DX Nikkorとは？ニコンAPS-C専用レンズシリーズ
カメラの初心者
先生、DX Nikkorとは何のことですか？
カメラ写真マニア
ニコンがデジタル一眼レフカメラ用に設計したレンズシリーズのことだよ。APS-Cサイズのイメージセンサーに対応しているんだ。
カメラの初心者
なるほど、フルサイズのカメラには使えないんですね。
カメラ写真マニア
そう。でも、ニコンのFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラにはDX Nikkorレンズを装着できるよ。自動的に撮像範囲がDXフォーマットに狭くなる仕様になっているからなんだ。
DX Nikkorとは。
「DXニッコール」は、ニコンが開発したデジタル一眼レフカメラ専用の交換レンズのシリーズ名です。APS-Cサイズ相当のイメージセンサー用に設計されており、その小さな撮影画面をカバーできるコンパクトで低コストなレンズとして開発されました。
第1号のレンズは2002年に発表された「AF-SDXズームニッコールED12～24mmF4G(IF)」で、2003年に発売されました。このレンズはイメージサークルが小さいため、35mmフルサイズのフィルム一眼レフには使用できませんが、2007年にニコンが発表した35mmフルサイズ相当の「ニコンFXフォーマット」を採用したデジタル一眼レフカメラ「D3」では使用できるようになりました。これは、DXニッコールレンズを装着すると、撮像範囲が自動的にDXフォーマットに切り替わる機構を採用したためです。
APS-Cセンサー専用設計
APS-Cセンサー専用設計で、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したニコンのデジタル一眼レフカメラ専用に設計されています。これにより、センサーのサイズに最適化された設計が可能になり、よりコンパクトで軽量なレンズを実現できます。また、APS-Cセンサーの特性に合わせた画角とボケ表現が得られるようになっています。
コンパクトでコストパフォーマンスが高い
DX Nikkorレンズシリーズの優位点の一つは、そのコンパクトさとコストパフォーマンスの高さです。 APS-Cフォーマットのカメラ専用に設計されているため、フルフレームレンズよりもサイズが小さく、軽量です。このコンパクトさが、カメラバッグに収納したり、屋外撮影で持ち運んだりする際に便利です。
また、DX Nikkorレンズは、他のレンズシリーズと比較して一般的に低価格に設定されています。そのため、高性能なレンズを手頃な価格で手に入れることができます。コストパフォーマンスが高いことは、特に趣味として写真を楽しんだり、予算が限られている方にメリットがあります。
フルサイズ機にも装着可能
DX Nikkorレンズは、ニコンのAPS-Cサイズセンサー搭載一眼レフカメラやミラーレスカメラ専用に設計されています。しかし、ニコンのフルサイズセンサー搭載一眼レフカメラやミラーレスカメラにも装着することができます。
ただし、フルサイズ機に装着した場合、イメージサークルがセンサー全体をカバーしないため、周辺減光や解像度の低下といった画質への影響が発生する可能性があります。また、フルサイズ機では焦点距離が1.5倍相当長くなるため、画角が狭くなります。
撮像範囲を自動的に狭める仕組み
DX Nikkorレンズシリーズは、撮像範囲を自動的に狭める仕組みを備えています。そのため、APS-Cサイズのセンサーを搭載したニコンのカメラに装着すると、フルサイズ換算で約1.5倍の焦点距離の画像が得られます。例えば、DX Nikkorの35mmレンズを装着した場合は、フルサイズ換算で約50mmの画角になります。これにより、APS-Cカメラでも望遠効果を得ることができ、遠方の被写体にも対応できます。また、狭い撮像範囲は背景をボカす効果も高め、より立体感のある写真表現が可能になります。
開発者インタビュー
開発者インタビュー
『DX Nikkor』シリーズの開発に携わったエンジニアに、そのコンセプトと特徴について尋ねました。開発者は、「DXフォーマットのAPS-Cセンサー専用に最適化されたレンズシリーズです」と語ります。「APS-Cセンサーの特性を活かし、小型軽量で高性能なレンズを実現しました。」また、開発者は、「『DX Nikkor』シリーズは、ミラーレスカメラとの組み合わせを想定して設計されています。コンパクトで軽量でありながら、高い光学性能を持ち、機動性に優れています」と付け加えます。