ミラーレンズとは?仕組みや特徴を解説

ミラーレンズとは?仕組みや特徴を解説

カメラの初心者

ミラーレンズってどういうレンズですか?

カメラ写真マニア

鏡を使ったレンズで、主に望遠撮影に使われるよ。色収差が少なく、小型軽量なのが特徴かな。

カメラの初心者

普通のレンズと何が違うんですか?

カメラ写真マニア

通常のレンズと異なり、リング状のボケが得られるのが特徴だね。また、反射式望遠レンズとも呼ばれていて、よく知られているのは500mmの焦点距離のレンズだよ。

ミラーレンズとは。

カメラや写真の用語でいう「ミラーレンズ」とは、一部のレンズの代わりに鏡を使用したレンズのことです。ほとんどは望遠レンズで、色収差が小さく、同じ焦点距離のレンズに比べてとてもコンパクトで軽量です。また、一般的なレンズとは異なるリング状の独特なボケ味が得られます。構造上、絞りは固定されていることが多いです。別名では「反射式望遠レンズ」と呼ばれています。代表的なミラーレンズとして、タムロンのSP500mmF/8が挙げられます。

ミラーレンズの構造と仕組み

ミラーレンズの構造と仕組み

ミラーレンズの構造と仕組み

ミラーレンズは、反射望遠鏡と同じ原理に基づいており、一般的なレンズとは異なる構造をしています。通常、レンズは透明なガラスやプラスチックを使用していますが、ミラーレンズは凹面鏡を使用しています。この凹面鏡は、光線を目的の画像センサーまたはフィルムに反射して集束させます。

ミラーレンズの内部には、小さな副鏡が凹面鏡の中心に配置されています。この副鏡は、光線を凹面鏡に反射して集束させる役割を果たします。光線は凹面鏡に反射した後、副鏡に反射され、最終的にセンサーまたはフィルムに到達します。凹面鏡によって集められた光は、副鏡によってさらに集束され、シャープで明るい画像が形成されます。

ミラーレンズの特徴:小型軽量、色収差が少ない

ミラーレンズの特徴:小型軽量、色収差が少ない

ミラーレンズの特徴を分類すると、まず挙げられるのはその小型軽量さだ。一般的なレンズと比べて、ミラーレンズははるかにコンパクトで持ち運びが容易です。もう一つの特徴は、色収差が少ないこと。これは、鏡を使用して像を形成するため、一般的なレンズで見られる色のずれが発生しないためです。その結果、鮮明で忠実な画像を撮影できます。

ミラーレンズならではの独特のボケ

ミラーレンズならではの独特のボケ

ミラーレンズの大きな特徴の一つは、独特のボケです。レンズ構成の特性上、ボケの形状は渦を巻くような円形になります。このボケは、他のレンズでは得られない独特で幻想的な雰囲気を演出します。また、ミラーレンズは比較的長い焦点距離の構成のため、圧縮効果も強くなります。そのため、背景をぼかし、被写体を際立たせる撮影に適しています。渦を巻いた円形ボケと圧縮効果が組み合わさることで、ミラーレンズならではの表現力豊かな描写が実現します。

ミラーレンズの注意点:絞り固定

ミラーレンズの注意点:絞り固定

ミラーレンズの注意点ミラーレンズには、一般的なレンズに比べて1つ大きな特徴があります。それは絞り固定ということです。絞りは、レンズに入る光の量を調整するもので、一般的なレンズでは数字の値で表現されます。しかし、ミラーレンズでは絞り機構がないため、絞り値を調整することができません。つまり、ミラーレンズは常に固定の絞り値で撮影を行うことになるのです。

ミラーレンズの代表例:タムロン SP500mm F/8

ミラーレンズの代表例:タムロン SP500mm F/8

タムロン SP500mm F/8 は、ミラーレンズの代表例です。このレンズは、焦点距離が 500mm で、開放 F 値が F/8 と非常に暗いのが特徴です。しかし、ミラーレンズ特有のコンパクトさと軽さを備えており、遠くの被写体を捉えるのに適しています。

ミラーレンズの仕組みを活用することで、タムロン SP500mm F/8 は、通常のレンズよりもはるかに短い全長を実現しています。これにより、重量がわずか 720g と軽量になり、手持ち撮影に適しています。また、接写能力にも優れており、最短撮影距離が 1.1m と近距離まで寄ることができます。

さらに、タムロン SP500mm F/8 は、手頃な価格で提供されています。これは、ミラーレンズのもう一つの利点であり、他の同等の焦点距離のレンズよりも安価な選択肢を提供してくれることです。そのため、低予算で遠くの被写体を撮影したい写真家にとって、優れたオプションとなっています。

タイトルとURLをコピーしました