カメラの包括角とは?イメージサークルをカバーする見込み角

カメラの包括角とは?イメージサークルをカバーする見込み角

カメラの初心者

先生、『包括角』が指す内容について詳しく教えてください

カメラ写真マニア

『包括角』は、レンズがカバーできるイメージサークルを囲む見込み角のことを言います

カメラの初心者

イメージサークルってなんですか?

カメラ写真マニア

イメージサークルは、レンズが投影する画像の枠組みを示し、そのサイズは写真の対角線長に相当します

包括角とは。

「包括角」とは、カメラ用語で、レンズが映し出す範囲を表す角度のことです。レンズの「イメージサークル」を覆う角度を指します。

包括角の定義

包括角の定義

-包括角の定義-

カメラの包括角とは、レンズが撮影できる画角の範囲を示します。この画角は、レンズの中心から最外縁の画像形成点までの角度で表されます。包括角が大きいほど、より広い範囲をカバーでき、狭いほど、より狭い範囲を撮影できます。

包括角の大きさはレンズの焦点距離によって決まり、焦点距離が短い(広角レンズ)ほど包括角が大きく、長い(望遠レンズ)ほど包括角は小さくなります。また、同じ焦点距離でも、撮像素子のサイズが大きいカメラほど包括角は狭くなります。これは、撮像素子のサイズが大きくなるにつれて、レンズがより多くの光を集める必要があるためです。

イメージサークルとの関係

イメージサークルとの関係

イメージサークルとの関係

カメラの包括角とイメージサークルは密接に関連しています。イメージサークルは、レンズを通過する光がセンサーまたはフィルムに投影される円形の領域を指します。包括角がイメージサークルを完全にカバーしている場合、センサーまたはフィルムの隅々まで光が届き、シャープな画像が得られます。つまり、包括角はレンズが投影する有効な像の範囲を表しているのです。包括角が小さすぎると、イメージサークルが一部切れてしまい、画像の隅が暗いまたはぼやけてしまいます。逆に、包括角が大きすぎると、イメージサークルの外側の領域に投影された光が周辺減光を引き起こし、画像の隅が暗くなります。

フルサイズカメラにおける包括角

フルサイズカメラにおける包括角

フルサイズカメラにおける包括角は、イメージサークルを完全にカバーする見込み角のことです。イメージサークルとは、レンズが投影する画像の円形の領域であり、カメラのセンサーサイズによって異なります。フルサイズカメラでは、イメージサークルが35mmフィルムと同じサイズのため、包括角はレンズによって決まります。一般的に、フルサイズカメラでは、広角レンズは広く、望遠レンズは狭くなります。

クロップセンサーカメラにおける包括角

クロップセンサーカメラにおける包括角

-クロップセンサーカメラにおける包括角-

クロップセンサーカメラとは、フルサイズセンサーよりも小さいセンサーサイズのカメラのことです。このため、イメージサークル(レンズが投影する光の円)のうち、センサーが捉えられる範囲は狭くなります。つまり、同じレンズを使用した場合、フルサイズカメラに比べて画角が狭くなります。この狭くなる画角のことを包括角といいます。

包括角の狭さは、画角係数と呼ばれる数値で表されます。画角係数は、フルサイズセンサーの画角をクロップセンサーの画角で割った値です。例えば、APS-Cセンサーでは画角係数が約1.5となり、フルサイズセンサーと同じレンズを使用した場合は、画角が約1.5倍狭くなります。

包括角が写真の描写に与える影響

包括角が写真の描写に与える影響

包括角が写真の描写に与える影響については、レンズの性能に大きく関わっています。包括角が広いレンズは、より広い視野を写すことができますが、像周辺の歪みが大きくなる傾向があります。これは、周辺部の光線がレンズを通過する際の屈折が大きくなるためです。

一方、包括角が狭いレンズは、像周辺の歪みが少なく、ディテールがよりシャープになりますが、視野が狭くなります。したがって、用途に応じて適切な包括角のレンズを選択することが重要です。例えば、風景写真を撮る場合は広い包括角が好まれ、ポートレート写真を撮る場合は狭い包括角が好まれます。

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