NTSCとは？テレビとカメラの規格を解説
カメラの初心者
先生、『NTSC』ってどういう意味ですか？
カメラ写真マニア
『National Television System Committee』の略で、日米で使用されているカラー映像信号方式だよ。
カメラの初心者
で、PALとは違うんですか？
カメラ写真マニア
そう。PALは他の国で使われている方式で、走査線の本数や表示フレーム数が異なるんだ。
NTSCとは。
「NTSC」は、カメラや写真の用語で、National Television System Committee の略です。これは、デジタルカメラをテレビなどの機器に接続する際、カラー映像信号を送受信するための方式です。主に日本と米国で使用されており、他の多くの国では PAL という別の規格が一般的です。NTSC方式は、縦方向に525本の走査線を持ち、1秒間に30フレームの映像を表示します。また、古い白黒テレビとも互換性があります。
NTSCとは？
NTSCとは、National Television System Committee（米国テレビ方式標準化委員会）によって定められた、アナログテレビ放送やビデオ録画に使用される規格です。アメリカを中心に、日本や韓国、台湾などの国々で採用されていました。
NTSC方式の特徴の一つは、毎秒60フィールド（1秒間に30フレーム）で映像を表示することです。また、カラー情報を映像信号に組み込んで、色付きの映像を伝送します。ただし、NTSC方式では、輝度情報と色情報が同じ信号に含まれるため、動きのある映像ではカラー情報がにじむ（クロマノイズ）という欠点がありました。
NTSCの特徴
NTSCの特徴
NTSCは、60ヘルツの垂直走査周波数と毎秒60フィールドで構成されています。各フィールドは、262.5本の走査線で構成されており、1フレームで525本の走査線が描かれます。また、NTSCはアナログ信号を使用しており、色信号はYIQ信号に変換されて伝送されます。このYIQ信号は輝度信号（Y）と色差信号（IQ）で構成されており、色調と彩度に相当します。このような仕様により、NTSCは当時としては比較的高い画質を実現していました。
NTSCが使用されている国
-NTSCが使用されている国-
NTSC方式は、主に北アメリカ、中央アメリカ、一部の南アメリカ諸国、日本、韓国、台湾などで採用されています。これら地域では、テレビ放送やビデオレコーダー、ビデオカメラなど、さまざまな電子機器でNTSC方式が広く使用されています。ただし、近年ではデジタル放送の普及に伴い、NTSC方式の利用は徐々に減少しています。
NTSCとPALの違い
NTSCとPALの主な違いは、その技術的な仕様にあります。フレームレート、走査線数、色信号のエンコード方式が異なります。NTSCは毎秒30フレーム、60の走査線を使用し、色信号はI/Qエンコード方式を採用しています。一方、PALは毎秒25フレーム、576の走査線を使用し、色信号はY/U/Vエンコード方式を採用しています。これらの違いにより、NTSC方式のテレビは60Hz、PAL方式のテレビは50Hzの電源周波数に同期しています。また、輝度信号と色信号を別の帯域に分離するPAL方式では、色信号にNTSC方式よりも高い帯域幅を割り当てることができ、より鮮やかな色再現が可能です。
NTSCのメリットとデメリット
-NTSCのメリットとデメリット-
NTSC（National Television System Committee）は、テレビやカメラの規格で、日本では古くから普及しています。この規格には、メリットとデメリットの両方があります。
-メリット-
* -互換性が高い-NTSCは多くの国で採用されており、さまざまな機器との互換性があります。
* -低コスト-NTSC対応機器は、他の規格よりも一般的に安価です。
* -実績がある-NTSCは長年使われており、その安定性と信頼性が証明されています。
-デメリット-
* -画質が低い-NTSCは古い規格であり、高解像度や高品質の画質に対応していません。
* -プログレッシブスキャン非対応-NTSCはインターレーススキャン方式を採用しており、プログレッシブスキャンに対応していません。
* -解像度が低い-NTSCの解像度は720×480ピクセルで、現在の高解像度テレビの標準である1080pや4K UHDには及びません。