される情報

リーダーペーパーに記載される情報

リーダーペーパーには、フィルム情報を示すさまざまなデータが記載されています。最も重要な情報には、フィルムの感度(ISO感度)露出の設定(シャッター速度と絞り値)コマ番号日付時刻などが含まれます。さらに、フィルムのタイプ(カラー、モノクロ、ポジ、ネガ)や、使用されたカメラのモデルが記載されていることもあります。これらの情報は、現像所でのフィルムの処理や、後処理ソフトでの画像の管理に役立てられます。

220フィルムの場合のリーダーペーパー

220フィルムの場合のリーダーペーパー

220フィルムの場合のリーダーペーパー

中判カメラ用の220フィルムでは、リーダーペーパーの仕組みが少し異なります。220フィルムは2つの120フィルムを1つに巻き上げたもので、中央にリーダーペーパーがない代わりに、両端にリーダーペーパーがあります。そのため、220フィルムでは、巻き戻し後に片側のリーダーペーパーを引き出し、もう片側を巻き取り側に送る必要があります。このリーダーペーパーは、フィルムの感光部に露光するのを防ぐだけでなく、フィルムがカメラ内でスムーズに動くのにも役立ちます。

トレーラーペーパーとの違い

トレーラーペーパーとの違い

リーダーペーパーとは、中判カメラで使用するフィルムの始めに取り付けられている特殊な紙のことで、トレーラーペーパーとはその反対側、フィルムの最後に取り付けられている紙のことです。

重要な相違点は、リーダーペーパーには感光剤が塗布されていない点です。これは、現像時にフィルムの感光部分に現像液が浸透するのを防ぎ、現像不良を防ぐためです。一方、トレーラーペーパーには感光剤が塗布されており、現像時には感光部全体が均一に現像されます。さらに、トレーラーペーパーには、フィルムの全長や感度などの情報が印刷されており、現像処理の際に重要な役割を果たします。

リーダーペーパーを活用した撮影のコツ

リーダーペーパーを活用した撮影のコツ

リーダーペーパーを活用した撮影のコツ

リーダーペーパーは、中判カメラのフィルムに付いている、感光していない紙製の先端部分です。適切に活用することで、撮影をより効率的かつ創造的に行えます。まず、フィルムの巻上げを節約するために、リーダーペーパーを露光開始の目印として使用します。リーダーペーパーがフレーム内に収まったときにシャッターを切れば、不要なフィルムの消費を防げます。また、フレーミングや構図の確認にも役立ちます。リーダーペーパーをファインダー越しに覗き込むことで、構図の調整や被写体の位置の確認ができます。さらに、メモや注釈を記入しておけば、撮影後のフィルムの管理や現像時に役立ちます。リーダーペーパーを適切に活用することで、撮影の無駄を減らし、効率を高めましょう。

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