ビオゴン- カール・ツァイスの歪みの少ない超広角レンズ

ビオゴン- カール・ツァイスの歪みの少ない超広角レンズ

カメラの初心者

先生、『ビオゴン』ってレンズについて教えてください。

カメラ写真マニア

『ビオゴン』は、カール・ツァイスのルードビッヒ・ベルテレが設計した広角、超広角レンズのことだよ。左右対称になっていて、画面周辺での歪曲が少ないのが特長なんだ。

カメラの初心者

歪曲が少ないのはいいですね。でも、周辺光量は低下するんですか?

カメラ写真マニア

その通り。ビオゴンは超広角レンズの代表的なもので、周辺光量低下の傾向があるんだ。

ビオゴンとは。

「ビオゴン」は、カール・ツァイス社のルートヴィヒ・ベルテレが設計した広角・超広角レンズの名称です。レンズの左右が対称的に設計されており、画面の周辺部でも歪みが少ないことが特徴です。ただし、周辺部の光量は低下する傾向があります。ビオゴンは代表的な超広角レンズのひとつです。

ビオゴンの特徴

ビオゴンの特徴

ビオゴンは、カール・ツァイスが開発した超広角レンズです。歪みが少なく、優れた解像力が特徴です。

通常、超広角レンズでは、周辺に向かって歪みが発生し、直線が曲がって映ることがあります。しかし、ビオゴンでは、独自の光学設計により、この歪みを極限まで抑えています。その結果、建築物や風景などの撮影に適し、正確な構図を捉えることができます。

画面周辺の歪みが少ない左右対称設計

画面周辺の歪みが少ない左右対称設計

ビオゴンレンズは、左右対称の設計を採用しています。これはつまり、レンズの前後が鏡写しのようになっているということです。この設計により、画面の周辺部であっても歪みが少なくなるため、歪みの少ない超広角レンズを実現しています。そのため、ビオゴンレンズは、建築撮影やパノラマ撮影などで、まっすぐな線をそのまま表現する必要がある場合に最適です。

周辺光量の低下のデメリット

周辺光量の低下のデメリット

周辺光量の低下のデメリットとは、広角レンズの特性によるものです。ビオゴンなどの超広角レンズでは、周辺の光量が中央部に比べて低下してしまいます。これは、レンズの設計上、周辺光を中央に集める必要があるためです。このため、周辺部は暗く写ってしまい、画面全体に均一な明るさが得られません。特に、低照度での撮影では顕著に表れ、周辺部が黒くケラれてしまうこともあります。ただし、このデメリットは広角レンズの特性であり、超広角レンズを使用する際にはある程度妥協する必要があります。

超広角レンズの代表例

超広角レンズの代表例

超広角レンズの代表例として、カール・ツァイスのビオゴンが挙げられます。1930年代に開発されたこのレンズは、極めて低歪みで知られています。歪みとは、画像の直線部分が湾曲する現象で、広角レンズでは特に顕著になります。ビオゴンは、歪みを最小限に抑える非対称なレンズ設計を採用しており、建築写真やパノラマ撮影に最適です。その優れた光学性能により、ビオゴンは広く評価され、現在でも多くの写真家から愛用されています。

ビオゴンの活用例

ビオゴンの活用例

ビオゴンの活用例として、建築、風景、旅行写真が挙げられます。歪みが少ない設計のため、歪曲のない建築写真の撮影に最適です。また、ビオゴンは広角レンズであり、広大な風景を隅々まで捉えることができます。

そのコンパクトさと軽量性から、旅行写真の愛好家にも人気があります。ビオゴンは、軽くて持ち運びが容易なため、旅先のあらゆる瞬間を捉えるのに最適です。さらに、ビオゴンの優れたシャープネスは、精細なディテールを鮮明に再現し、旅行の思い出を鮮やかに残すことができます。

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